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【京都新聞杯(G2)展望】川田将雅の日本ダービーはサトノダイヤモンド産駒「億超え」ホース!? 同世代ディーマジェスティと種牡馬対決!

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 5月6日、京都競馬場で行われるのは日本ダービー(G1)の前哨戦、京都新聞杯(G2)だ。過去10年の出走馬にはキズナとロジャーバローズという2頭のダービー馬がいる見逃し厳禁の重要な一戦となっている。今年はどの馬が皐月賞馬ソールオリエンスに挑戦状を叩きつけるのか、有力馬を中心に展望していきたい。

 優勝候補の最右翼は、目下2連勝中のサトノグランツ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だろう。21年の1歳セレクトセールにて1億1550万円(税込)で取り引きされた新種牡馬サトノダイヤモンド産駒の評判馬の1頭である。

 デビューは昨年10月の新馬戦で、1.5倍の圧倒的1番人気に推されるも8着に惨敗。幸先いいスタートとはならなかったが2戦目で2着に巻き返すと、3戦目で初勝利を挙げた。

 4戦目はやや間隔を空けて3月のゆきやなぎ賞(3歳1勝クラス)で再始動。8kg増の馬体はひと冬を越えての成長を感じさせるものだった。

 レースではいつも通り好スタートを切ると、道中はやや離れた3番手を追走。4角では初コンビを組んだ坂井瑠星騎手が「もたついて動き切れないところがあった」と振り返ったように、やや手応えが怪しかったが、直線で外からブレイヴロッカーに並びかけられたところでスイッチオン。内から差し返すと、最後は前にいた2頭を交わして先頭でゴールを駆け抜けた。

 ややズブさは見せたものの、2400mへの距離延長もプラスに出た印象。今回は1ハロン短縮となるが、3連勝を飾ってダービーへ名乗りを上げたい。

 鞍上は昨年12月の未勝利戦で勝利に導いた川田将雅騎手と2度目のコンビ。3歳牝馬路線にはリバティアイランドという三冠候補のお手馬がいるが、皐月賞(G1)で騎乗したダノンタッチダウンがNHKマイルC(G1)へ回った関係で、現段階でダービーでの有力な騎乗馬はいない。

 自身がマカヒキとのコンビで下したサトノダイヤモンドの産駒で、ダービー候補に名乗りを上げられるか。


 マイネルラウレア(牡3歳、栗東・宮徹厩舎)は、デビュー2連勝を飾った期待のゴールドシップ産駒だ。2戦目の若駒S(L)を勝った後は順調さを欠き、トライアルには使うことができず。結局、ぶっつけ本番で皐月賞に参戦した。

 久々の実戦だったことに加えて、初めての道悪も影響したか、皐月賞では終始後方のまま。4角最後方から4頭を抜いて14着に追い上げるのがやっとだった。ただし、消化不良に終わった分、前走の疲れはすっかり解消。中2週とやや間隔は詰まるが、京都新聞杯に矛先を向けてきた。

 ここで賞金を加算できれば、中2週続きにはなるがダービー参戦の可能性も高まる。果たして大舞台にたどりつくことができるか。

 鞍上は過去3戦すべてで異なる騎手が手綱を取ってきたが、今回もテン乗りの和田竜二騎手を予定している。

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セブンマジシャン 撮影:Ruriko.I

 皐月賞を賞金不足で除外になったセブンマジシャン(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)も見限れない1頭だ。

 昨年秋にデビュー2連勝を飾り、ホープフルS(G1)では3番人気に支持された。しかし、3連勝を懸けた大一番では、中団からじわじわと脚を伸ばすも6着。さらに続く京成杯(G3)とスプリングS(G2)はいずれも1番人気を裏切る結果に終わっている。

 京成杯は4角でソールオリエンスが外に膨れ、大きく弾かれる不利があった中、3着に追い込んだ。だが、前走のスプリングSは力負けともいえる6着。鞍上を務めた戸崎圭太騎手は「早々に手応えがなくなりました。馬場もあったのか、バランスを崩すような所がありました」と重馬場を敗因の一つに挙げている。ただ、デビュー2戦目の黄菊賞(2歳1勝クラス)は重馬場で勝利しており、敗因は馬場だけではなかった可能性もありそうだ。

 近2走でやや評価を落とした形にはなっているが、これまで戦ってきたメンバーレベルが高かったのも事実。久々となる地元関西圏のレースで巻き返す力はあるはずだ。


 ドットクルー(牡3歳、栗東・笹田和秀厩舎)は、前走の毎日杯(G3)で3着。内がやや有利な馬場で大外枠から終始外々を回されるコース取りになった。逆に馬場のいいところを伸びて勝利したシーズンリッチとは、着差(0秒2差)ほどの力差はないとも考えられる。

 ドットクルーの父はサトノダイヤモンドと同世代のディーマジェスティ。ダービーで3着に敗れた父の無念を晴らすためにも勝利を収めて大舞台へと駒を進めたい。


 オメガリッチマン(牡3歳、栗東・安田翔伍厩舎)は、最低人気だった1月の京成杯でソールオリエンスの2着に好走。セブンマジシャンと同じく4角で不利を受けたが、それをはねのけた。ただし、前走の毎日杯は6着に敗れており、今回は試金石の一戦となりそうだ。

 この他には14年のエリザベス女王杯(G1)を制したラキシスを母に持つ良血馬マキシ(牡3歳、栗東・辻野泰之厩舎)、未勝利戦、1勝クラスを連勝中のリビアングラス(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)、2400mに距離を延ばしたデビュー6戦目で勝ち上がったファームツエンティ(牡3歳、栗東・北出成人厩舎)などの伏兵陣も侮れない。

 ダービーへの最終東上便に搭乗できるのは果たしてどの馬か。注目の京都新聞杯は5月6日、15時35分に発走を予定している。

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