GJ > 競馬ニュース > 武豊とエアスピネル  > 4ページ目
NEW

武豊とエアスピネルは何故マイルで勝てないのか? 大目標・安田記念(G1)に向け「追い詰められた陣営」によって失われた最大の武器

【この記事のキーワード】, ,

 その方針転換こそがマイル戦でさえ折り合いを欠いてしまう、今のエアスピネルの現状に繋がっているのではないだろうか。

 無論、あくまで推測であり、単純にレースを重ねるごとに前向きさが出てくる馬もいる。だが、初めて1週前と最終共に「減速ラップ」となった今回の安田記念の追い切り内容には、陣営の勝利への強い思いを感じながらも、どうしても折り合い面での不安が拭えない。

 率直に述べて、同じく坂路で好時計を連発していたミッキーアイルのような、スプリント戦でもスタートから先手を奪えるような馬の追い切りの内容に近いものを感じるのだ。

「先週は一杯やっているので、今週は少し余裕を持たせた調教をしたかったんですけど……これまでは1週前と当該週と違うように(レース当該週のほうは)少し時計に余裕を持たせていたんですが、今回は少し速い時計を出すように指示しました。G1ということもありますが、この馬の性格を考えると『もっと苦しめてやりたいな』ということで。少し馬に苦しい思いをさせて、レースで全力を出せるようにしたいと思いました」

 31日に行われた共同会見で笹田和秀調教師は、今回のエアスピネルの最終追い切りの狙いについてそう語っている。勝つための方針ともいえるが、逆に述べれば管理馬にとって「何がベストなのか」をまだ掴めていない証拠ではないだろうか。

 確かに追い切りの時計自体は、1週前に一番時計を記録するなど素晴らしいものだったし、陣営のここに懸ける意気込みも充分に伝わるものだった。だが、これが超抜時計ではなく、”懲罰時計”とならなければ良いが……。

 早くから掲げてきた大目標を前に「奇策」を弄さねばならぬのが、思うように結果を残せず追い詰められたエアスピネル陣営の現状なのかもしれない。

武豊とエアスピネルは何故マイルで勝てないのか? 大目標・安田記念(G1)に向け「追い詰められた陣営」によって失われた最大の武器のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
  2. JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
  3. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  4. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  5. 田原成貴「頭がお花畑」安藤勝己「最悪の負け方」元JRA騎手の大物が酷評…大一番で弱点露呈のシュトラウス、有馬記念のT.マーカンドに不安の声?
  6. 35年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  7. 【オークス】「実質未勝利勝ち」4頭参戦にトライアル組は貧乏クジ? 優先出走権も事実上の無意味…トップクラスの参戦見送りに泣いた陣営と笑った陣営
  8. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  9. ナミュール、マスクトディーヴァは大丈夫?高速馬場の「カラクリ」に要注意…歴代最高「2070万馬券」の大波乱はなぜ起きた【ヴィクトリアマイル】
  10. NHKマイルCが堅いとヴィクトリアマイルは大波乱!?「ナミュールもマスクトディーヴァも目じゃない」。波乱を演出する可能性が高い超絶人気薄【隠れ穴馬】