
「単勝326.2倍」超人気薄が大激走でJRA最高配当を53年ぶり更新! 穴党から熱視線を受ける「急上昇」若武者がまたも大仕事

驚愕の超高額配当が飛び出したのは9日、ボールドトップ(牡3歳、美浦・鈴木慎太郎厩舎)が勝利した福島4Rの3歳未勝利戦だ。
15頭立て10番人気のダズリングダンスがスタートして勢いよくハナを奪うと、13番人気のボールドトップが2番手を追う展開。4コーナーでは2頭が後続を大きく引き離し、マッチレースの様相となる。
直線に入ると熾烈な追い比べが繰り広げられたが、最後はボールドトップが抜け出して1着。同馬の単勝は3万2620円の大万馬券となり、枠連の14万9110円はJRAで歴代最高配当となった。
「鞍上の原優介騎手とコンビを組んだ前走は、昨年9月以来のレースでした。しかし、その際はスタートで出遅れてしまったため、この日は『先行できるイメージはなかった』とジョッキーも驚いていましたね。
ただ、終わってみれば道中2番手からの完勝。最後は2着と1馬身1/4差でしたし『抜け出す際にはソラを使う余裕があった』そうです。『ちょうど成長したタイミングで乗せてもらった』と陣営に感謝していた原騎手ですが、馬を信じて強気に先行させた騎乗はファインプレーでしたね」(競馬誌ライター)
なおデビュー4年目の原騎手は、今週終了時点でJRA通算49勝。そこまで目立った成績ではないが、実は過去にも単勝万馬券の馬で2度も勝利がある。
それだけでなく、今年も3月の鎌ケ谷特別(2勝クラス)で、単勝558.3倍のシンガリ人気サイモンルモンドを3着に持ってきて大波乱を演出。その翌日も単勝223.4倍を3着に導くなど、2日連続で超人気薄を馬券圏内に持ってくる離れ業をやってのけている。
さらに先月24日にも単勝万馬券のグングニルで2着。そしてこの日、単勝326.2倍のボールドトップ勝利を飾り、枠連のJRA歴代最高配当を53年ぶりに更新するに至った。
そういった経歴を持つ原騎手だけに、ネットの掲示板やSNSなどでも「令和の穴男」「江田照男2世」「今後もまた大仕事をするに違いない」と称賛され、一部の穴党ファンからは原優介ならぬ「穴優介」と呼ばれるなど熱い支持を集めているようだ。
ちなみに同騎手は今回の白星が今年の16勝目となり、7月にして早くもキャリアハイに並ぶこととなった。
「原騎手はジョッキーになることを母親に猛反対されたため、中学卒業後に一度は高校へ進学したのですが、夢を諦め切れず1年で退学して競馬学校に入学。2020年に美浦の武井亮厩舎から騎手デビューを果たしましたが、わずか半年足らずで所属を小桧山悟厩舎に変更し、さらに今年の3月からはフリーになるなど、キャリアを考えると苦労が多い騎手です。
ただ、近ごろはその苦労が実を結びつつあるようで、昨年12月には阪神ジュベナイルFでG1初騎乗を果たすと、今年に入ってからもキャリアハイのペースで勝ち星を延ばすなど、ここにきて急上昇しています。超人気薄ボールドトップでの勝利も関係者へのアピールに繋がったでしょうし、今後ますます活躍していってくれるのではないでしょうか」(同)
なお大仕事をやってのけた原騎手はレース後、ボールドトップについて「成長すればまだ良くなりそう」と、まだまだ伸びしろが十分あることを話していた。
その存在を知られていくことで“穴ジョッキー”としての旨味は徐々になくなっていくかもしれない原騎手が、今後は人気馬に騎乗して馬券に貢献する機会も増えていきそうだ。
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