真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.06.01 12:23

安田記念(G1)アンビシャスは待望の距離短縮ながら他馬の動向次第で「まさかの惨敗」も?陣営側の心配事は今年のマイル重賞に共通する……
編集部
確かに、今年のマイル路線を振り返ってみると、重賞とは思えないほどスローペースのレースがよくあった。例えば安田記念と同じ舞台で行われた2月の東京新聞杯は、逃げたブラックスピネルの刻んだ前半3Fが37秒2。過去30年を振り返っても不良馬場だった2002年と並び最も遅かったのだ。
4月頭に開催されたダービー卿CTも、施行距離がマイルに変更された1996年以降で2番目に遅いスローペース。もちろん年明けの京都金杯のように前傾ラップのレースもあったが、どちらかと言えば少数派だ。
せっかくの距離短縮もペースが遅ければ効用は薄い。要するにアンビシャスが悠々と走るペースとレースの流れがマッチしなければ意味がないわけで、距離がマイルでもペースが中距離並になれば結局ハミを噛んでしまうことになるだろう。
陣営の不安を一層あおるのが、出走馬の顔ぶれ。人気のイスラボニータやエアスピネルから、新参者のグレーターロンドンまでざっと見渡しても、ハイペースを助長するような逃げ馬は皆無。むしろ昨年まさかの逃げ切りを披露したロゴタイプが今年もハナを奪いそうなメンバー構成で、マイルG1らしいハイペースは望むべくもない。
ちなみに香港勢2頭の内、コンテントメントは前走のチャンピオンズマイルで序盤は先頭に立っていたものの、前半3Fのペースは目視できる範囲で36秒後半~37秒前半といったところ。お世辞にもスピード抜群の逃げ馬というタイプではない。
もちろんゲートが開いてみれば、人気薄の馬がまさかの大逃げという展開もありえなくはない。そこは競馬なのだから、どんなペースにだってなる可能性はあるだろう。ただ、必ずハイペースになるかと問われれば、それも怪しい。要するに、アンビシャスにとって好ましいペースになるかどうかは神のみぞ知るところなのだ。
待望の距離短縮も、アンビシャス復活の有効手となるかどうかは未知数。なんとかレースの流れに乗って潜在能力を出し切ってほしいものだが……。
PICK UP
Ranking
23:30更新東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「存在自体が奇跡」常識外の”近親交配”で生まれた怪物・エルコンドルパサーの強さと「伝説のG2」
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
関連記事
武豊とエアスピネルは何故マイルで勝てないのか? 大目標・安田記念(G1)に向け「追い詰められた陣営」によって失われた最大の武器
安田記念(G1)ステファノスはキタサンブラック×武豊の最強タッグに「白旗宣言」!? 新天地のマイル路線で初タイトル奪取の課題は…
JRAが安田記念(G1)大改革も関係者は無関心!? スターホースの国外流出を懸念しながらも、積極的に海外競馬との提携を図る「狙い」とは
安田記念(G1)イスラボニータに揃った生涯最高の「条件」3年ぶりのG1制覇へ「他界」した大先輩ヤマニンゼファーから受け継ぐ名マイラーの系譜
【安田記念(G1)展望】超新星グレーターロンドン参戦なるか!復活を遂げたイスラボニータ、武豊の期待に応えたいエアスピネルなど大混戦のマイル王決定戦!