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【南部杯(G1)予想】武豊ノットゥルノは余裕の消し! 「買うならココ」レモンポップ撃破で劇的復活を遂げるのは、あのG1馬!?

【南部杯(G1)予想】武豊ノットゥルノは余裕の消し! 「買うならココ」レモンポップ撃破で劇的復活を遂げるのは、あのG1馬!?の画像1
撮影:Ruriko.I

 今回は9日に盛岡競馬場で行われる秋のダートマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップ南部杯(G1)を予想したい。

 過去10年、すべて盛岡・ダート1600mで行われている。また、2020年にアルクトスが記録した1:32.7は、クロフネが2001年の武蔵野S(G3)で記録した伝説を塗り替える日本レコード。比較的、中央よりも砂が深い地方競馬の中では、時計が速くなることにも着目したい。

 過去10年の主な傾向は以下の通りだ。

・リピーターが強い。
・地方馬の馬券圏内はG1の好走歴が必要。該当は2020年のモジアナフレイバーの3着だけ。(過去に東京大賞典3着)
・牝馬の馬券圏内は皆無。
・ダートでも速い時計に良績があるスピード型が有利。

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ジオグリフ 撮影:Ruriko.I

 以上を踏まえ、◎はジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)とする。

 皐月賞(G1)でイクイノックスらを破る乾坤一擲の走りを見せてから、燃え尽きたように凡走を繰り返しているジオグリフ。この春はダートのサウジC(G1)やドバイワールドC(G1)にも挑戦するなど、どちらかと言えば迷走ぶりが目立っている。

 昨年の皐月賞の後、6戦連続で馬券圏内にも入っていないこの馬を本命に抜擢した理由は、最近になって唯一好走と言えるサウジCの4着に注目したからだ。

 勝ち馬がドバイターフ(G1)制覇のパンサラッサだったように、このレースは芝適性を持つ“速い馬”が活躍できたレースだった。上記で触れた通り、盛岡は地方の中では速い時計を記録する特徴がある。さらにレース当日は全国的に雨の予報。盛岡も同様となっており高速決着が期待できるなら、皐月賞馬が劇的な復活を遂げてもおかしくはない。

 逆に言えば、「ここでダメなら」と言える馬。中間の乗り込みも豊富で、陣営は叩き台としては考えていないようだ。様々なプラス要素が整った今年の南部杯だからこそ本命を打ちたい。


 〇は、レモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎)だ。

 言わずと知れた春のダートマイル王。フェブラリーS(G1)勝ち馬なら、本来こちらを本命に挙げるべきだろう。このメンバーで負けるわけにはいかない立場だが、唯一気になっているのが中間の調整だ。

 この夏から始まった美浦坂路の改修工事の影響で、レモンポップは一時、栗東に遠征してまで坂路調教を行っている。その間、阪神のシリウスS(G3)に登録するなど、陣営が色気を見せたがハンデ61キロということで断念。再び、美浦に戻った。そして、今度は盛岡へ遠征……。

 国内で連対を外していないなど高い安定感を誇る馬だが、2着に敗れた3戦の内、2戦が関西遠征によるもの。初の海外遠征となった前走のドバイゴールデンシャヒーン(G1)で10着大敗と、初めて戦績を汚してしまった。初と言って良い惨敗で、馬が自信を失ってしまうケースは珍しくない。

 死角こそ少ないが、仮に飛んでも拾えるフォーメーションを組みたい。ジオグリフとは逆に、評価を下げるなら「ここしかない」という存在だろう。

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カフェファラオ 撮影:Ruriko.I

 3番手評価となる▲はカフェファラオ(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 勝つ時と負ける時がはっきりしている馬だが、好走はほぼ左回りで、ダート1600mならなおベターというスペシャリスト。前走の安田記念(G1)は12着に大敗しているが、昨年の南部杯を制した際も前走の安田記念で17着に大敗していた。今年6歳ながら、2月のサウジCで3着と馬は元気。リピーターが強いレースだけに、ディフェンディングチャンピオンに敬意を払いたい。


 △はレディバグ(牝5歳、栗東・北出成人厩舎)と、地方に移籍したソリストサンダー(牡8歳、大井・福永敏厩舎)を挙げたい。

 レディバグの唯一の死角は、過去10年で牝馬の好走歴がないこと。ただし、前週にレディスプレリュード(G2)がある関係で、JRAの一線級の牝馬の参戦はなかった。本馬は例外と考えたい。今年のスパーキングレディーC(G3)を勝っているようにマイルOKながら、1400mでも功績のあるスピード型は、このレースに合っている。データブレイクに期待したい。

 ソリストサンダーは今や地方馬だが、かつてはJRA所属馬。地方馬は毎年厳しい戦いを強いられているが、昨年のかしわ記念(G1)2着や、一昨年の南部杯3着など、G1実績のある強豪ならJRA勢に割って入る可能性はあるはずだ。


 一方で、JRA勢のタガノビューティー(牡6歳、栗東・西園正都厩舎)とノットゥルノ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)は消し。

 今年のかしわ記念で2着など、実力十分のタガノビューティーだが、やはり前走の負け方が気になるところ。スタートで遅れて末脚不発となり、ゴール後には石橋脩騎手が下馬するなどヒヤッとさせる内容だった。

 幸い馬は無事だったようだが、慎重に立ち上げた分、中間の動きは今一歩。まずは様子見と言った感が拭えず、ここではオッズと見合っていないと判断した。

 ノットゥルノはジャパンダートダービー(G1)勝ちなどの実績馬だが、交流G1の好走はいずれも大井2000mが舞台だった。今回が初のマイル戦と、出走メンバーの中ではスタミナ寄りの馬。速い時計での決着になると、スピード不足を露呈する可能性がある。怖いのは交流重賞でめっぽう強い武豊騎手か。


 以上、馬券はジオグリフの復活を信じて三連単1着固定。以下、レモンポップ、カフェファラオ、レディバグ、ソリストサンダーを2、3着に加える12点で勝負したい。

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