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「購買特典」まで凄過ぎるセレクトセール!1500万円のボーナスはじめ、来場時の航空券や宿泊にも手厚いサポート…「札束で殴り合う」会場は何もかもが規格外?

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「購買特典」まで凄過ぎるセレクトセール!1500万円のボーナスはじめ、来場時の航空券や宿泊にも手厚いサポート…「札束で殴り合う」会場は何もかもが規格外?の画像1
撮影:Ruriko.I

 北海道苫小牧市のノーザンホースパークにて開催されたセレクトセール2023。10日に1歳馬、11日に当歳馬が上場され、各メディアでも連日に渡って落札馬の情報が報じられている。

 大物馬主たちがお目当ての馬を落札するためにヒートアップする光景は、我々一般人からすれば、「まるで札束で殴り合っている」かのような錯覚すら感じてしまうほどだ。

 何百万円という大金がポンポンポンと上乗せされていき、最終的な落札額が数億円を超えるケースも珍しくないセレクトセール。新種牡馬としてデビューした2020年の無敗三冠馬コントレイル産駒「コンヴィクション2の23」の5億2000万円をはじめ、キラーアビリティの半弟「キラーグレイシスの23」やシュネルマイスターの半弟「セリエンホルデの23」などが3億円を超えたことでも話題に上がった。

 さすが日本最大のセリ市といったところだが、浮世離れした感のあるセール参加者たちに対する主催者からの特典もまた、こちらの想像を上回る内容となっていた。

「札束で殴り合う」会場は何もかもが規格外?

 JRHA(一般社団法人 日本競走馬協会)のホームページ内で掲載されている「セレクトセールでのご購買特典」の内容を確認してみたところ、セールで購入したオーナーに6つの特典が紹介されていたため、紹介しておきたい。

 その中には、購買した馬が牝馬重賞シリーズ「GRANDAME-JAPAN」の開催における世代別ポイント獲得上位馬に該当した場合、ボーナス賞金を授与するものや、北海道所属馬限定となるものの、ホッカイドウ競馬の2歳重賞競走にて1着となった場合、馬主に対し「市場取引馬奨励金(10万円)」が支給されるというものもあった。

 他にも購買馬が、G1(JPN1)競走の勝ち馬となった場合、1頭の購買馬につき1回限りとなるが、その栄誉を称えてG1(JPN1)優勝記念メダルを贈呈してもらえ、それも純金製のメダルなのだから豪華だ。

 また、前年(2022年)のセールで購買したオーナーには、前年の落札合計額によって最寄り空港から新千歳空港間で「ANAプレミアムクラス」を基準にした往復分の航空券がもらえるらしい。

 さらに合計金額が2億円以上の購買者は、8往復分というのだから驚きだ。勿論、北海道在住の場合は航空券に代わり、商品券が贈呈されるという。セール来場時の宿泊助成についてもサポートは万全で前年の落札合計額が1億円以上なら10万円分、1億円未満なら5万円分の商品券もついてくる。

 最大の目玉となるのは、購買した馬が2歳の中央競馬重賞競走(ダートグレード競走を含む)の勝ち馬となった場合、当該馬の所有者に贈呈される「セレクトセール・プレミアム」だろう。

■セレクトセール・プレミアムの報奨金

G1(Jpn1) 1500万円
G2(Jpn2) 800万円
G3(Jpn3) 500万円
※ダートグレード競走は上記金額の半額

 こちらはそれまでの2021年の1000万円、300万円、100万円から2022年度に増額されており、購買者にとって魅力的なボーナスといえる。

 ちなみにJRAの2歳G1であるホープフルSや朝日杯フューチュリティSの1着賞金が7000万円で阪神ジュベナイルFが6500万円。1500万円なら3着馬の賞金に匹敵するほどの額となる。

 庶民の金銭感覚的には、上場馬の落札額以前に特典すら凄過ぎてイメージしづらいかもしれないが、何もかもが規格外のセールであることは間違いなさそうだ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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