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侍ジャパンWBC優勝で凱旋門賞がトレンド入りの怪、栗山監督のディープインパクト効果が話題も…「決定的な温度差」に競馬ファンから鬼ツッコミ
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2006年に第1回が開催されたワールドベースボールクラシック(以下WBC)。第5回の今年は快進撃を続けた侍ジャパンが、21日の準決勝でメキシコと対戦。1点を追う9回に5番の村上宗隆選手のツーベースヒットでランナー2人が生還し、6―5でサヨナラ勝ちを決めた。
この日は春分の日で祝日ということもあって、多くのファンが固唾を飲んで観戦。アメリカ相手の決勝戦は平日のため、ネットやSNSなどでは国民の休日にして欲しいという声も出ていたが、22日の試合中は仕事が手につかない人も多かったに違いない。
結果は最大のライバルを3-2で破り、3大会ぶり3回目の優勝に国民は歓喜し、各方面で関係者による喜びの声が報じられた。当然ながらSNSでも侍ジャパンの話題が数多く上がり注目を集めたものの、トレンドに凱旋門賞が上がっていたことは目を引いた。
野球の大会と競馬にどのような関係があるのかと思われたが、WBCを優勝する難易度と世界最高峰のレースのひとつである凱旋門賞の日本馬による優勝が例え話として話題になったようだ。
侍ジャパンを率いる栗山英樹監督は、ディープインパクトに思い入れの強い人物としても知られている。日本ハムの監督時代には、2016年に「たてがみ」をもらい受けて4年ぶりのパ・リーグ制覇、10年ぶりの日本一を達成した過去もある。『スポーツニッポン』の記事によると、19年7月に天国に旅立ったディープインパクトの墓参りとともに、WBCでの世界一奪回を誓ったという。
当時、栗山監督が「あのディープでさえ、凱旋門賞は勝ちきれなかった。今度はいよいよ自分が勝負のとき。“頑張れよ”と言われた気がする」と話していたことを覚えていたファンもいたのだろう。WBC優勝という最高の結果を残しただけに、「ディープインパクト効果」もあったかもしれない。
「決定的な温度差」に競馬ファンから鬼ツッコミ
その一方、ネットの掲示板やSNSなどで、一部の競馬ファンからWBC優勝を凱旋門賞に例えるのは少し違うのではないかというツッコミも入った。
連覇を達成した2009年のWBCから14年ぶりに優勝した侍ジャパンは、確かに素晴らしいのだが、今年で3回目の世界一でもある。古くは1969年のスピードシンボリ(着外)から挑戦し続けてもなお、頂点に手の届いていないレースが相手だ。
「空気を読め」「いちいち細かい」「例え話にマジレス」という意見が出るかもしれないが、これには筆者も同様の感想だった。野球のことをあまり知らない競馬ファンから分かりやすいという声も出ていたが、そうじゃないと鬼ツッコミを入れている競馬ファンがいたことも事実である。
侍ジャパンのWBC優勝は今のところ5回中3回。日本競馬の悲願ともいわれる凱旋門賞の優勝に比べると、適当かといわれると疑問が残ることは確か。例え話と現実に決定的な温度差があったかどうかはともかく快挙であることは間違いない。
この勢いにあやかって、25日のドバイワールドカップデーでも日本馬の大活躍を祈りたい。
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