タイトルホルダー連覇はほぼ当確!? 天皇賞・春(G1)で続いた「勝ち馬の法則」が勝利を後押し…キタサンブラック、フィエールマンに続けるか
センテニアル・パークとしてグランドオープンを迎えた京都競馬場だが、開幕初週のマイラーズC(G2)に続き、今週末の30日には古馬の最強ステイヤーを決める天皇賞・春(G1)が開催される。
最大の注目を集めているのは、不良の日経賞(G2)で2着馬に8馬身差の大楽勝を決めたタイトルホルダー(牡5、美浦・栗田徹厩舎)で間違いないだろう。
日経賞から本番に臨むローテーションは、初優勝を飾った前回と同じ。57キロを背負って56キロのボッケリーニとクビ差の辛勝だった昨年の日経賞に対し、今年は59キロの酷量を背負って58キロのボッケリーニに大差をつけた。2年連続で2着に入った同じ相手を完膚なきまでに叩きのめしたのだから、この1年でさらなるパワーアップを遂げたことをファンに印象付けたはずだ。
25日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズにおいても、タイトルホルダーが1番人気に推されており、これにジャスティンパレスが僅差で2番人気と続いている。現状で2頭の人気にそこまでの大差はついていないのだが、昨年との連覇を狙うタイトルホルダーにとって、心強い後押しもネットの掲示板やSNSなどで話題となっている。
それは、過去10年の天皇賞・春の傾向からすると、おそらく今年もタイトルホルダーが優勝するのではないかという噂だ。
一流ステイヤーが出走する淀の長丁場だけに、過去にはメジロマックイーン(1991年、92年)、同馬の3連覇を阻止したライスシャワー(93年、95年)、テイエムオペラオー(2000年、01年)など、リピーターの例も多いのが、天皇賞・春の特徴のひとつといえる。
さらに、こういった傾向がより色濃くなったのが近年だ。以下は、過去10年の天皇賞・春を優勝した馬の一覧である。
■過去10年、天皇賞・春の優勝馬と騎手(敬称略)
13年 フェノーメノ、蛯名正義
14年 フェノーメノ、蛯名正義
15年 ゴールドシップ、横山典弘
16年 キタサンブラック、武豊
17年 キタサンブラック、武豊
18年 レインボーライン、岩田康誠
19年 フィエールマン、C.ルメール
20年 フィエールマン、C.ルメール
21年 ワールドプレミア、福永祐一
22年 タイトルホルダー、横山和生
23年 タイトルホルダー?
ご覧の通り、13年から連覇した馬の翌年に異なる馬が勝利し、その翌年から別の馬が連覇というパターンが3回続いているのだ。あくまで偶然の結果といえるだけに、だからどうしたといわれてしまうと、これといった根拠もない。
とはいえ、「歴史は繰り返す」ということわざがあるように、近年における“天皇賞春の法則”といえそうな傾向は、知っていても損はなさそうだ。
実際、G1を3勝しているタイトルホルダーの実績は、出走を予定しているメンバーでも1頭だけ抜けた成績でもある。あれこれ悩むよりも「信じる者は救われる」という作戦もありかもしれない。
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