
函館スプリントS(G3)好走目立つ3歳より「オイシイ世代」に穴馬発見、万馬券にも期待できる激走候補2頭をピックアップ
今週からいよいよ夏の北海道開催がスタート。11日には夏競馬の訪れを告げるサマースプリントシリーズ開幕戦、函館スプリントS(G3)が行われる。
やはり注目を集めるのは斤量の恩恵が大きい3歳馬だろう。昨年も50キロのナムラクレアが、56キロのジュビリーヘッド相手に2馬身半の差をつけて圧勝したばかり。過去10年で50キロの牝馬が3勝3着1回、52キロの牡馬が2着2回3着1回と大暴れ。軽量のアドバンテージを生かして古馬を圧倒する成績を残している。
今年もスプリント重賞の函館2歳S(G3)を制したブトンドール(牝3、栗東・池添学厩舎)や、そのブトンドールをファンタジーS(G3)で破ったリバーラ(牝3、美浦・高柳瑞樹厩舎)、その2頭にフィリーズレビュー(G2)で先着したムーンプローブ(牝3、栗東・上村洋行厩舎)といった3頭がスタンバイ。今年も上位人気に支持されそうな雰囲気だ。
とはいえ、3歳世代以外の馬が“7勝を挙げている”ことも事実。軽量の3歳馬ばかりに気を取られていると、その実力を過小評価されている古馬の激走を見逃してしまうかもしれない。
そこで狙ってみたいのは5歳世代。2015年には56キロのティーハーフ、18年は57キロのセイウンコウセイ、20年には58キロのトップハンデでダイアトニックが勝利。そのほかにも人気薄で馬券圏内に突入した馬がいるだけに侮れない。
「オイシイ世代」に穴馬発見
ちなみに今年の函館SSには、4頭の5歳馬が出走予定。配当的な妙味を考慮した上で注目したいのは、テイエムトッキュウ(牡5、栗東・木原一良厩舎)とヴァトレニ(セ5、栗東・長谷川浩大厩舎)の2頭だ。
前者は、近走でダートの短距離に転戦しているが、元々は芝で使われていたように適性は十分にある。血統面においても父ロードカナロア、母父サクラバクシンオーは、今年の高松宮記念(G1)を制したファストフォースと同じ。いずれも現役時代にスプリント戦線で一時代を築いた馬だけに、距離適性は申し分ないはずだ。
後者は、キャリア6勝のうち4勝を北海道で挙げている洋芝巧者。3勝クラスを突破後、初のオープン挑戦となった昨年の青函S(OP)でジュビリーヘッドを撃破。同馬は昨年の函館SSで2着に入った馬だけに、一定の物差しとなるだろう。
『netkeiba.com』が公開している予想オッズによると、9日現在でテイエムトッキュウは7番人気で、ヴァトレニは10番人気の想定となっている。両馬の実力を考えると“オイシイ馬券”となる可能性も高く、馬券購入の際に一考の余地がある存在ではないだろうか。
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