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【宝塚記念(G1)予想】関係者情報が危ういイクイノックスは押さえまで。阪神好相性の穴馬をピックアップ

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 今回は春G1を締めくくるグランプリ、宝塚記念(G1)を予想していく。

 先週の振り返り。というか振り返りたくないのだが、まずはマーメイドS(G3)。1番人気がアテにならないレースながら、とりあえず押さえた△ビッグリボンが勝利。ただ、2着は自信を持って切ったウインマイティー、3着はノーマークのホウオウエミーズといいところなし。ウインマイティーはともかく、ホウオウエミーズは2走前の小倉大賞典(G3)5着をもっと評価すべきだったのか。

 ユニコーンS(G3)も1番人気がアテにできないレースながら、勝ったのはやはり押さえの△ペリエール。3着に▲ブライアンセンスも、2着がノーマーク。エピファネイアフィルターが邪魔になってしまった。

 ということで、気を取り直して予想に戻ろう。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
天皇賞・春 9頭
大阪杯 5頭
ドバイシーマクラシック、ヴィクトリアマイル、鳴尾記念 各4頭
目黒記念 2頭
クイーンエリザベス2世C、海外馬 各1頭
となっている。ファン投票の結果が出走に反映されるとはいえ、3着内に来る馬のローテーションはさほど大きな影響がない。QE2世C(G1)と18年の海外馬を除けば、ほぼ決まった路線からの臨戦で占められている。大阪杯はG1昇格後、18年を除くと毎年来ているので、チェックは必要だろう。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 2-2-1-5
2番人気 3-0-2-5
3番人気 2-0-0-8
4~6番人気 1-4-3-22
7~9番人気 2-2-1-25
10番人気以下 0-2-3-48
となっている。印象より上位人気がアテにしづらい。近5年で見てみても1番人気はわずか2頭しか来ておらず、2番人気の方が3頭で2勝している分、いくらかアテにできるか。このレースは例年グランプリと言われつつ、出走馬のレベルが低いと言われているせいもあってか、人気薄が跳梁跋扈している。6番人気以下を近5年で絞ると7頭と半数を占めており、前走を凡走して人気を落としているような馬でも検討の余地があるということだろう。

【宝塚記念(G1)予想】関係者情報が危ういイクイノックスは押さえまで。阪神好相性の穴馬をピックアップの画像2 これを踏まえて「◎」は人気薄の3番ダノンザキッドとする。

 前走はQE2世C。7頭立ての少頭数の競馬で、スタートから外目のやや後方につけての追走。ポジションが変わることなく直線に向き、半ばで一旦下がるところも見せたが、二の脚を使って5着に盛り返した。

 2歳時にホープフルS(G1)を勝っているG1馬ではあるが、その後2年以上勝ち星に見放されている。とはいえ、マイルCS(G1)で2着、3着があるほか、昨年末の香港C(G1)でも2着しているなど、実力はあるがもう一歩足りないレースが続いている。

 陣営からは「前走がやや消化不良の1戦になってしまった」とのこと。ただ、その後の調整は上手くいったようで、阪神は「輸送が少ない分、イレ込みも少ないので合っている」として「スムーズに立ち回ってどこまで」とやや慎重なコメント。

 確かに阪神は4戦してすべて3着内、しかもG1を3戦走ってこの結果なのでよほど水が合っていると見える。ただ、ここまで16戦のキャリアで2000mまでしか経験しておらず、1ハロン延長の距離不安がある。そこも2走前の大阪杯でタイム差なしの3着に食い込んでいるように、カバーできるのではないかと考えている。

 今回は昨年末にG1で連続2着をエスコートした北村友一騎手に手が戻ることもあり、上手く乗りこなすと見て本命に推したい。


「○」も人気薄の17番ドゥラエレーデを挙げる。

 前走は日本ダービー(G1)だが、スタート直後に落馬して競走中止の憂き目に遭っている。

 この馬も2歳時にホープフルSを勝っているG1馬。ただ、今年初戦はいきなり海外遠征し、UAEダービー(G2)で2着。ここから日本ダービーという変則ローテーションを踏んだものの、結果的に落馬してしまったので現在の実力はわからず終い。

 だが、これが功を奏したようで陣営も「ダメージがなかった」ということで「中間も順調にきている」とのこと。ホープフルSのように「2番手で折り合って早め抜け出しの競馬ができれば」と色気を見せている。

 過去、春にタイトルを獲った3歳馬が挑戦し、ことごとく敗れ去っているのがこのレース。しかし、規格外のローテーションを組んで、さらに大一番で落馬というアクシデントまで経験したこの馬の「意外性」にかけてみたいところ。

 加えて、このレースは枠順で極端な偏りを見せており、過去10年で8枠が7勝を挙げている。無論、この中には人気薄も含まれており、一発を期待させるデータである。

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ディープボンド 撮影:Ruriko.I

「▲」は10番ディープボンドを推す。

 前走は天皇賞・春(G1)。スタートから前が見える位置取りで追走。道中、徐々にポジションを上げていき、2番手に上がって直線へ。そのまま脚色が鈍らず先頭を進んだが、後ろから勝ち馬に交わされて2着に敗れた。

