ソダシ妹に課せられたディープインパクトやキングカメハメハを上回る偉業、父の偉大な記録の継続まで残された期間はあとわずか
20日に小倉で開催される北九州記念(G3)に出走を予定しているママコチャ(牝4、栗東・池江泰寿厩舎)が、初重賞制覇に向けて上々の動きを披露した。
16日の最終追い切りは、栗東の坂路で4F53秒3-ラスト1F12秒1と申し分ないタイムを馬なりでマーク。管理する池江師は「中間は順調に来られました。前走はいい競馬で勝ってくれましたし、初めての1200mにもうまく対応してくれると思います」と期待十分のコメントを出した。
前走の安土城S(L)では日本レコードタイとなる1分19秒0(良)で勝利したことに加え、3馬身差をつけた相手は、昨年のスプリングS(G2)を勝ったビーアストニッシド。今回は牝馬でトップハンデの55.5キロを背負うことになったが、現在の好調ぶりなら克服してもおかしくない。
偉大な記録の継続まで残された期間はあとわずか
また、本馬の父であるクロフネとっても負けられない一戦となりそうだ。というのもクロフネは、産駒の「JRA重賞18年連続勝ち」という記録も懸かっているからだ。
今回ママコチャが優勝すればノーザンテースト、ブライアンズタイム、フジキセキといった偉大な先輩たちと肩を並べることとなる。産駒の世代数は少ないものの、あのディープインパクトは14年連続、キングカメハメハは16年連続だったこと比べても、「18年連続」という記録の偉大さが分かるだろう。
実は先週行われた小倉記念(G3)でも同じくクロフネ産駒のマリアエレーナが、1番人気に支持されたものの4着に敗れたばかり。今年のクロフネ産駒はソダシが2回、マリアエレーナは5回、ママコチャが1回と延べ8回に渡り、重賞に出走したが未だ勝ち星はない。
スプリント戦は初となるが、好位に取りついて直線を楽々と抜け出した前走は適性を十分に感じられる走り。G1・3勝馬ソダシを姉に持つ良血だけに期待も大きい。
父の偉業達成まで残された時間はわずか。クロフネ産駒たちの走りに注目だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
【北九州記念(G3)展望】武豊を驚かせた「超絶ロケットスタートV」モズメイメイVS小倉で「伝説のごぼう抜き」ロンドンプラン!
札幌記念(G2)ダノンベルーガ陣営が「異例」の弱気発言!? 目標は秋のレースも…「あえての参戦」に踏み切った裏事情
「ルメール信者」の調教師が勝率6割超えの大躍進、当初はアヴェラーレにも騎乗を依頼…「新潟接待」に浮かび上がるノーザンファームの思惑
福永祐一の「置き土産」を川田将雅が大絶賛! 徒労のダイエットと前走のリベンジにも成功…驚異の上がり3ハロンは史上最速?
川田将雅「久々で動き切れなかった」単勝1.7倍の圧倒的支持も直線急失速…ダービー候補とも呼ばれた「大物」がラスト一冠に暗雲