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ウオッカ、ネオユニヴァースも返り討ちの宝塚記念…3歳馬の善戦は横山典弘「前ポツン」が炸裂! 何もかもが「常識破り」のドゥラエレーデに驚きの声

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ウオッカ、ネオユニヴァースも返り討ちの宝塚記念…3歳馬の善戦は横山典弘「前ポツン」が炸裂! 何もかもが「常識破り」のドゥラエレーデに驚きの声の画像1
ドゥラエレーデ 撮影:Ruriko.I

 D.レーン騎手とタスティエーラが、3歳世代7708頭の頂点に上り詰めた今年の日本ダービー(G1)。無敗の二冠を目指した大本命馬ソールオリエンスは2着に敗れ、2番人気スキルヴィングがゴール入線後に倒れ、急性心不全でこの世を去る痛ましいアクシデントも発生した。

 また、昨年暮れのホープフルS(G1)を制したドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)も、スタート直後に躓いたことにより、坂井瑠星騎手が落馬して競走中止。「レースでの外傷もなく、歩様も問題ありませんでした」という池添師の説明に安堵したファンも多かっただろう。

何もかもが「常識破り」のドゥラエレーデに驚きの声

 それ以上にファンの度肝を抜いたのは、陣営から発表された「ファン投票で選ばれれば宝塚記念(G1)を視野に入れます」という仰天プランである。映像を見る限りでは、落馬の後にジョッキー不在のまま2400mを走り切る姿が確認できた。全力で走っていなかったとはいえ、ノーダメージとはいえないはずだ。

 ただ、これまでドゥラエレーデ陣営が選択してきた「常識破り」の臨戦過程を振り返ると、もしかしたら驚いているのはファンだけなのかもしれない。

 そもそも本馬が先述のホープフルSを優勝した際も、18頭中の14番人気で単勝オッズも万馬券手前の90.6倍での激走だった。皐月賞(G1)と同じ中山の芝2000mでG1を優勝した馬であれば、翌年にクラシック戦線を歩むのが一般的だ。

 しかし、陣営から発表されたのは、年明け初戦がダートで行われるUAEダービー(G2)という異例のローテーション。レースは圧勝したデルマソトガケから6馬身差の2着となったが、初の海外遠征ながら先々に希望の持てる好走だった。

 このままダート路線に転向かと思いきや、ダービーに出走しただけでなく、落馬競走中止の上に宝塚記念への参戦にも言及したのだから、これを耳にしたファンが驚いたのも無理はない。

 だが、まだ成長途上ということもあってか、宝塚記念に挑戦した3歳馬の成績が振るわないことは気掛かりだ。1991年から2012年までの間に12頭が参戦したが、二冠馬ネオユニヴァースですら2番人気で4着、牝馬初のダービー馬となったウオッカも1番人気で8着と完敗を喫している。

3歳馬の善戦は横山典弘騎手「前ポツン」が炸裂!

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横山典弘騎手

 そんな中でただ1頭馬券に絡んだのが、3番人気で3着に入った2002年のローエングリンと横山典弘騎手のコンビだ。近年は馬群から離れた“後方ポツン”で話題になることも増えた名手だが、このときは後続を離して逃げる“前方ポツン”で存在感を発揮した。

 絶妙なペース配分でローエングリンを導き、最終コーナーで並び掛けてきた後続を直線で再び引き離す巧みな手綱捌きを披露。優勝したダンツフレームと2着ツルマルボーイの末脚に屈したが、関東の天才が見せた変幻自在の好騎乗が光った。

 もしドゥラエレーデが馬券圏内に食い込むようなら、ローエングリン以来21年ぶりの快挙にもなる。

 ファン投票で上位10頭に優先出走権が与えられる宝塚記念でドゥラエレーデは中間発表で25位。6月4日の締め切りまでに少しでも順位を上げておきたいところだ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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