 天皇賞・春を3年連続2着したほか、一昨年の有馬記念(G1)で2着など、典型的なG1にあと少しで届かない馬。しかし、このレースはなぜかこういう馬が一世一代の走りをして、唯一のG1タイトルを獲るレースでもある。

 4歳春以降は長距離戦ばかりを使われ、それなりの結果を残してきただけにステイヤーとして認識されていると思われる。実際、昨年のこのレースでは4着に敗れているほか、3歳時の神戸新聞杯(G2)でも中京の2200mで4着と長距離戦より結果が悪い。

 陣営は中間の調整も順調で「年齢的な衰えがあるどころか充実している印象すらある」と強調。ここ2戦も「悪い内容ではなかった」として「何とかタイトルを獲りたい」と意気込んでいる。

 上述したように距離が足りないという懸念はあるものの、この馬も阪神では7戦して5連対。馬券圏外に飛んだのは、上記の宝塚記念と今年の阪神大賞典(G2)の2レースだが、どちらも掲示板は確保しており、相性は良さそうだ。

 前半がハイペースで流れ、直線で前が総崩れして上がり勝負になると2走前の阪神大賞典の時のように「走っているけれど、止まったように見えてしまう」という、この馬にとって不利な展開になってしまうが、ハイペースを作り出す馬が今回は見当たらず、前目につけて押し切るこの馬の競馬ができるのではないだろうか。期待値込みだが押さえてみたい。


「△」は大本命5番イクイノックスと、その対抗9番ジャスティンパレス、穴馬4番ボッケリーニの3頭とする。

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イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 まずイクイノックスだが、前走のドバイシーマクラシック(G1)はまさかの逃げを打って、そのままレコードで逃げ切る圧勝劇を演じた。

 ドバイシーマクラシックからの臨戦は4例あり、直近だとクロノジェネシスが勝利している。だが、この4頭はいずれもドバイでは2着、3着で勝利していない。ここがポイントで、陣営からも「能力が抜けているのは事実で、勝負付けが済んだ相手としているものの、ドバイからの中間は決して順調でなかった」という話が出ている。

 地力で頭ひとつ以上抜けているのは認めるが、ドバイで圧勝したあとが順調でなかったとなると話は変わってくる。人気に応えてあっさり、が考えられるからこそ押さえはするが、どうも巷間言われるほど今回は絶対の存在ではなさそうだ。他馬の付け入る隙はある。

 ジャスティンパレスは阪神大賞典、天皇賞・春と連勝してここに臨んできた。天皇賞・春から5ハロンも距離が短くなるのだが、ステイヤーという印象はあまりなく、むしろ中距離向きではないかと感じている。今回は鮫島克駿騎手に手が戻るが、コースが違えど、同距離の神戸新聞杯をこのコンビで勝っており、人気に応えるならむしろこちらではないだろうか。

 ボッケリーニの前走は鳴尾記念(G3)で、外枠からポジションを下げて中団後ろ目につけて追走。道中でポジションを上げていき、4コーナー3番手で直線に向くと、直線で横一線の追い比べとなり、1着から8着まですべてクビ差という激戦を制した。

 4歳冬から本格化し、初重賞となった中日新聞杯(G3)をいきなり制すると、以降は重賞戦線で好走する常連となった。昨年の秋シーズンは始動戦の京都大賞典(G2)こそ2着と好スタートを切ったが、続くG1・2戦はどちらも二ケタ着順に大敗。しかし、今年春の始動戦となった日経賞(G2)は2着、そして前走勝利と調子はいい。

 陣営も「体質が強くなってきて、中2週のローテーションでも好調をキープしている」とコメントしている。鳴尾記念を勝ってここで好走したのは2例あり、どちらも人気薄だった。この馬もいい感じに人気がなく盲点になっている。こういう馬は狙い目だ。積極的に押さえたい。


 また11番ジェラルディーナと、12番アスクビクターモアの2頭は切り。

 どちらも現状、歯車が噛み合っていない印象で、仮に好調をキープしているように見えてもレースでそれを発揮できない状況と見ている。せめて今年に入って掲示板を確保するくらいの走りを見せてくれていれば復調気配も感じるのだが、現状はG1でいい走りができるほどではないと判断した。


 最後に印は打たないが15番のユニコーンライオンは押さえることを考えてもいいかもしれない。過去10年で逃げ切り勝ちは一度もないが、逃げて馬券圏内は数例ある。いい調子で逃げられるとあるいは……というケースも考えられる。


 ということで、今回は3番、4番、5番、9番、10番、17番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。イクイノックスとジャスティンパレスが来て順当に決まるとトリガミ確実だが、情報を信じるならイクイノックスは危ない。ここが飛んでくれれば、いきなりの高配当も見えてくる。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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