
「プロとしての自覚が違う」藤田菜七子の“株”が爆上がり!? 今村聖奈ら女性騎手の大量騎乗停止も「唯一の生存者」に賞賛の声

3日、JRA(日本中央競馬会)は競馬開催日における騎手の不適切な通信機器(スマートフォン)の使用事案があったとして今村聖奈騎手、永島まなみ騎手ら6名を30日間の騎乗停止にすることを発表した。
当サイトで既報の通り、今村騎手、永島騎手に加え、今村騎手と同期の角田大河騎手、ルーキーの河原田菜々騎手も騎乗停止の対象となった。また、JRAの発表によると最終的には古川奈穂騎手、小林美駒騎手を含めた6名が処分される前代未聞の事態となっている。
なお、上記6名は他の騎乗停止処分と同様に今週末は通常通り騎乗し、処分は来週13日(土)からの30日間になる見込みだ。
「どうやら女性用のジョッキールームでスマートフォンが使用されている疑いがあることが、内部の告発によって発覚したようです。女性用のジョッキールームという閉鎖的な空間が、今回の女性騎手ばかりの使用に繋がってしまったのかもしれません。ちなみに唯一の男性だった角田河騎手は、今村騎手との通話した形跡があったことで処分対象となりました。
今回、処分対象となった6名の最年長が古川奈騎手の22歳。10代の騎手も目立っているように、今の若い世代にとってスマートフォンが手放せないほど重要なものであることは理解できます。実際に本件の発表直後にも『時代錯誤』『もっと柔軟なルールにできないのか』という声はありました。
ただ、競馬の主催であるJRAが最も大事にしているのが競馬の公正確保。角田河騎手が『騎手同士なら大丈夫だと思っていた』と発言するなど、認識の違いもあったようです。簡単に言えば、関係者の八百長に繋がる可能性のある行為は、徹底的にあってはならないということですね。
実際に、今回の件はJRAの審判部長が『業務上の注意義務違反、公正確保の重大な違反はなかった』と話している通り、ただスマートフォンを使用してネットを使っただけの様子。なので即刻の騎乗停止処分ではなく、従来と同じく不服申し立て期間として1週空けての処分となっています」(競馬記者)
とはいえ、やはり周囲の関係者や競馬ファンのショックは大きいようだ。
今村騎手といえば昨年、女性騎手として初の新人王に輝くなど大ブレイク。永島騎手も今年1月に今村騎手と2人でスマホ確定申告「e-Tax」のPRに採用されるなど、今や女性ジョッキーを代表する存在だ。
特に昨今は、女性騎手の活躍が毎日のように取り上げられていたので2人に加え、古川奈騎手、河原田騎手、小林美騎手と相次いで女性ジョッキーが処分対象となったのは、そんな流れに大きな傷がついてしまったと言わざるを得ないだろう。
そんな中、逆に大きく評価を上げることになったのが、先輩の藤田菜七子騎手だ。

2016年にJRAとしては16年ぶりの女性騎手としてデビューした藤田騎手。2019年のカペラS(G3)で女性騎手初のJRA重賞制覇を飾るなど、今の女性騎手ブームの火付け役と言って良い存在だ。実は現在JRAには6名の女性騎手が所属しているが、今回の件で唯一処分対象にならなかったのが、藤田騎手というわけである。
この日のSNSでは「騎乗停止」や「若手騎手」といった競馬関係のワードが大きな話題となったが、同時に「藤田菜七子」もトレンド入り。ネット上の競馬ファンからは「さすが菜七子騎手」「ちゃんと地に足がついてる」「信じてたけど、嬉しい」「マジメに頑張ってるな」「プロとしての自覚が違う」など、藤田騎手への称賛が相次いでいる。
「藤田騎手といえば2019年に43勝、20年に35勝するなど『乗れる若手』という評価を受けていましたが、一昨年14勝、昨年8勝、そして今年もここまで3勝と苦戦が続いています。
その結果、最近では今村騎手や永島騎手に人気女性ジョッキーの座を取って代わられることに……。先日、JRA通算150勝の節目を飾った時も、以前のように大きなニュースとしては扱われていない印象でした。処分とはいえ後輩の不幸を喜ぶような人ではありませんが、これを復活のきっかけにしてほしいですね」(別の記者)
先週は4鞍乗って2着に食い込むなど、得意の新潟でさっそく存在感を示した藤田騎手。来週以降、一時的にまたJRA“唯一の女性ジョッキー”という形に戻ることになるが、本人は慣れっこだろう。根強いファンの多いジョッキーだけに奮起を期待したいところだ。
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