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G1連勝「濱中俊」とはまるで別人?夏のマイル王座をかけた一戦…15連敗「浜中俊」がトンネル脱出を期す

G1連勝「濱中俊」とはまるで別人?夏のマイル王座をかけた一戦…15連敗「浜中俊」がトンネル脱出を期すの画像1

 9日から開幕する秋の中山競馬。10日のメインレースとして行われるのが、サマーマイルシリーズの最終戦となる京成杯オータムH(G3)だ。

 夏のマイルチャンピオンを決する全4戦の戦いは、第3戦を終えた段階で12ポイントを稼いでいるセルバーグが単独トップに立っているが、その座は決して安泰ではない。

 なぜなら今回の最終戦には、優勝の可能性を残している馬が4頭もエントリーしているからだ。

 最後の最後まで目が離せない展開となった中、最も有利なポジションで最終戦を迎えるのがメイショウシンタケ(牡5歳、栗東・千田輝彦厩舎)である。

 6月のシリーズ初戦・米子S(L)を制した同馬は、その後も中京記念(G3)から関屋記念(G3)と歩み、シリーズ対象レースに欠かさず出走してきた。唯一の“皆勤賞”でここまでに稼いだポイントは「11」だから、首位とはわずか1ポイント差だ。

 シリーズの規定で競走中止や失格は0ポイントとなってしまうものの、6着以下でも一律1ポイントは手にできるとあって、メイショウシンタケは無事にレースを完走することさえできれば、最終戦でセルバーグに追いつくことができる。

 あとは同じレースで戦うライバルたちの動向次第。自身を上回る可能性がある相手というと、ラインベック(8ポイント)やウイングレイテスト(5ポイント)がいるが、逆に言えばその2頭に先着すればその時点で優勝は確定する。加えて順位が5着以上であればセルバーグを抜いて単独優勝を狙える。

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浜中俊騎手 撮影:Ruriko.I

 直近の3戦は西村淳也騎手、角田大河騎手、浜中俊騎手と毎回騎手が替わっていたが、今回は前走に続いて浜中騎手とのコンビでの参戦。前走後に「気難しい馬」というコメントもあったように、その特徴をよく知る騎手が継続して手綱を取るというのは頼もしい限りだろう。

 その一方で、気がかりな部分もある。浜中騎手と「メイショウ」でお馴染み松本好雄オーナーのタッグがJRAで長らく苦戦を強いられているという点だ。

 同タッグでの最後の勝利は2022年5月8日に中京で3歳未勝利戦を勝利したメイショウヒメゴゼまでさかのぼる。その翌週にメイショウケイガンとのコンビで未勝利戦に敗れて以降、メイショウシンタケの関屋記念まで実に15連敗中となっている。

 それでも意外な印象を抱いてしまうのは、その間にメイショウハリオとのコンビで実績を残しているというのが大きいか。今年は2月のフェブラリーS(G1)こそ3着に終わったものの、地方でかしわ記念(G1)と帝王賞(G1)を連勝、史上初の帝王賞連覇という快挙を成し遂げた。

 こうした地方での活躍が続くにつれて、ネット上では「浜中と濱中は別人」といったイジられ方も定番化しつつある。JRAの出馬表などでは「浜中俊」の表記が一般的だが、地方では表外字の扱いに関するルールの違いから「濱中俊」と表記されるため、かしわ記念の際にはSNS上で「浜中から濱中への乗り替わりは買い」というジョークも飛び交ったほどだ。

 また、“メイショウ軍団”としても、JRAの重賞勝ちはメイショウミモザが優勝した昨年4月の阪神牝馬S(G2)を最後に遠ざかっているだけに、こちらも騎手同様にトンネル脱出が待たれるところ。シリーズタイトルはもちろんのこと、目の前の一戦にかける想いは強い。

 自身とオーナー“ダブルの連敗ストップ”を果たし、メイショウシンタケに重賞初勝利と夏のマイル王のタイトルをもたらすことができるか。「浜中俊」の渾身の騎乗に期待したい。

GJ 編集部

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