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武豊が「俺の庭」に絶大な自信、レジェンドと同じく京都大歓迎の穴馬たち…雨予報でも「水捌け抜群」なら問題なし?

武豊が「俺の庭」に絶大な自信、レジェンドと同じく京都大歓迎の穴馬たち…雨予報でも「水捌け抜群」なら問題なし?の画像1
和田竜二騎手 撮影:Ruriko.I

 今週末に行われる天皇賞・春(G1)も一筋縄ではいかないかもしれない。

 先週から始まった新装・京都競馬場の開催。事前の試走で和田竜二騎手が「時計は思ったよりも速くならないかも。路盤は馬が走るから固まる。使っていないせいで少し柔らかい。聞こえる音もパンパンの芝っていう感じではなかった」と話していたように、そこまで時計が出ないのではとの声も少なくなかった。

 しかし、大方の予想とは裏腹に土曜の12Rで早速1:32.4(良馬場)が飛び出した。2勝クラスのレースとしては、かなり高速の決着だったといえるだろう。

 古馬のトップクラスが出走する日曜のマイラーズC(G2)なら、これを上回る可能性が高いと見られていた通り、優勝したシュネルマイスターがマークした1:31.5の勝ちタイムは、2018年に同じくマイラーズCを制したサングレーザーのレコード1:31.3(良)に0秒2差という速さだった。

 予想を裏切る高速決着が多発した理由のひとつとして挙げられるのが、エクイターフの拡大である。エクイターフとはJRAが開発した競馬場専用の野芝で、地上と平行に根を伸ばし育成範囲を広げる芝のことだ。

 これによりクッション性がよくなり、時計が出やすく傷みにくい馬場を維持することが可能となる。新生京都競馬場では、そのエクイターフを芝コース全体の半分近くで使用し、改修前に比して面積を拡大した。今後、レースを重ねることで競走馬に踏み固められていけば、クッション性を保持したまま、速い時計で決着するレースが増えてくるかもしれない。

 開幕週から高速馬場となったからには、当然ながら天皇賞・春でも、スタミナだけではなく、“スピード”も求められる舞台になったということだ。

 そこで注目したいのは、サンデーサイレンスの血を引く馬だ。芝3200mのレコードを何度も更新してきた、いわゆるサンデー系の馬たちは、このようなスピード勝負の長距離戦が大好物である。中でも父が現役時代に菊花賞(G1)を制したディープインパクト産駒とオルフェーヴル産駒には特に注目が必要だ。

 両馬の産駒が、先週の京都開催で好結果を残していたように、生まれ変わった京都競馬場を、早くも“庭”にしても不思議ではない存在感を発揮した。既にコース適性で問題がないことが分かったなら、今週も狙わない手はないだろう。

 また、過去に京都競馬場で行われた天皇賞・春の結果を踏まえても、2頭の産駒は相性の良さを証明している。近2回は特にこの傾向が強く、いずれもディープインパクト産駒とステイゴールドの血を引く馬で決着。改修前からスピードが求められる長距離戦の適性の高さを見せていただけに、さらに高速化の進んだ今の京都は大歓迎となる。

雨予報でも「水捌け抜群」なら問題なし?

 その一方、少し気になるのは週末の天気だ。週の半ばから降雨の予報が出ているため、場合によっては道悪での開催も囁かれているが、京都競馬場の排水能力を考えると杞憂に終わるかもしれない。

 新生京都競馬場の水捌けの効果は絶大で、馬場造園課からも「まだ重、不良の状態にならない。それだけ、水はけがいい」と自信のコメントが出されている。そうなると、よほどの集中豪雨でもなければ、引き続きスピード優先の馬場状態での開催が期待出来そうだ。

 ちなみに今年の天皇賞・春に挑むディープインパクトとオルフェーヴルの産駒は登録段階で9頭。まるでタイトルホルダー包囲網のような格好となっているが、特に期待したいのはシルヴァーソニック、ディアスティマの2頭だ。

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シルヴァーソニック 撮影:Ruriko.I

 昨年の天皇賞・春では、スタート直後の落馬でカラ馬となっても“見せ場十分”だったシルヴァーソニック。正式な記録には残らないが、一時は先頭に立つかというシーンもあった。同馬はその後、ステイヤーズS(G2)とサウジアラビアのレッドシーターフH(G3)を勝利するなど、重賞を連勝して地力強化を証明した。昨年は“幻の天皇賞2着馬”とも言われたが、今年こそ悲願のタイトルを掴みたい。

 次に触れるのは、果敢に先行した日経賞(G2)で3着に粘り込んだディアスティマだ。切れとスピードの鈍る不良馬場だったことを考えれば、大幅な前進に期待できるのではないか。本馬の全5勝中4勝を挙げた北村友一騎手とのコンビも魅力である。下馬評では他馬に見劣るものの、すんなり先行できるようなら、大激走も夢ではないだろう。

 最後の注目は、やはり京都で圧倒的な好成績を収めている武豊騎手がコンビを組むヒュミドール。近走は不振が続いたが、芝2000mの中山金杯(G3)から一気に1400mも距離を延長したダイヤモンドS(G3)で久々に連対を確保した。勝ち馬のミクソロジーが回避したことは非常に残念だが、ヒュミドールもまたオルフェーヴルの産駒である。

「やっと俺の庭ができあがったわ」と再開を喜んだレジェンドにとって、オルフェーヴル産駒が見せた相性の良さは好都合。馬券的な妙味にも期待できる馬だけに、密かに狙ってみたい穴馬だ。

GJ 編集部

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