GJ > 競馬ニュース > 日本馬のレベルは「世界トップ」?
NEW

「外貨稼ぎ」には芝中距離戦が最適?ヴィブロスに続きネオリアリズムまで海外G1制覇…日本馬のレベルはすでに「世界トップ」なのか?

keiba0606.jpg

 敗れた海外馬には申し訳ないのだが「あらら、勝っちゃったよ」と拍子抜けした方も多かったのではないだろうか。

 先月末に香港のシャティン競馬場で開催されたクイーンエリザベス2世C(G1・芝2000m)。日本からは中山記念の優勝馬ネオリアリズム(牡6、美浦・堀宣行厩舎)が単身参戦し、見事に初のG1タイトルを獲得した。

 日本馬が海外で活躍するのは当然ながら喜ばしいことだ。昨年から海外馬券の発売も開始され、ただ応援するだけでなく「馬券を買っての観戦」が可能になった今、普段から見慣れている馬たちが海外の強豪相手を抑えて優勝するとこちらまで嬉しくなってしまう気持ちはもちろんある。

 ただ、今回のネオリアリズムの勝利に関しては、多少の違和感があったのもまた事実に違いない。

 問題はスタート直後に起こった。ゲートの出がイマイチで後方からの競馬になったネオリアリズムは、異国の雰囲気に戸惑ったのか盛大にハミを噛んでしまう。モレイラ騎手が必死になだめようとするのだが手綱を引っ張ってもなかなか落ちついてくれない。前半1000mまでは一貫してテンションが高く、口を割って頭を振りながらの追走になってしまった。

 ゴールまで残り半分を切り、モレイラ騎手も「これ以上は我慢の限界だ」と感じたのだろう。無理に抑えることを諦め、ネオリアリズムの行く気に任せて一気にハナを奪った。まさに一か八かの大胆な決断であった。

 この動きを見て「もしかしたら惨敗するかもしれない」と思った人は少なくないはず。日本の競馬に慣れ親しんでいる方なら分かることだが、前半にあれだけ折り合いを欠き、さらに残り1000mから早め先頭に立ってゴールまで押し切るなんてレースはそうそうない。とくに出走馬のレベルが高いG1ならなおさらだ。

 だがネオリアリズムは違った。直線を迎えても脚色は衰えず、1番人気のワーザーを始め追いすがる各馬を振り切り、なんとゴールまで粘りきってしまったのだ。

 レース後にはモレイラ騎手の技術や立ち回りを賞賛する声がネット上に溢れた。確かに最後まで中団待機のままだったとしたら、前を捉えるようなキレ味は発揮できなかったかもしれない。果敢にハナを奪った選択はやはり英断と言うべきだろう。

「外貨稼ぎ」には芝中距離戦が最適?ヴィブロスに続きネオリアリズムまで海外G1制覇…日本馬のレベルはすでに「世界トップ」なのか?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
  2. JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
  3. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  4. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  5. 35年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  6. 田原成貴「頭がお花畑」安藤勝己「最悪の負け方」元JRA騎手の大物が酷評…大一番で弱点露呈のシュトラウス、有馬記念のT.マーカンドに不安の声?
  7. ナミュール、マスクトディーヴァは大丈夫?高速馬場の「カラクリ」に要注意…歴代最高「2070万馬券」の大波乱はなぜ起きた【ヴィクトリアマイル】
  8. テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
  9. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  10. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!