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【マリーンC(G3)予想】出走メンバーがレベル低めの「どんぐりの背比べ」状態。だからこそ荒れる目もあると見て穴っぽい馬をチョイス

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 今回は船橋競馬場で開催される牝馬限定の交流重賞、マリーンC(G3)を予想してみたい。

 以前は地方限定の準重賞扱いだったが、地方と中央のダート路線見直しに伴い、97年に交流重賞として格上げ。以来、統一G3として幾度かの条件変更はあったものの、現在まで続いてきた。来年からは大幅にダート路線が見直される関係で、3歳上牝馬による重賞として開催されるのは今年が最後となる。

 過去10年でJRA勢8勝、地方勢2勝とやはりJRA勢有利。とはいえ、地方勢の2勝は19年と20年のことであり、ごく最近の話。3着まで対象を広げると意外なほど地方勢が健闘しており、2着3回3着4回となかなかの数字。地方勢がまったく歯が立たないというレースではない。

 今年はフルゲート14頭に対して、JRA勢4頭・地方勢8頭の12頭立てで争われる。正直なところJRA勢も地方勢もそれほどのメンバーが揃っていない。良く言えば混戦模様、悪く言えばレベルが低いというところだが、近年堅く収まっているだけにJRA勢も地方勢も大したメンバーでないとなれば、荒れる要素は十分と言えよう。

 ということで、まず「◎」はいきなり地方勢から6番のリネンファッションとする。

 元々中央の馬で、4歳時にはオープンまで上り詰め、一昨年のJBCレディスクラシック(G1)では3着に入るほどの成績を残している。その後成績が思わしくないこともあってか、中央から浦和へ移籍し(現在は川崎)、9戦を消化。やはり馬券圏内に入るほどの実績は挙げていないものの、レディスプレリュード(G2)やクイーン賞(G3)で5着と掲示板は確保する程度に好走はしている。

 データをややねじ曲げて読んでいるが、前走エンプレス杯(G2)組の馬が好成績を収めており、7着とまったくいいところはなかったが前走はエンプレス杯。戦績を見てみると川崎での好走例がなく、上記の交流重賞も大井と船橋でのもの。クイーン賞は中央時代にも走っているが、不良馬場で8着に大敗。前回も稍重と、足抜きのいい馬場が不得手な可能性がある。

 地元川崎ではないが、船橋だからこそ一発があってもおかしくないと見て本命とした。

「○」は人気しそうだが、11番のペルアアを挙げる。

「強い4歳勢」の一角と言ってもいいだろう。ここまで7戦して4勝。2着2回で残りの1戦は芝を使って大敗した1戦なのでダートではパーフェクトな成績を収めている。

 今年2月に3勝クラスを脱出してオープン入りしたばかりの馬なので、芝も含めて重賞はおろかオープン戦も未経験。地方の砂を走るのも初めてということで、中央と勝手の違う地方の砂との相性も未知数ではあるが、ここまでダートでパーフェクトな成績を収めているその勢いは買ってみたい。

「▲」はやはりJRA勢から8番チェイスザドリームを推す。

「○」ペルアアと同じく4歳牝馬で、こちらも7戦を消化して4勝。ただ、こちらはダートしか使っていないものの着外が2度あり、3走前はシンガリ負けを喫しているなどペルアアほどの安定感はない。

「世界の矢作」厩舎からの刺客ということで、所属の古川奈穂騎手がデビューから5戦乗って3勝2着1回。3勝クラス脱出は横山武史騎手騎乗で成し遂げ、初オープンとなった前走は松山弘平騎手で掲示板を確保。今回は同じ厩舎所属の坂井瑠星騎手ということで、今年はフェブラリーS(G1)をレモンポップで制したばかり。ダートには縁がありそうだ。

 こちらも初地方、初重賞ということで未知数な部分が多い。さらにここまでスプリント戦を中心に使われてきたので、距離不安もあるのは確か。だが、トータルの実績は上々、鞍上の騎乗と併せて期待値込みで印を打っておく。

「△」はJRA勢から1番ナンヨーアイボリーと地方勢から3番サルサレイアの2頭を挙げる。

 ナンヨーアイボリーは昨年秋に3勝クラスを脱出しており、一応オープン馬ではある。4歳春まで芝を使われ続けてきたが芽が出ないのでダートに転向したところ、3勝して条件馬卒業というよくあるパターン。だが、中央のオープン戦では歯が立たず、前走初の交流重賞に出走してようやく掲示板を確保というレベルだった。

 とはいえ、初の地方遠征で交流重賞を走って5着なら良しとできる。今回は交流重賞2戦目となるが、鞍上は石橋脩騎手が継続騎乗ということで、前走より上の着順も望めるのではないか。中央でのダートでは1400m戦ばかりを使われてきたが、前走はいきなり1800m戦でそれなりの走りができたので、距離もマイルくらいの方がいいのかもしれない。それも込みで押さえてみたい。

 サルサレイアは4歳夏までJRA所属で、ずっとダートを使われてきたものの、1勝クラスを勝ち上がるのがせいぜいで、3勝クラスへ昇級する前に川崎へ転籍(現在は大井)。中央よりはいくらか成績は上がったが、オープンを1勝しているだけ。20年にクイーン賞の3着以外に交流重賞でも馬券圏内に入るほどの好走はできていない。

 半姉がサルサディオーネということで、もう少し走ってもらいたいのが陣営の本音だろうが、姉ほどには実績が出ていない。ここ4戦では昨年のブリーダーズゴールドC(G3)で掲示板に入るなど、いくらか良化の兆しはある。クイーン賞は3年連続の出走で、3着・5着・7着と年を追うごとに着順を落としてはいるが、二ケタ着順で負けるほどではなく、それなりに相性もいいのだろう。

 今回はマイルに替わるということで、いくらか期待をしてもいいだろう。本当に押さえまでではあるが、馬券には入れておこうと思う。

 ということで、今回は1番、3番、6番、8番、11番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。想定オッズが妙な具合になっているので、当日どう転ぶかわからないが、抜けた馬がいないので、地方勢も含めてどの馬が来てもおかしくはないような気がしている。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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