
「土日わずか2鞍」横山和生の渾身騎乗!? オールカマー(G2)タイトルホルダー以外に注目の1頭が登場、R.ムーアが絶賛した兄に続けるか

24日に中山競馬場で行われるオールカマー(G2)で横山和生騎手とタイトルホルダーのコンビが復帰を予定している。
昨春の天皇賞・春(G1)と宝塚記念(G1)を圧勝し、現役最強馬に推されていたが、単勝1.7倍の断然人気に推された4月の天皇賞・春は、右前肢跛行でまさかの競走中止。今回は5ヶ月ぶりの実戦となる。
新装京都で想定外の故障を経験したとはいえ、静内のノルマンディーファームで過ごした臨戦過程は順調だったらしく、オールカマーから逆算した8月17日、美浦トレセンへと帰厩。イクイノックスやドウデュースらが待ち受ける頂上決戦を前に、不甲斐ないレースは出来ないだろう。
そんなタイトルホルダーに対し、主戦を任される横山和生騎手もまた、8月26日の札幌8Rの下見所で落馬。左下肢の負傷と診断された、その日の残りのレースだけでなく翌日のキーンランドC(G3)も騎乗を見送らざるを得なかった。
その後、約1ヶ月レースで騎乗することが叶わなかった横山和騎手だが、タイトルホルダーの復帰に合わせるかのように最終追い切りで騎乗。8月12日にイギリスのアスコット競馬場で行われたシャーガーCに参加した際、現地メディアから「自身の世界最強馬」と問われ、タイトルホルダーと答えていた横山和騎手だけに、どうしても愛馬の復帰に間に合わせたかったに違いない。
しかし、オールカマーに間に合ったからといって、落馬による負傷から完全復活したといっていいのかには少々疑問が残る。

というのも今週末に横山和騎手が騎乗を予定しているレースが、土日でわずか2鞍しかなかったのだ。かつて経験した低迷から脱し、関東のトップジョッキーのひとりとまで言われるようになった騎手が、2鞍しか乗らないことには違和感がある。
「これは推測ではありますが、肉体的にまだ完全復調とまでは戻っていない可能性はありそうですね。スプリンターズS(G1)のアグリや菊花賞(G1)のトップナイフも、父の横山典弘騎手とのコンビが発表されていました。ですが2頭とも横山和騎手が騎乗して好結果を残していた馬です。
勿論、それぞれの陣営が横山和騎手ではなく横山典騎手を指名したとも考えられますが、G1という大舞台で乗り替わるのは意外でした。実際のところは、まだ完調手前でもタイトルホルダーは誰にも渡したくないという想いの早期復帰だったのかもしれませんね」(競馬記者)
タイトルホルダー以外に注目の1頭が登場
仮に記者の仮説が正しかった場合、オールカマーのタイトルホルダーだけの騎乗と思いきや、土曜中山5Rメイクデビュー中山でルヴニール(牝2、美浦・奥村武厩舎)への騎乗もするらしい。
乗鞍を絞っているからには、時期尚早の復帰疑惑を否定しきれないとはいえ、ルヴニールにも渾身騎乗を期待してよさそうだ。
ちなみにこのルヴニール、半兄に昨年のエプソムC(G3)と今年のアメリカジョッキークラブC(G2)を制したノースブリッジと今年の共同通信杯(G3)で2着に入ったタッチウッドがいる良血馬でもある。
タッチウッドは昨年11月阪神でデビュー戦を6馬身差で大楽勝。このとき手綱を取ったR.ムーア騎手が「良いレースでした。気が良く、体もどっしりとした馬です。リズム良く持って行けました。本当に良かったです」と絶賛していた素質馬だ。
オールカマーのタイトルホルダーだけでなく、こちらにも横山和騎手が騎乗するルヴニール。最終追い切りは兄ノースブリッジの胸を借りる併せ馬で0秒3と食い下がった。管理する奥村武師は「体つきが淋しく今の時期の馬ではない」と弱気なコメントだったが、横山和騎手を配しているからには狙ってみても損はない?
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