
主戦・武豊は3勝止まり…“因縁の男”が挑むディープインパクト産駒最多「11勝目」

1週の小休止を挟み、再び動き出す春のG1戦線。30日には、京都競馬場で天皇賞・春(G1)が行われる。
22日にグランドオープンを迎えた“センテニアル・パーク”で行われる最初のG1競走とあって、より一層の注目を浴びることは間違いない。昨年の覇者・タイトルホルダーを筆頭に、現役屈指のステイヤーたちが装いを新たにした淀に集う。
生まれ変わった京都競馬場で最初のG1ウィナーとなり、歴史に名を刻むのはどの馬か。今年の一戦を占う前に、最後に京都で行われた2020年の天皇賞・春を思い返してみると、フィエールマンの連覇という形で一時閉幕となっていた。
2019年はフィエールマンに続く2着もグローリーヴェイズだったように、京都コースで無類の強さを誇ったディープインパクト産駒が、G1競走の中でも最長距離の3200mでもその強さをしっかりと発揮した。日本を代表する名馬は2019年にこの世を去り、ついに現3歳世代がラストクロップとなったが、今でもその存在感は絶大。今回の天皇賞・春にも5頭の産駒がエントリーしている。
その中でも、前哨戦の阪神大賞典(G2)を快勝したジャスティンパレスにかかる期待は大きい。
前走は昨年の菊花賞(G1)で3着に敗れて以来の3000mの距離だったが、あの時点で先着を許したボルドグフーシュに1馬身3/4の差をつける完勝。2021年11月の黄菊賞(1勝クラス)以来、約1年4か月ぶりに手綱を取ったC.ルメール騎手も「馬は大人になりました、それからパワーアップしていました」と成長ぶりに舌を巻き、「G1トップレベルになれる馬です」とその才能を手放しで称えている。
名手の継続騎乗で挑む悲願のG1タイトル。もし今回の天皇賞・春で勝利を掴むことができれば、数々の記録がオマケとしてついてくる。
まずひとつ目が、ディープインパクト産駒による「13年連続のJRA・G1制覇」だ。2011年の桜花賞(G1)でマルセリーナが産駒としてJRA・G1の初勝利を挙げて以来、昨年まで12年連続でG1制覇を継続中。偉大な父・サンデーサイレンスとステイゴールドが持つ「14年連続」の記録が近づいてきている。
ここからは残された産駒も徐々に少なくなっていく中で、記録をどこまで繋いでいくことができるか。チャンスはそう多くないだけに、ジャスティンパレスを筆頭に“5頭出し”で挑む今回の一戦にかかる期待は大きい。
また、これまでの12年間で積み上げたJRA・G1の通算勝利数は71。これは父・サンデーサイレンスと並ぶ歴代1位タイの記録となっている。「13年連続のG1制覇」が達成されたあかつきには、G1通算勝利数で偉大な父を超えるというダブルの偉業達成となるのだ。
加えて、ジャスティンパレスとともに偉業達成に挑むルメール騎手にも快挙達成のチャンスがある。それが「ディープインパクト産駒でのG1最多勝利記録」だ。

ディープインパクト産駒のJRA・G1成績を騎手別で見てみると、最も勝利を挙げているのはルメール騎手と福永祐一元騎手(現・調教師)の10勝となっている。今回ルメール騎手が勝利を挙げれば、通算11勝目となって単独トップに浮上する。
その他の現役騎手では、川田将雅騎手が8勝で追いかけるも差は小さくなく、ディープインパクトの主戦だった武豊騎手はというと、実は3勝止まり。2019年の菊花賞をワールドプレミアで制したのを最後に、ディープインパクトの仔でのG1優勝から遠ざかっている。
ルメール騎手と言えば、2005年の有馬記念(G1)ではハーツクライに騎乗して、無敗だったディープインパクトに初めての敗北を突き付けたことでも知られている。あれから18年の時を経て、その“ライバル騎手”がディープインパクトにまつわる新たな記録を打ち立てようとしているというのは、なんとも因果な話だ。
冒頭で触れたフィエールマンを天皇賞・春で連覇に導いたのが他でもないルメール騎手であるように、京都競馬場の長丁場のレースに対する不安はない。
鬼に金棒とも言える強力なタッグで、3つの偉業を一気に達成することができるか。ジャスティンパレスとルメール騎手のコンビから目が離せない。
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