![GJ](/wp-content/themes/g-journal/pc/img/entry/icon-gj.png)
今村聖奈の馬券に優しくない一面も…競馬界のアイドルの買い時と消し時とは?
![今村聖奈の馬券に優しくない一面も…競馬界のアイドルの買い時と消し時とは?の画像1](/wp-content/uploads/2022/04/0410_imamuraseina_06.jpg)
19日に行われた阪神大賞典(G2)は、C.ルメール騎手騎乗の2番人気ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)が優勝。神戸新聞杯(G2)以来となる重賞2勝目を飾った。
このレースには、JRA最少体重記録を持つメロディーレーン(牝7、栗東・森田直行厩舎)も出走したことで話題となった。今村聖奈騎手が騎乗することもあり、注目を集めた競馬界のアイドル同士のコンビとなったものの、結果は11着と振るわなかった。
今村騎手は、昨年にデビュー51勝(全国リーディング21位)をあげ、女性騎手として初めて最多勝利新人騎手賞を受賞、スーパールーキーとして競馬界の注目を集めた。また、その愛くるしい人柄から多方面のメディアで特集されるなど、人気実力ともに評価も高い。今年は既に14勝をあげ全国リーディング17位につけており、このまま順調に成績を伸ばしていけば、昨年以上の勝ち星が期待できそうだ。
デビューした昨年の3月5日から先日19日までの期間で通算65勝を記録しており、これは騎手全体の中で18番目に多い勝ち鞍だが、馬券を購入するファンからすると、気にせざるを得ない側面もある。
好成績を収めた一方で、その単勝回収率は51%という極めて低い数値。複勝回収率も59%で、どちらの数字もこの期間に50勝以上をあげた21名の騎手の中で最低なのだ。当然ながら今村騎手人気もあるため、騎乗馬の実力以上に馬券が売れているとも考えられる。
その原因の一つとして考えられるのが,今村騎手の少し消極的にも映る騎乗スタイルだろう。
競馬界のアイドルの買い時と消し時とは?
昨年、強気な逃げで初重賞制覇を飾ったテイエムスパーダのイメージからか、今村騎手には積極的なポジション取りで騎乗をするという印象が強いかもしれない。だが、デビューから今までに騎乗したレースでの今村騎手の位置取りを調べると、逃げ72回、先行156回、差し218回、追い込み300回(一部レース除く)となっている。
これを踏まえると、真ん中より後ろの位置を取る方が多く、積極的に前目につけるケースは少ないのが実際のイメージに近いかもしれない。当然ながら馬の能力的に前に行けない場合もあるが、全体を通して見れば後ろから競馬をするケースの多さが目に付く。
また、今村騎手がアドバイスを受けたという福永祐一騎手(現調教師)や川田将雅騎手は、その後の折り合いなどの懸念も含めて逃げるという選択肢には消極的なタイプ。そういった先輩騎手のスタイルも自身の騎乗に影響している可能性もあるか。
とはいえ、レースではスローペースで前に行った馬が、そのまま粘り込むことも多い。斤量の軽い女性騎手なら、ある程度前目につけておいた方が着順は上がりやすいだろう。いずれにしても差し追い込み馬に騎乗した際は、逃げ先行馬に比して割引が必要といえそうだ。
人気にかかわらず、逃げ先行馬なら買い、差し追い込みなら消し、くらいでちょうどいいのかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
- サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
- 【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
- 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
- キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定
- C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
- 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性
関連記事
「逆襲」の社台ファームは希望の星!? 無敗の新星ベラジオオペラ&ソールオリエンス皐月賞へ、新たな“社台ブランド”が人気を呼ぶ意外な側面
「ポテンシャルは非常に高い」川田将雅も能力を絶賛! ディープインパクト産駒「最後の怪物候補」が衝撃の5馬身差V
JRA「3月売上壊滅的」ストライキは泣きっ面にハチだった!? 大幅ダウンという形で明確に表れたファンの声…春のG1連続開催に大きな不安
ディープインパクトやキタサンブラックら栄光の陰で、勝者になれなかった馬たちに待ち受ける悲しい現実…「馬が好き」だからこそ知っておきたい引退馬問題の最前線【特別インタビュー】
JRA高松宮記念、グレナディアガーズ、ナランフレグ、ピクシーナイトらG1馬全滅の危機…。「隠れた短距離適性」の注目穴馬!