福永祐一厩舎「開業前」に異例の優遇措置!? デビュー前の新人調教師に託された「超豪華」バックアップ

11日にノーザンホースパークで開催された「セレクトセール2023」の当歳セッション。同セール歴代3位の5億2000万円(税抜)で取引されたのがコンヴィクション2の2023(牡)だ。
コンヴィクション2は現役時代にアルゼンチンのフィルベルトレレナ大賞典(G1)を制した名牝。そして父は現役時代に無敗で三冠を制した新種牡馬のコントレイルである。ディープインパクト系×アルゼンチン牝馬は日本ダービー馬のマカヒキやG1・2勝のサトノダイヤモンドを輩出するなど、好相性の配合パターンであることも、これだけの値が付くこととなった理由の1つか。
本馬を落札したノースヒルズの前田幸治代表は「この馬が一番良いと思った。顔やバランス、脚も筋肉もいい」などとコンヴィクション2の2023を褒めちぎっている。早ければ2025年にターフを沸かせてくれることになりそうだ。
そんな超高額馬を預かることが、早くも内定したのは福永祐一調教師だ。
今年2月一杯でムチを置き、3月から調教師に転身した福永師。昨年に騎手として年間101勝をマークした元トップジョッキーだが、『中日スポーツ』の取材に「別にジョッキーが嫌になったわけではない。シンプルに次にやりたいと思う仕事があったということ」「調教師の仕事に魅力を感じ、やってみたいという気持ちが上回った」とコメントしていたことも、まだまだ騎手として全盛期といえるタイミングでの転身を決意した背景にあるのだろう。
また調教師の仕事の魅力については「より1頭の馬に深く関われるところ」と話しており、理論派として知られている福永師には騎手以上に高い適性があるかもしれない。現在は来年3月に予定されている厩舎開業に向けて、技術調教師として厩舎経営のノウハウなどを身につけている最中である。
今回、預かることが内定したコンヴィクション2の2023については「コントレイルらしいバランスの良さがある。これからしっかりと整えていければ」と大きな期待を寄せている。デビュー前からいきなり5億円を超えるような超大物候補を任せられるプレッシャーはあるだろうが、「調教師福永祐一」としては腕の見せ所といったところか。
「超豪華」なバックアップ
また、それ以外にも福永厩舎には億超えの期待馬が預けられる予定だ。
前日の1歳セッションにおいて2億9000万円で落札されたアイムオールレディセクシーの2022(牡)と、アルテリテの2022(牝)のキタサンブラック産駒2頭も入厩する予定らしい。
調教師としての実績もない状況で、これだけ高額馬が集まるのは異例の優遇措置といってもいいだろう。
ただ福永師については、世界を股にかけるトップトレーナーである矢作芳人調教師も「コントレイルを含めて彼とは一緒に馬をつくってきたが、そのときから調教師向きだと感じていた」と評しており、調教師・福永祐一の素質について太鼓判を押している。
福永師が調教師試験に合格した際、友道康夫調教師や藤原英昭調教師といった関西のビッグネームから祝福のコメントが寄せられていたことからも、関係者から好意的に受け入れられていたことが分かる。
超豪華なラインアップが揃いそうな雰囲気もある一方で、それに相応しい結果を求められるのも調教師としての責務だ。見事なロケットスタートを決めることに成功するか、伸び悩むことになるかは分からない。
何はともあれ、異例の優遇措置をしてもらった福永祐一厩舎のお手並み拝見といったところか。
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