
【G1展望・ヴィクトリアマイル】「世代交代」か「復活」か……春の女王決定戦に最強牝馬が集結
未完の大器ルージュバック(牝4歳、美浦・大竹正博厩舎)も、そろそろG1のタイトルが欲しいところだ。
昨年は桜花賞(G1)とオークス(G1)で共に1番人気に推されるも、2着が最高。年末には果敢に有馬記念(G1)に挑戦するも10着と歯がゆい一年だった。ただ、今年に入って初戦の中山牝馬S(G3)では、トップハンデの56㎏を背負いながらもクビ差の2着を確保。改めて「非凡な実力」を見せつけた。
主戦の戸崎圭太騎手がストレイトガールに騎乗するため、今回はC・ルメール騎手が想定されている。デビュー以来、ずっと戸崎騎手が乗ってきていただけに、この乗り替わりで今までと違った新味が出るかもしれない。
昨年の覇者ストレイトガール(牝7歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、もう本当に終わってしまったのだろうか。
昨年はヴィクトリアマイルだけでなく、秋にはスプリンターズS(G1)も制覇。そのスピードは、現役牝馬の中でも間違いなく指折りの存在だ。しかし、昨年末の香港遠征で9着に敗れた後に一度は現役引退を発表。今年に入って、一転して現役続行を表明したが、前走の阪神牝馬Sでは何の見せ場もないまま9着に大敗した。
鞍上は先述した通り戸崎騎手が務めるが、最大の焦点はやはり「復活できるか否か」ということに尽きるだろう。前走はまるで、引退騒動を理解した馬が燃え尽きたような走りだった。果たして、もう一花咲かせることができるか。
他にも昨年の秋華賞で2着し京都牝馬S(G3)を快勝したクイーンズリング、その京都牝馬では2着に敗れたものの前走のダービー卿チャレンジT(G3)で牡馬を蹴散らしたマジックタイム、約1年半ぶりの復活を期す2014年の2歳女王ショウナンアデラなど、春の女王決定戦に楽しみなメンバーが揃った。
後に続く、安田記念(G1)や宝塚記念(G1)に「女王」として出陣するのはどの馬か。注目のヴィクトリアマイルは5月15日の15時40分発走予定だ。
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