GJ > 競馬ニュース > 東西最終レースに未来のダート女王候補登場か? 武豊主戦のインゼルレーシング所有馬とキャロットファームのドゥラメンテ産駒に熱視線
NEW

東西最終レースに未来のダート女王候補登場か? 武豊主戦のインゼルレーシング所有馬とキャロットファームのドゥラメンテ産駒に熱視線

東西最終レースに未来のダート女王候補登場か? 武豊主戦のインゼルレーシング所有馬とキャロットファームのドゥラメンテ産駒に熱視線の画像1
武豊騎手

 23日の東西の最終レースで、ともに単勝1倍台に支持された3歳牝馬が圧勝、砂の女王候補に浮上した。

 まずは武豊騎手の騎乗で阪神の最終レースを制したオーサムリザルト(牝3、栗東・池江泰寿厩舎)。こちらは蜜月関係にあるキーファーズとの関わりが深いインゼルレーシングの所有馬だ。これまで2戦2勝で今回が3ヶ月ぶりのレースながら、過去2戦がともに楽勝だったことから単勝1.3倍の圧倒的支持を得ていた。

「スタートでつまずいて、外々を回ってきてキツい競馬になったし、コーナーでも外にモタれていました。それでも力でねじ伏せてくれました」

 武騎手が『スポーツニッポン』の取材に対して、そう振り返ったように、決してスムーズな競馬ではなかったが、力の違いで押し切った。

「父は米国で41年ぶりに無敗の三冠馬となったジャスティファイで、姉に米国G1勝ち馬、近親に武騎手も素質を高く評価しているジュタロウ(3勝クラス)がいる世界的な超良血馬です。500キロ前後の迫力ある馬体は牡馬にも見劣りしません。これで3戦3勝の負けなし、将来的には国内の重賞はもとより、海外のレースでも活躍するかもしれないですね」(競馬誌ライター)

キャロットファームのドゥラメンテ産駒に熱視線

 そしてオーサムリザルトの勝利から遅れること15分、中山の最終レースでも圧巻の勝ちっぷりで2勝クラスを突破した牝馬が登場した。

 こちらはキャロットファームが所有するドゥラメンテ産駒のサーマルソアリング(牝3、栗東・藤原英昭厩舎)。昨年9月のデビューから7戦芝を使われて1勝を挙げたが、昇級して振るわず、前走初めてダートレースに舵を切った。

「その前走が度肝を抜く圧勝でした。ハナを切ると楽々と逃げて、2着馬に実に2.2秒の大差勝ち。走破タイムもその前週に同条件で行われたオープン特別と0.1秒しか違いませんでした。しかも残り200mあたりから手綱を緩めてのもの。今回、昇級戦にもかかわらず圧倒的な支持を受けたのも頷けます。母も現役時代、5勝中3勝をダートで勝っているので適性も高かったのでしょう」(同)。

 単勝はオーサムリザルトと同じ1.3倍。そしてレースでは、好位4番手からじっくりと追走、勝負どころでも楽な手応えで抜け出し、後続を5馬身引き離してゴール。まさに余裕綽々といった勝ちっぷりだった。タイムも馬場差があるとはいえ、前週日曜メインのラジオ日本賞(OP)を0.8秒も上回ったことは特筆だ。

 3歳世代の牡馬にはドバイのUAEダービー(G2)を制したデルマソトガケ、地方馬でジャパンダートダービー(G1)を勝ったミックファイア、さらにまだ2勝馬ながら、武騎手が絶賛するヤマニンウルスなど多士済々だが、牝馬でそこまで目立つ存在はいまのところいない。

 ともに関西の名門厩舎の所属、これから砂の女王の座を巡ってしのぎを削るライバル同士になることは間違いないだろう。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

東西最終レースに未来のダート女王候補登場か? 武豊主戦のインゼルレーシング所有馬とキャロットファームのドゥラメンテ産駒に熱視線のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