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【ドバイターフ(G1)展望】武豊ドウデュースが総大将!セリフォスと朝日杯FS以来の対決!

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【ドバイターフ(G1)展望】武豊ドウデュースが総大将!セリフォスと朝日杯FS以来の対決!の画像1
ドウデュース 撮影:Ruriko.I

 25日、UAEのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデー。その第7Rに組まれているのがドバイターフ(G1、芝1800m)だ。過去8年で実に5頭の日本馬が勝利を収めている好相性のレースを早速展望していこう。

 欧州ブックメーカーの多くで1番人気の支持を集めているのはドウデュース(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 昨年の日本ダービー(G1)では、最強とも称される現4歳世代の頂点に立ったが、秋はニエル賞(仏G2)4着、そして大目標に定めた凱旋門賞(仏G1)では19着と全くらしさを発揮できずに終わった。

 この2戦はどちらも道悪も影響したとみられるが、一部では“早熟説”も浮上。そんな中、ドバイへの前哨戦として迎えたのが帰国後初戦となった前走の京都記念(G2)である。

 レース序盤はじっくりと構えて後方3番手のポジションを進んだドウデュース。3角あたりから外を通って徐々に進出すると、抜群の手応えで直線に入った。残り300m地点で早くも先頭に立ち、鞍上のムチが入ると、さらにギアを上げて加速。ゴール前では流す余裕で2着マテンロウレオに3馬身半差をつけての圧勝だった。

 レース後には武豊騎手から「もう一度最強と言われる結果を出していきたい」とコメントが出たように、期待を裏切った昨年秋のリベンジを果たすためにも海外の大舞台での勝利は必要不可欠だろう。

 昨年の年度代表馬に輝いたライバルのイクイノックスと再び顔を合わせるまで負けるわけにはいかない。

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セリフォス 撮影:Ruriko.I

 そんなドウデュースと2度目の顔合わせとなるのが同世代のセリフォス(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。

 前回の対戦は21年の朝日杯フューチュリティーS(G1)。その時は4連勝を懸けて臨んだ本馬が1番人気に支持された。しかし、好位でレースを運ぶも、直線でドウデュースの強襲に屈し、半馬身差の2着。ゴール寸前でG1勝利がするりとこぼれ落ちた。

 その後はぶっつけで臨んだNHKマイルC(G1)で1番人気を裏切って4着、さらに古馬と初対戦となった安田記念(G1)でも4着と結果を残せなかった。

 ドウデュースよりも一足先に“早熟”も懸念されたが、それを完全に払拭したのが昨年秋。始動戦の富士S(G2)で古馬相手に11か月ぶりの勝利を飾ると、続くマイルCS(G1)では上がり33秒0の豪脚で直線一気の差し切り勝ち。D.レーン騎手の後方待機策が見事に的中し、ダノンザキッド、ソダシといったG1馬をあっさりと交わし去った。

 今回はそれ以来、約4か月ぶりの実戦で、レーン騎手と再タッグ。マイル以外の距離は初めてとなるが、充実一途の今なら折り合いの心配もほぼない。3歳以降は違う路線を歩んだドウデュースとの再戦で借りを返したい。

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ダノンベルーガ 撮影:Ruriko.I

 有力視されるもう1頭の4歳馬がダノンベルーガ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 4強対決とうたわれた昨年のダービーではイクイノックス、ドウデュースらを抑えて堂々の1番人気に支持された大器だが、直線で伸びを欠いて4着に敗れた。

 秋は賞金不足の懸念もある中で天皇賞・秋(G1)に直行。1番人気のイクイノックスをマークする形で後方を進んだが、直線での切れ味勝負で後れを取って3着に敗れた。それでも上がり3ハロン時計32秒8はイクイノックスより0秒1遅いだけと実力の一端を示した。

 そして迎えた秋2戦目のジャパンC(G1)は2番人気に支持されたが5着。直線での不利もあって、能力をフルに発揮できず、2400mの距離もやや長かった印象だ。

 今回は唯一の重賞タイトルを獲得した共同通信杯(G3)と同じ左回りの1800m。ダノンベルーガにとってはベストな舞台設定で、言い訳はできないだろう。3歳春の時点ではイクイノックスやドウデュース以上とも言われた素質馬がドバイでその才能を開花できるか。

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ヴァンドギャルド 撮影:Ruriko.I

 ヴァンドギャルド(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、3年前の富士Sを最後に勝利がなく、近2走が安田記念15着、サウジC(G1)11着とスランプに陥っている。ただし、3年連続参戦となるこのレースではまるで別馬。2年前は2着、昨年がハナ差の3着と、2年連続で好走している。今年も絶好舞台で好勝負を演じたい。

 日本馬4頭にとって最大のライバルがこのレースを2連覇中のロードノース(セ7歳、英・J&T.ゴスデン厩舎)だ。

 2年前はヴァンドギャルドに3馬身差をつけたが、昨年はパンサラッサと同着で、レース史上初の連覇を達成。7歳を迎えて衰えが心配されるが、約8か月ぶりの実戦となった前哨戦のウィンターダービー(G3)を快勝している。今年もL.デットーリ騎手との強力コンビで日本馬の前に立ちはだかるか。

 虎視眈々と頂点を見据えているのは名門厩舎が送り込む2頭だ。ともにゴドルフィン専属のW.ビュイック騎手が主戦を務めるネーションズプライド(牡4歳、UAE・C.アップルビー厩舎)とマスターオブザシーズ(セ5歳、UAE・C.アップルビー厩舎)である。

 ビュイック騎手が今回騎乗するのはネーションズプライドの方。2走前のブリーダーズCターフ(G1)では1番人気を裏切って5着に敗れたが、今年初戦のドバイミレニアムS(G3)で61.5kgを背負って完勝している。4.5kg軽くなっての今回は激走があっても驚けない。

 マスターオブザシーズはこれまで重賞を4勝しているが、G1では2年前の英2000ギニーでの2着が最高。鞍上はもう一人のゴドルフィン主戦J.ドイル騎手が務める。

 ロードノースの3連覇を阻むのはドウデュースかセリフォスかそれともダノンベルーガか。発走は日本時間25日の24時10分を予定している。

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