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【アイビスサマーダッシュ(G3)展望】今村聖奈「重賞2勝目」の大チャンス到来! 藤田菜七子と「1年ぶり」重賞対決

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 30日、新潟競馬場ではJRAで唯一の芝1000mの直線重賞・アイビスサマーダッシュ(G3)が行われる。昨年に続き、今年も女性騎手2人が出走を果たすことになりそうだ。

 2年目の今村聖奈騎手が鞍上を託されたのは自厩舎のメディーヴァル(牡5歳、栗東・寺島良厩舎)。2歳時からダート短距離路線を歩み、3歳秋に2勝クラスを突破したが、古馬になってからは3勝クラスで苦戦続きだった。

久々となる勝利を飾ったのは今年5月。デビュー戦以来となる芝に挑戦したのは自身初となる“千直”・韋駄天S(OP)だった。今村騎手と同期で2年目の西塚洸二騎手との初コンビで臨むと、52kgの軽ハンデも生かして差し切り勝ち。格上挑戦で見事なオープン初勝利を飾った。

 その後はダート1200mの松風月S(OP)で10着、芝1200mの福島テレビオープン(OP)で8着と2連敗中だが、2度目の直線競馬で再びの激走が期待される。

 今村騎手にとってレースでは初騎乗となるメディーヴァルだが、自厩舎の馬だけに普段の調教にも跨っているだけでなく、競馬学校在籍時にも乗ったことがあるという。昨年のCBC賞(G3)をテイエムスパーダで制した後は重賞で16連敗と苦戦中だが、思い入れのある馬とのコンビで2勝目を手中に収めることができるか。

 1年ぶりの復帰戦で勝利を狙うのはオールアットワンス(牝5歳、美浦・中舘英二厩舎)だ。

 アイビスSDには21年から3年連続出走となる。2年前は51kgの軽量と外目の枠(7枠14番)を味方につけ、人気を分け合ったライオンボスを目標に好位で競馬を進めると、最後は上がり最速32秒0の末脚を繰り出して1番人気に応えた。

 連覇を狙った昨年は、前年とは打って変わって不利な2枠3番からの発走。ほとんどの馬が外ラチ沿いに向かう中、内枠に入った他の数頭とともに内ラチ沿いを進んだが、最後は外枠各馬が上位を占める結果となった。

 それでも掲示板にあと一歩の6着と力を示した。今年も外目の枠に入れば、勝機は十分あるだろう。鞍上を務めるのは短期免許を取得し来日中のC.ホー騎手だ。

 ライオンボス(牡8歳、美浦・和田正一郎厩舎)は19年から5年連続の出走を予定している千直競馬の“申し子”。

 始まりは4年前だった。春の新潟で邁進特別(1000万下)と韋駄天Sを連勝し、満を持して臨んだアイビスSDも逃げ切り、千直競馬3連勝で重賞ウイナーに輝いた。

その後は連覇を狙った3年前がジョーカナチャンとアタマ差の2着、2年前はオールアットワンスと3/4馬身差の2着と2年連続で惜敗。4年連続の連対を狙った昨年は最内枠からオールアットワンスらとともに内ラチ沿いを進んだが、58kgの斤量も響いて10着に惨敗した。

 近4走は全て2桁着順と一時期の勢いは完全に失われているライオンボスだが、2度目のコンビとなる大野拓弥騎手を背に復活を誓う。

 中京2歳S(OP)をレコード勝ちしたスピード自慢のジャングロ(牡4歳、栗東・森秀行厩舎)は1年2か月ぶりの実戦を迎える。

 昨年はニュージーランドT(G2)を制し、NHKマイルC(G1)に有力馬の1頭として臨んだが、痛恨の出遅れが響き7着に敗れた。それでも初めて強いられた後方からの競馬で、上がり2位タイの末脚を駆使。逃げ一辺倒の馬ではないことを証明している。

 今回は久々の実戦となるが、1月にはすでに栗東に帰厩。冬場はプールで調整され、4月から坂路でじっくり乗り込まれている。状態面に不安がなければ、初の千直でいきなり上位に食い込んでも不思議ではないだろう。

 1年ぶりの重賞騎乗を果たすのは藤田菜七子騎手。コンビを組むのは、近走不振続きのチェアリングソング(牡6歳、美浦・青木孝文厩舎)だ。

 昨夏の福島テレビOPで3着に好走した同馬だが、その後は8戦中6戦で2桁着順に沈んでいる。それでも着順ほど内容は悪くなく、直線競馬は藤田騎手にとって得意コースの一つで、思わぬ激走があってもおかしくないだろう。

 昨年のファルコンS(G3)を制した実力馬のプルパレイ(セ4歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、その後9連敗中。こちらは初の千直競馬で変わり身を見せられるか。

 この他には、前走・韋駄天Sでメディーヴァルと0秒1差の3着に入ったトキメキ(牝6歳、美浦・斎藤誠厩舎)、昨年の当レースで2着に好走したシンシティ(牝6歳、栗東・木原一良厩舎)、昨年の4着馬レジェーロ(牝6歳、栗東・西村真幸厩舎)など、ここが目標の6歳牝馬にも注意が必要。

 実力以上に枠順が大きなウェートを占めるこのレース。外目の枠を引き当て、勝利に近づくのは果たしてどの馬か。発走は30日の15時45分を予定している。

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