
“悪質タックル”で藤田菜七子の兄弟子が騎乗停止、「やったもん勝ち」の波乱演出に厳しい声…後味の悪さ残る

8日の土曜福島で行われた阿武隈S(3勝クラス・芝1800m)は、戸崎圭太騎手が騎乗した5番人気シンボが勝利した。
善戦しながら勝利にはあと一歩のレースも多かった本馬だが、2020年12月17日にJRAへ転入してから23戦目にして待望の初白星。好位からソツのない抜け出しを決めた鞍上の好騎乗も光った。
また、勝ち馬をクビ差まで追い詰める2着に入ったのは、モリノカンナチャン(牝5、美浦・鈴木伸尋厩舎)だ。メンバー最速となる上がり35秒0の末脚を繰り出し、11頭立ての8番人気から低評価を覆すことに成功。3連単の払戻が7万4260円という波乱を演出した。
「ハンデが52キロと軽かったですし、展開もハマりましたからね。気で走る馬ですが、今日の感じならまだ気持ちはあります」
モリノカンナチャンに騎乗した丸山元気騎手は、レースをそう振り返ったが、最後の直線で外側に斜行したため、アールクインダム、ヴェールランス、イリマといった3頭の進路が狭くなる不利も発生。この件について、丸山騎手には7月22日から30日まで9日間(開催日4日間含む)の騎乗停止処分が下された。
「やったもん勝ち」の波乱演出に厳しい声…
イリマが2番人気、ヴェールランスが3番人気と馬券が売れた人気馬が被害に遭ったこともあり、ネットの掲示板やSNSなどで一部のファンから「甘過ぎる」「狙ってやっている?」「これじゃやったもん勝ち」といった厳しい声が続出。丸山騎手としても素直に喜べない結果となった。
現在の降着に関するルールでは、「加害馬の違反行為により被害馬が走行を妨害されたと認める事象で、かつその妨害行為がなければ被害馬が加害馬より先に入線していたと判断した場合」とされているため、被害に遭った3頭の脚色を鑑みた結果、着順の変更には至らなかったようだ。
内が開いていたとはいえ、スピードの上がった最終コーナーでは遠心力もあって外を選ぶしか選択肢がなかったようにも見える。勿論、丸山騎手の斜行が故意だったかどうかは分からないものの、アクシデントを目撃したファンから厳しい声が出たことは事実。
“クリーンな騎乗”の重要性を再認識させられた騎乗停止処分でもあった。
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