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【凱旋門賞(G1)】オルフェーヴル、ナカヤマフェスタらの「ステイゴールド一族物語」…スルーセブンシーズに期待したくなる祖父の血

【凱旋門賞(G1)】オルフェーヴル、ナカヤマフェスタらの「ステイゴールド一族物語」…スルーセブンシーズに期待したくなる祖父の血の画像1
スルーセブンシーズ 撮影:Ruriko.I

 世界最高峰のレースとされる凱旋門賞(G1)。毎年のように日本からトップクラスの実力馬たちが送り込まれているが、いまだに勝利には手が届いていない。

 昨年もタイトルホルダー(牡5歳、美浦・栗田徹厩舎)、ドウデュース(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)ら4頭が挑戦するも、悲願達成とはならなかった。

 そして今年の参戦を予定しているのは、スルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・尾関知人厩舎)ただ1頭だ。現時点で本馬の重賞勝ちは中山牝馬S(G3)のみのG1未勝利。例年のラインアップに比して実績に劣る面は否めない。さらに、前哨戦を挟まない「ぶっつけ本番」となると、今年も悲願達成は難しいと見る競馬ファンも多いだろう。

スルーセブンシーズに期待したくなる祖父の血

 ただ、スルーセブンシーズの血統に注目してみると、「予想外の一発」を期待したくなる「馬名」が刻まれていることに気がつく。それは、本馬の祖父にあたる「ステイゴールド」の存在である。ステイゴールドは、G1の大舞台で何度も2着に好走するも、なかなか勝ち切れないもどかしさのある競走馬だった。

 しかし、7歳時のラストランとなった香港ヴァーズ(G1)で初G1戴冠を果たして種牡馬入りすると、三冠馬オルフェーヴル、G1・6勝馬ゴールドシップ、障害界の絶対王者オジュウチョウサンなど、個性豊かなG1馬を輩出した。

 そんなステイゴールド一族の共通点として、偶然とは思えない「海外レースへの適性の高さ」が挙げられる。2010年の凱旋門賞でアタマ差2着まで迫ったナカヤマフェスタ、12年と13年の凱旋門賞で2年連続2着に健闘したオルフェーヴル、そしてオルフェーヴル産駒で今年のドバイワールドC(G1)を制したウシュバテソーロなどだ。

 いい意味で予想を裏切ってくれる種牡馬だけに、その血が流れているスルーセブンシーズにも期待したくなる。

 戦前の天気予報によると、今年の凱旋門賞は良馬場での開催が見込まれており、もはや別競技といわれるほどの極端な極悪馬場にはならなさそうでもある。これはスルーセブンシーズにとって間違いなく追い風となる。

 香港ヴァーズで初めてG1を制覇した祖父ステイゴールドのように、スルーセブンシーズの初G1勝利が、凱旋門賞という可能性も十分にあるだろう。祖父の代からナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、ゴールドシップ、ステイフーリッシュらと紡いできた「ステイゴールド一族物語」に期待したい。

GJ 編集部

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