
“無気力追い切り”でも横山典弘のジャッジはパーフェクト!皐月賞(G1)「いつも武豊ばかりじゃ面白くないだろ」から25年…惜敗続くトップナイフに秘策あり?

今週末の16日に行われる皐月賞(G1)は、桜花賞(G1)のリバティアイランドのような絶対的な主役が不在。どの馬も能力が拮抗している混戦模様のため、各馬に騎乗する騎手の手腕がモノを言いそうだ。中でも、実績で他馬をリードするトップナイフ(牡3歳、栗東・昆貢厩舎)は、関東の大ベテラン、横山典弘騎手が手綱を任されているだけに注目したい。
前走の弥生賞ディープインパクト記念(G2)は、逃げていた武豊騎手のゴッドファーザーを捌くのに手間取り、勝負どころで後手を踏んでの2着。レース後には、管理する昆師から「逃げ馬が邪魔になった」というコメントも出た。
それだけに、巻き返しが急務となる大一番で横山典騎手も燃えているだろう。
ところが、12日に栗東のCウッドで敢行した最終追い切りは、馬なりで息を整えた程度でラスト1ハロンも13秒0という少々拍子抜けする内容。G1直前の最終リハにしては、“無気力”にも感じられたのは気のせいだろうか。
だが、あえて「動ではなく静」に止めたのは、馬と会話ができるともいわれている名手の絶秒な匙加減が関係しているようだ。
惜敗続くトップナイフに秘策あり?

『日刊スポーツ』が報じた記事によると、追い切りが軽かった理由は「典さんがあまりやりたくなかった」と昆師から説明がされた様子。そこで気になるのは、横山典騎手による最終ジャッジとなる訳だが、その答えは「すべてパーフェクト」という上々の感触。経験豊富なベテランの言葉だけに、臨戦態勢は整ったと見ていい。名手の頭には何かしらの秘策が用意されているはずだ。
萩S(L)を優勝してからは、3戦連続で2着が続いているものの、デビュー当初の不安定さはなくなり、経験を重ねるごとにひとつずつ課題をクリアしてきた。こちらについては「レースに出走する度に自分で競馬を覚えてくる」と陣営も高く評価している。
弥生賞を挟んでのローテーションについても横山典騎手の進言によるもの。ここまでは、互いに全幅の信頼を寄せる名手と名伯楽が描いた青写真通りに調整が進んだ。となると後は、これまで数多くの大舞台でファンを驚かせてきた「横山マジック」次第といったところだろうか。
横山典騎手にとって初の皐月賞制覇となった1998年は、武豊騎手とのコンビで大本命に推されたスペシャルウィークをセイウンスカイで撃破。レース前には「いつも武豊ばかりじゃ面白くないだろ」とリップサービスを披露してみせたが、見事な騎乗で有言実行した。
川田将雅騎手の活躍が目立つ近年だが、今年の皐月賞を制した暁には「いつも川田ばかりじゃ面白くないだろ」なんて言ってくれたりしないだろうか(笑)。横山和生、武史といった2人の息子もライバルとなるが、父親の威厳を見せてくれると信じてみたい。
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