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武豊騎手がキタサンブラックで挑む宝塚記念(G1)の”予行演習”で重賞ゲット! 「神騎乗」と絶賛の池江調教師はサトノダイヤモンドを回避させて一安心?

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 つまり、肝心なのはステイインシアトルが自分にとって「ベストのペース」を保てるか否かであり、その前に馬がいる、いないは大きな問題ではないのだろう。こういった気性的に逃げを選択しているわけではない”副業的”逃げ馬は、このレースで2着だったスマートレイアーを始め意外に多くいる。

 そして武豊騎手はそれを理解しており、まるで精密機械のようにトレースして実践に移したというわけだ。

 これにはスマートレイアーの鞍上M.デムーロ騎手も「勝った馬がいいペースで運んでいた」と”ユタカマジック”を前に白旗を上げる他なく、ステイインシアトルを管理する池江泰寿調教師も「神騎乗ですね」と賛辞を惜しまなかった。

「もしかしたら池江調教師は、自らが管理するサトノダイヤモンドが宝塚記念(G1)を回避してよかったと思っているかもしれません。宝塚記念と同じ阪神の内回りコースで、これだけ完璧なペース配分で逃げ切られたことは、嫌が応にもキタサンブラックを連想させてしまいます。

 もちろんキタサンが宝塚記念で今回ほど楽に逃げられることはないと思いますが、それでも武豊騎手に主導権を握られてしまう可能性はかなり高い。池江調教師としても当然、小学校からの同級生でもある武豊騎手の実力は認めていると思いますが、久々にコンビを組んだことで、改めてそのレースコントロールの巧みさを実感したのではないでしょうか」(競馬記者)

 まさに昨日の敵は今日の友といったところか。競馬界ではよくあることで、武豊騎手も池江調教師も特別な感情はないだろうが、今回のステイインシアトルは凱旋門賞でも激突するキタサンブラックVSサトノダイヤモンド陣営同士の”呉越同舟”だったというわけだ。

 また、今回の鳴尾記念で3着に入選したマイネルフロストはキタサンブラックと同じ、数少ないブラックタイド産駒。わずか3週間後には、同じ阪神の内回りで宝塚記念が開催されることからも、キタサンブラックと武豊騎手にとってまずは順風満帆の結果となったようだ。

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