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ヴィクトリアマイル(G1)レッツゴードンキ復活へ岩田康誠騎手が打った「布石」とは? G1レースを”捨てて”でも主戦騎手が示したかった「意気込み」


 桜花賞を逃げ切ったことで、若駒の頃は逃げ馬のイメージがあった本馬だが、実はデビュー当初は差し馬だった。2歳の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では、上り3ハロンメンバー2位の末脚で2着に食い込んでいる。

 だが、3歳初戦となったチューリップ賞(G3)で主戦の岩田騎手は初の逃げを試みて3着。その後、桜花賞でも逃げを打って見事戴冠したものの、スタートから加速する競馬が板についたレッツゴードンキは、栄冠をつかむと同時に距離延長に対応するための「折り合い」を失っていった。

 その後も折り合い面に課題を残し、低迷が続いたレッツゴードンキ。結果的に桜花賞制覇と引き換えに”失ったもの”は決して小さくなかったが5連敗の後、昨年の高松宮記念で「意外な転機」が訪れた。

 陣営が高松宮記念を使った理由は明白だった。本来ベストであるはずのマイル戦でも著しく折り合いを欠いていた当時レッツゴードンキは客観的に見ても、もはやスプリント路線に活路を求めるしかなかったのだ。

 ただ、流れの速いスプリント戦でなんとか折り合えばという陣営の目論見は、レッツゴードンキに想像以上の変化をもたらした。

 このレースは前半の600mが32.7秒という絵に描いたような激流。初のスプリント戦となる馬にはあまりに酷な流れで、スタートから懸命に出していったものの後方14番手に置かれた。これは当然ながら、本馬にとってキャリアで最も後方の位置取りとなっている。

 だが、この”ショック療法”が効いたのか、レッツゴードンキはこれまでになく折り合うと、勝ったビッグアーサーと互角の33.4秒の末脚を発揮。位置取りが後ろ過ぎたため結果にはつながらなかったが、スランプ脱出へ明らかな進境を示した。

 しかし、続くヴィクトリアマイルでは高松宮記念でスタートから出していったことが仇となる。

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