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【小倉大賞典(G3)展望】レッド軍団が期待の「ディープインパクト産駒」2頭出し!距離短縮で漂う激走ムード

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 19日には今年最初のG1フェブラリーSを迎えるが、その直前に小倉競馬場で行われるのが冬の小倉名物・小倉大賞典(G3)だ。ローカルハンデ重賞で有力視される馬を中心に早速展望していこう。

 重賞ウイナーも多数出走を予定している中、あえて実績では劣るレッドランメルト(牡4歳、美浦・国枝栄厩舎)を最初に取り上げたい。

 馬名からも分かる通り、同馬を所有するのは『レッド軍団』としても知られる東京サラブレッドクラブ。42頭いたこの世代の中では、2番目に高い総額6800万円で募集された期待馬である。

 デビューは2歳夏の札幌で、単勝1.5倍の断然人気に推されたが、3着に敗戦。2戦目で勝ち上がったが、1勝クラスで5連敗と壁にぶち当たった。しかし、昨夏の札幌で待望の2勝目を挙げると、続く茨城新聞杯(2勝クラス)、常総S(3勝クラス)を勝って怒涛の3連勝。一気にオープン入りを果たした。

 勢いに乗って年明けには中山金杯(G3)で重賞に初挑戦。道中好位につけて、4角では手応え良く先行集団に取り付いていったが、直線で伸びを欠いて6着に敗れた。

 鞍上を務めた北村宏司騎手が「枠順がつらかった」と振り返ったように、外目の15番ゲートから終始外々を回らされ、前に壁が作れなかったことも大きく響いた。

 小倉への遠征は初となるが、1週前追い切り後に現地へ移動。滞在競馬は夏の北海道で結果を出しており、不安は少ない。「3-2-1-0」と好成績の1800mに距離が短くなるのもプラス。初コンビとなる吉田隼人騎手がレッド軍団期待のディープインパクト産駒を重賞制覇に導くか。

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レッドベルオーブ 撮影:Ruriko.I

 レッド軍団が送り込むもう1頭のディープインパクト産駒が重賞勝ちの実績馬、レッドベルオーブ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 こちらは総額8000万円で募集されたレッドランメルトをしのぐ期待馬。2歳時には2戦連続のレコードでデイリー杯2歳S(G2)を制し、続く朝日杯FS(G1)でも1番人気に推された(結果は3着)。

 翌年の皐月賞(G1)で8着に敗れると、骨折で1年近く休養。戦列に復帰後は苦戦を強いられていたが、昨夏の小倉日経オープン(OP)で初コンビの幸英明騎手が大逃げを打つと、まんまと逃げ切って1年9か月ぶりの勝利を飾った。

 その後は、毎日王冠(G2)、チャレンジC(G3)、関門橋S(OP)でハナを切っているが、いずれも直線で失速して後続に捕まっている。特に前走は前半3ハロン33秒7を刻むハイラップの大逃げで大敗。今回は1ハロン短縮して、復活勝利を挙げた小倉1800mが舞台なら巻き返しは十分可能だろう。

 小倉で勝利こそないが、2戦して2着2回のヒンドゥタイムズ(セ7歳、栗東・斉藤崇史厩舎)も侮れない。

 3走前の小倉記念(G3)は、去勢明け初戦で10番人気という低評価にとどまったが、C.ホー騎手の好騎乗で2着。その後は京都大賞典(G2)4着、チャレンジC6着と馬券圏外に沈んでいるものの、前走は先行集団からかなり離れた後方2番手から、上がり最速の末脚で最後までよく伸びていた。

 これまで2000m未満の距離を走ったのは、キャリア18戦中1度だけ。それが21年3月の大阪城S(L)で、この時は中団から上がり最速タイの末脚を繰り出して勝利している。レッド軍団の2頭と同じく、この馬にとっても距離短縮がプラスに働く可能性がありそうだ。

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カテドラル 撮影:Ruriko.I

 福島記念(G3)13着からの巻き返しを図るカテドラル(牡7歳、栗東・池添学厩舎)は、2年前の京成杯AH(G3)覇者で、3歳時にはNHKマイルC(G1)でも3着に好走するなど、重賞で3着以内が7度もある。

 小倉芝1800mで開催された過去2回の中京記念(G3)でも連続2着に好走しており、コース適性はメンバー随一。前崩れの展開になるようなら、上位争いに加わってくるだろう。

 3歳秋から3勝クラスで16連敗を喫していたウイングレイテスト(牡6歳、美浦・畠山吉宏厩舎)は充実期を迎えている。

 連敗を止めたのは、3走前の紅葉S(3勝クラス)だった。実に3年3か月ぶりの美酒を味わうと、続くディセンバーS(L)でも3着に好走。さらに昇級2戦目のニューイヤーS(L)でキャリア初となる逃げの手を打つと、後続の追い上げをしのいで、オープン初勝利を挙げた。目下の勢いなら久々の重賞もあっさりクリアするかもしれない。

 この他には、2着に入った前走の関門橋Sを含めて小倉では4戦して「1-1-1-1」のダンディズム(セ7歳、栗東・野中賢二厩舎)、前走リゲルS(L)で僅差の3着、4走前のダービー卿CT(G3)でも人気薄で2着に好走しているフォルコメン(セ7歳、美浦・堀宣行厩舎)など伏兵馬も虎視眈々とチャンスを狙う。

 今年の小倉大賞典はレッド軍団によるワンツーがあるのか、それともヒンドゥタイムズやカテドラルがコース巧者ぶりを見せるのか。注目の一戦は19日、15時20分に発走を迎える。

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