真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.06.01 09:09
武豊とエアスピネルは何故マイルで勝てないのか? 大目標・安田記念(G1)に向け「追い詰められた陣営」によって失われた最大の武器
編集部
その方針転換こそがマイル戦でさえ折り合いを欠いてしまう、今のエアスピネルの現状に繋がっているのではないだろうか。
無論、あくまで推測であり、単純にレースを重ねるごとに前向きさが出てくる馬もいる。だが、初めて1週前と最終共に「減速ラップ」となった今回の安田記念の追い切り内容には、陣営の勝利への強い思いを感じながらも、どうしても折り合い面での不安が拭えない。
率直に述べて、同じく坂路で好時計を連発していたミッキーアイルのような、スプリント戦でもスタートから先手を奪えるような馬の追い切りの内容に近いものを感じるのだ。
「先週は一杯やっているので、今週は少し余裕を持たせた調教をしたかったんですけど……これまでは1週前と当該週と違うように(レース当該週のほうは)少し時計に余裕を持たせていたんですが、今回は少し速い時計を出すように指示しました。G1ということもありますが、この馬の性格を考えると『もっと苦しめてやりたいな』ということで。少し馬に苦しい思いをさせて、レースで全力を出せるようにしたいと思いました」
31日に行われた共同会見で笹田和秀調教師は、今回のエアスピネルの最終追い切りの狙いについてそう語っている。勝つための方針ともいえるが、逆に述べれば管理馬にとって「何がベストなのか」をまだ掴めていない証拠ではないだろうか。
確かに追い切りの時計自体は、1週前に一番時計を記録するなど素晴らしいものだったし、陣営のここに懸ける意気込みも充分に伝わるものだった。だが、これが超抜時計ではなく、”懲罰時計”とならなければ良いが……。
早くから掲げてきた大目標を前に「奇策」を弄さねばならぬのが、思うように結果を残せず追い詰められたエアスピネル陣営の現状なのかもしれない。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!