
なんと「13日前」から桜花賞をドンピシャ的中! しかも予告した5頭が掲示板独占、「完璧予想」を公開した予想家の正体

9日に阪神競馬場で行われた桜花賞(G1)。牝馬クラシックの第1戦を制したのは、単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持されたリバティアイランドだった。
昨冬の阪神ジュベナイルF(G1)を制している2歳女王はスタートでやや遅れを取り、3コーナーの通過順は後ろから数えて3頭目の15番手という絶望的な位置取りとなってしまう。それでも、鞍上の川田将雅騎手は「彼女が自分でそういう走りを選択したので仕方がない」と冷静だった。
「あとは直線で彼女を信じて動いてもらうだけ」と相棒を4コーナーの出口で馬群の外へと持ち出すと、直線では内を通るライバルたちをごぼう抜き。上がり3ハロン32秒9の豪脚であっという間に突き抜け、ひとつ目の冠を手にした。
2着にはインの2番手を通ってほぼ完璧に立ち回ったコナコーストが入り、外寄りの枠からスムーズに先行したペリファーニアが3着で入線。終わってみればチューリップ賞(G2)の2着と3着がそのまま収まる形になったが、3連単の配当は1万3220円となっている。
字面だけ見ると圧倒的1番人気と前哨戦の2着・3着という結果ではあるものの、3連単は27番人気の万馬券となったように、決して順当な決着というわけではなかった。今年もひと筋縄ではいかない牝馬三冠の初戦となったのだが、この結果をレースが行われる13日も前からドンピシャで予測していた人物が“意外なところ”にいた。
「完璧予想」を公開した予想家の正体とは…
その神予想が公開されていたのは、競馬関連のサイトではなく、『tenki.jp』のYouTubeチャンネルである。
『tenki.jp』は日本気象協会が運営している天気予報の専門メディアで、YouTubeチャンネルでは天気や気候と絡めた様々な企画が行われている。その中のひとつに、「気象予報士の競馬本気予想」という企画が不定期で実施されているのだ。
この企画では、日本気象協会所属の気象予報士である高森泰人さんと猪股竜彦さんの2人が出演。高森さんはレースが行われる競馬場のコース形態を土地の地形や海・陸との関係も踏まえながら解説し、当日のメインレースの時間帯の気候条件を予測する。そしてそれらの条件を基に、競馬好きの猪股さんがレースの予想や注目馬を発表していくという流れになっている。
驚くべきことに、今回の「桜花賞編」は動画の公開こそレース当週の4月5日だったのだが、なんと動画の収録自体は3月28日に行われたものだったという。2人は約2週間後の天気を予想しながら、出走馬や枠順が確定する前の段階から競馬の予想も行うという難題にチャレンジしているのだ。
高森さんが3月28日時点の予想天気図や気温・降水量・気圧配置の予想を踏まえて熟考した結果、桜花賞当日の関西地方は前線の配置的には「下り坂傾向」の天気とみられ、前線が予想より早く伸びてくるようなら雨の影響で稍重の馬場になる可能性もあると言及。反対に前線の伸びが遅くなると、晴れか曇りとなって良馬場になると予測した。
これを受けて、猪股さんは「良」と「稍重」の2パターンの着順予想を発表。今回のレースは良馬場での開催となった中で、猪股さんが「馬場状態:良」のパターンで挙げた3頭が「1着=リバティアイランド、2着=コナコースト、3着=ペリファーニア」だった。
2週間後のレースの1~3着をピタリと的中する見事な予想に加え、見逃せないのが「馬場状態:稍重」の予想が「1着=リバティアイランド、2着=ドゥアイズ、3着=ハーパー」だったこと。実際のレースではハーパーが4着に入り、ドゥアイズが5着。猪股さんが挙げた5頭で掲示板を独占するという驚異的な結果となったのだ。
実はこの猪股さん、この競馬予想企画の第1弾となった有馬記念編でも、「馬場状態:良」の場合の勝ち馬には「イクイノックス」を挙げており、これで2回連続の的中ということになった。
この競馬予想企画は不定期で、次回がいつになるかは不明だが、動画内では「当たれば次回もあるのかな……?」と触れていただけに、今回の完璧的中によって第3弾の実施はほぼ約束されたようなものだろう。
概要欄には「この動画の内容は当日の天気や馬券の的中を保証するものではありません」という注意書きがあり、動画内でも「馬券は自己責任で」というお馴染みの注意喚起もされているのだが、ここまで見事に当てられてしまうと、“たまたまだろう”と放っておくわけにはいかない。
果たして、次回の動画はいつ、どのレースになるのか。数多の競馬予想動画が存在しているYouTubeだが、今一番注目すべきは競馬予想の専門チャンネルではなく、『tenki.jp』の公式チャンネルかもしれない。
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