今村聖奈「アイドルホース」と狙う大失態のリベンジ! 阪神大賞典(G2)で武豊と対決
19日に行われる阪神大賞典(G2)で約3ヶ月半ぶりの復帰を予定しているメロディーレーン(牝7歳、栗東・森田直行厩舎)が、デビュー2年目の今村聖奈騎手と新コンビを結成することが分かった。
サラブレッドとしては、馬体重が350キロ前後と非常に小柄な同馬だが、愛くるしい見た目ながらスタミナ自慢のステイヤーでもある。阪神の芝3000mは過去2戦して1勝5着1回と悪くない成績であり、その5着は20年の阪神大賞典でのもの。弟のタイトルホルダーが、同じく阪神の菊花賞(G1)や天皇賞・春(G1)を圧勝したように、姉弟揃って好相性の舞台だ。
今年で7歳を迎えたものの、管理する森田師は前走ステイヤーズS(G2)の後、『サンケイスポーツ』の取材に「以前よりも息遣いは良くなっている印象で、まだ成長していてびっくりだね」と話すなど、能力が衰えるどころかさらに充実度が増している感もある。
さらに「阪神大賞典のあとは天皇賞・春に行けたら」と、G1挑戦を見据えたコメントも残しているだけに、ここで好走するようであれば、引き続き今村騎手とのコンビで春の盾に参戦もありそうだ。
「昨年は写真集が発売されるなど、アイドルホースとして人気を博しているメロディーレーンですが、初コンビとなる今村騎手もターフに現れたニューヒロインとして、来月にはトレーディングカードが発売される予定です。
そんなアイドル的な人馬がタッグを組む阪神大賞典は、武豊騎手も堀宣行厩舎のゼーゲンとのコンビで参戦予定をしています。堀調教師と武豊騎手はコンスタントに馬券に絡む組み合わせであるが、重賞では初タッグ。レース当日は大きな盛り上がりを見せそうですね」(競馬誌ライター)
なお、出走が確定すれば今村騎手は昨年のデビュー以来、阪神芝3000mで2度目の騎乗となるわけだが、初経験となった先月26日の松籟S(3勝クラス)は、やや苦い記憶として残っているかもしれない。
このレースで今村騎手が騎乗したのは、ゴールドシップ産駒のメイショウブレゲ。3勝を挙げる好相性のタッグだった上、芝2600m以上のレースで2戦2勝と長距離戦を得意としていたことから、2番人気の支持を集めていた。
ここまで7戦連続で上がり最速をマークするなど、鋭い末脚を武器にしていた同馬は、この日も手綱をがっちり抑えて中団後ろからの競馬。ただ、レースは2000m通過が2分7秒6の超スローで流れていたにもかかわらず、2周目の向正面ではポジションが後方2番手まで下がってしまう。
最終コーナーで大外を回して直線を迎えたものの、自慢の末脚は見られずにまさかのシンガリ負け。ブービーの馬からさらに3馬身離れた13頭立ての最下位という大失態となってしまった。
人気を大きく裏切ってしまった今村騎手の騎乗に対しては、SNSやネットの掲示板などでもレース後「1頭だけ大外ぶん回し」「チグハグなポジション取り」など厳しい声が上がった一方で、「ゴールドシップ産駒だから気分を損ねたかも?」「追走に手一杯で距離も長かった?」といった擁護的なコメントも寄せられていた。
「騎乗馬のメイショウブレゲも2番人気には推されていたものの、ローカルの2勝クラスを勝った直後の昇級初戦でした。結果を見ると現時点では馬の力が足りなかったということも考えられそうです」(同)
人気に応えることは出来なかったが、今村騎手もリベンジといきたいところ。メロディーレーンとのコンビで前回の大敗を払拭するような好結果を期待したい。
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