川田将雅、坂井瑠星の「危険予知」に救われたシャマル…歩様異常や屈腱炎による引退も…「見えないダメージ」の表面化が物語るG1の過酷さ

9日に開催されたダートの短距離重賞・プロキオンS(G3)は、リメイクの猛追をクビ差で凌いだドンフランキーが優勝。重賞初勝利を飾るとともに、鞍上の池添謙一騎手にとっても、メイケイエールとのコンビで制した昨秋のセントウルS(G2)以来となる、10 か月ぶりの重賞勝ちとなった。
ダート短距離路線でトップクラスの実力を持つリメイクを撃破した新星の登場に沸いた一方で、上位人気に支持されたタガノビューティー(牡6、栗東・西園正都厩舎)とシャマル(牡5、栗東・松下武士厩舎)といった有力馬2頭にアクシデントが発生したことは、非常に残念である。
前者は道中で後方を進み、最後の直線で外から伸びかけたものの、残り200mあたりで失速。そのままズルズルと後退して14着に惨敗し、入線後に石橋脩騎手が下馬する事態にも発展した。検査の結果、レース中に異常歩様となったことがJRAから発表され、同馬には7月24日以降の平地調教再審査が課された。
後者は馬場入場後に右前肢跛行の発症が判明したため競走除外となったが、本馬は5月のさきたま杯(G2)に出走した際にも、道中を最後方のまま追走して競走中止。このときは右後肢跛行を発症していたことがレース後に発表されていた。
戦前の陣営からは「ダメージは軽くすぐに乗り出した」「稽古もしっかりできて影響はなさそう」という前向きなコメントも出されていたが、2戦続けてよもやの結果というところだろうか。
「見えないダメージ」の表面化が物語るG1の過酷さ
2走前は川田将雅騎手、今回は坂井瑠星騎手の「危険予知」によって、最悪の事態は回避できたものの、外見上では分からない見えないダメージが蓄積していた可能性は少なからずあったかもしれない。
というのも、プロキオンSでアクシデントのあった2頭は、5月4日に船橋競馬場で行われたかしわ記念(G1)に出走していたという共通点を持つからだ。
前述のように馬体に故障が発生したタガノビューティーとシャマルの2頭は、同レースでそれぞれ2着、4着に入っていた馬だった。3着ハヤブサナンデクンに至っては、屈腱炎の発症が判明して現役引退を強いられている。
因果関係については定かではないが、後方に位置した追い込み勢が好走した激流を考えると、出走した馬たちにG1の“見えないダメージ”が残っていたという見方も可能だ。
もしかしたら単なる偶然なのかもしれないが、かしわ記念で上位に入線した馬たちにアクシデントが連発したことは覚えておきたい。
幸い同レース勝ち馬のメイショウハリオは次走の帝王賞(G1)を制し連覇を達成し、6着スピーディキックと7着のイグナイターが次走で好走したとはいえ、他人事ではないはず。次走でも状態面について注意を払っておきたい。
PICK UP
Ranking
17:30更新
武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
武豊が「告白」キタサンブラックによる宝塚記念(G1)の歴史的大敗劇で「何」があったのか……騒動が去った今だからこそ語られた「真相」<1>
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- JRAまさに“呪われた”1番人気!? 単勝売上「約30億円」が“死に金”に……、 波乱連発の今春のG1シリーズ10戦を徹底総括!!
- 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター
- 「宝塚記念で2億円ゲット」ミラクルおじさんは本当に存在したのか? オーナー反対も調教師が自分で出資して菊花賞挑戦…怪奇満ちるヒシミラクル伝説【競馬クロニクル 第13回】
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 武豊「爆弾発言」にインタビュアーもタジタジ、今村聖奈ら「6人騎乗停止」で蒸し返されたアンラッキーな被害者
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
関連記事

“悪質タックル”で藤田菜七子の兄弟子が騎乗停止、「やったもん勝ち」の波乱演出に厳しい声…後味の悪さ残る

「単勝326.2倍」超人気薄が大激走でJRA最高配当を53年ぶり更新! 穴党から熱視線を受ける「急上昇」若武者がまたも大仕事

「未来のダート王候補」デシエルト復帰は秋!? イクイノックス、ジャスティンパレスら次々快挙…七夕賞(G3)制覇セイウンハーデスは16番目

C.ルメール×イクイノックス厩舎「大器」が武豊×話題の白毛馬を下してデビューV! 「ダービー候補」と言われた兄が立てなかった東京の大舞台へ

イクイノックス「待望論」再燃!? ディープインパクト、オルフェーヴルが歩んだ凱旋門賞→ジャパンCの可能性は?

















