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【青葉賞(G2)展望】ディープインパクト「3.3億円」ラストクロップVSキタサンブラック産駒! 打倒ソールオリエンスへ、新星候補が集結!

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 29日、日本ダービー(G1)と同じ東京・芝2400mで開催されるのは、2着馬までに本番への優先出走権が与えられるトライアルの青葉賞(G2)だ。

 今年は出走していれば有力視されていたはずのダノンザタイガーとロードデルレイが無念の回避。それでも近年では屈指の好メンバーがそろいそうだ。早速、展望していこう。

 主役候補は、国内には6頭しかいないディープインパクト最終世代の1頭、オープンファイア(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

 2021年の1歳セレクトセールで3億3000万円(税込)の高値をつけた本馬は“ラストクロップ”6頭の中では最も早くデビュー。初戦はスタートで立ち遅れ、後方に位置取る形となったが、ラスト1ハロンで抜群の瞬発力を発揮して見事な差し切り勝利を収めた。

 これを受けて、早くもクラシック有力候補の声も上がったが、その後はアイビーS(L)で3着、きさらぎ賞(G3)で2着と勝ち切ることができていない。

 それでも前走は前残りの展開の中、8頭立ての6番手から差し脚を伸ばして賞金加算には成功。一度は横山武史騎手とのコンビで青葉賞からダービーを狙うという報もあったが、ソールオリエンスが登場したこともあって、川田将雅騎手との新コンビ結成となった。

 大種牡馬ディープインパクトが最終世代でダービーに産駒を送り出せるかどうかは、この馬の結果次第となりそうだ。横山武騎手とソールオリエンスが待ち受ける大一番を盛り上げるためにも、強い勝ち方で突破したい。

 そんなオープンファイアに立ちはだかるのは、2頭のキタサンブラック産駒。現役時代は豊富なスタミナと先行力を武器にG1を7勝した同馬だが、産駒はイクイノックスやソールオリエンスのように鋭い切れ味を披露する馬も目立つ。

 C.ルメール騎手とのコンビで臨むスキルヴィング(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)もそんな1頭だ。

 昨年10月の新馬戦は2着に敗れたが、1か月後に3馬身差で勝ち上がると、2か月半の間隔を空けて臨んだ今年2月のゆりかもめ賞(3歳1勝クラス)も同じく3馬身差で快勝。2戦とも上がり3ハロン最速タイムで逃げ・先行馬を並ぶ間もなく交わし去る強い内容だった。

 デビューから3戦全てで東京コースを使われているのは、陣営の目標が当初からダービーだったからだろうか。皐月賞(G1)には目もくれず、ダービートライアルへと矛先を向けてきた。

 デビューから手綱を取るルメール騎手は、皐月賞で1番人気ファントムシーフの鞍上を務めたものの3着に完敗。同陣営はダービーに向かうことをすでに表明しているが、鞍上は明かされていない。青葉賞の結果次第では、ルメール騎手がスキルヴィングに騎乗する可能性もあるだろう。

 もう1頭のキタサンブラック産駒がグランヴィノス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。こちらは兄姉にヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスという3頭のG1馬がいる世代でも屈指の良血馬になる。

 昨年10月の新馬戦では単勝1.3倍の断然人気に応えたが、同じく1番人気に推された2戦目の京都2歳S(G3)は直線で伸びを欠き、あっさり6着に敗れた。

 デビューから2戦連続で鞍上を務めた川田騎手は「競馬自体はスムーズに運べましたが、血統的にもまだまだ時間が必要なのかなと思います」とコメント。陣営も焦らずじっくりと成長を待ち、年明けは弥生賞ディープインパクト記念(G2)からの始動を予定していた。

 しかし、最終追い切りを前に脚をぶつけて負傷。皐月賞トライアルは大事を取って自重していた。

 その後は痛めた箇所もすぐに回復。陣営はD.レーン騎手との新コンビで青葉賞への出走を表明した。佐々木主浩オーナーも「大目標」に掲げるダービー制覇に向けて、一発勝負の権利獲りに臨む。

 昨年10月の2歳新馬でスキルヴィングに競り勝ったヒシタイカン(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)も虎視眈々。キャリア1戦、かつ半年ぶりの実戦で状態面は気になるが、こちらもダービー制覇を悲願に掲げる「ヒシ軍団」が誇る大器だけにここは譲れない。

 昨年9月の新馬戦を8馬身差で圧勝し、一時はクラシック候補だったハーツコンチェルト(牡3歳、美浦・武井亮厩舎)。その後は東京スポーツ杯2歳S(G2)3着、ホープフルS(G1)7着、そして確勝を期した若葉S(L)で4着と苦戦が続く。東京へのコース替わりと距離延長がマッチすれば、再びクラシックへの道が見えてくるはずだ。

 この他には、昨年の武蔵野S(G3)を勝つなど芝とダートのマイル路線で活躍したギルデッドミラーを半姉に持つサトノトルネード(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)、21年アメリカジョッキークラブC(G2)覇者のアリストテレスを半兄に持つクレオメデス(牡3歳、栗東・武英智厩舎)あたりも面白い存在だ。

 また、父に京阪杯(G3)連覇など芝ダートのスプリント戦で大活躍したネロを持つニシノレヴナント(セ3歳、美浦・上原博之厩舎)は不気味な存在だ。デビューから1800m戦を中心に使われ勝ちあぐねていたが、前走で2400mに距離を延ばすと、直線大外を抜け出して初勝利を飾った。セン馬のためダービーへの出走は叶わないが、無欲の大駆けがあっても驚けない。

 世代の頂上決戦へ用意されたチケット2枚をもぎ取るのはディープインパクトのラストクロップか、それともキタサンブラック産駒の新たな怪物候補2頭か。注目の青葉賞は29日、15時45分に発走予定だ。

※オープンファイアですが、青葉賞への登録はありませんでした。斉藤崇調教師「脚元がもやついたため」に回避。

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