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「人気3頭に食い込めるわけがない」名物トラックマンの“酷評”に反発!? エルトンバローズが毎日王冠(G2)で3強撃破!

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エルトンバローズ 撮影:Ruriko.I

 8日、東京競馬場で行われた毎日王冠(G2)は、上位人気3頭の単勝売り上げが合計75%を超えるまさに3強ムードで迎えた。ところが、レースを制したのは、4番人気ながら6.1%の支持率で単勝17.1倍に留まったエルトンバローズ(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だった。

 レースは、ウインカーネリアンが大方の予想通りハナを切ると、バビット、フェーングロッテンの2頭が勝負所で早めに並びかける展開。そんな3頭からやや離れた4番手集団の内で脚を溜めていたのが勝利を収めたエルトンバローズだった。

 一方で、上位人気を形成した3頭はというと、1番人気ソングラインがハナ差の2着、2番人気シュネルマイスターはさらにハナ差の3着に入り力を見せたが、3番人気ジャスティンカフェは最後方から直線伸びを欠き、見せ場なく7着に敗れている。

 人気だけを見ると、4→1→2番人気という“順当決着”ながら、三連単配当は1万2920円の万馬券。上位陣の勝敗を分けたのは、直線での進路取りだったのは間違いないだろう。

 スタートからゴールまでソツのない競馬をしたエルトンバローズに対し、ソングラインは4角を6番手で迎えたが、直線で前が壁になり、追い出しを開始できたのは残り300mを切った辺り。一方のシュネルマイスターは4角11番手から、こちらも直線で前が開かず、残り250m付近でようやく大外に持ち出すことができた。

 7着のジャスティンカフェはともかく、ソングラインとシュネルマイスターの2頭は、もし直線でスムーズだったなら、ワンツー決着でもおかしくなかったはずだ。しかし、競馬の世界は結果がすべて。「勝った馬が最も強い」という理論でいえば、エルトンバローズと鞍上の西村淳也騎手が称賛されてしかるべきだろう。

名物トラックマンの“酷評”に反発!?

 ただし、戦前は“3強”による順当な決着を予想した競馬関係者やファンも少なくなかったはず。

 そんな一人が、競馬エイトの名物トラックマン、松本ヒロシ氏だった。

 レース前日の7日夜に放送された『競馬予想TV!』(フジテレビ系)で、松本氏はエルトンバローズの話題となった際、同馬を次のように評していた。

「決め手勝負でこの馬(エルトンバローズ)が馬券に絡むかと言われると、想像が全く湧かない」、「普通に1、8、10の3頭に食い込めるわけがないと思う」と、上位人気3頭の馬番を挙げて、3強決着が濃厚という見解を示していた。

 一方、同番組内でエルトンバローズを本命に抜擢していたのは、「調教捜査官」の異名で知られる井内利彰氏だ。

 同氏はエルトンバローズが「瞬発力勝負になった時に一抹の不安はある」としたものの、快勝した前走のラジオNIKKEI賞(G3)の時と比べても「(追い切りが)最高にいい」と、状態面を高く評価。3強を押しのけて同馬に「◎」を打つと、3着まで「◎→○→▲」という完璧な予想を披露していた。

 離れた4番人気という低評価に反発するように重賞2連勝を決めたエルトンバローズ。今後の路線は未定だが、毎日王冠の内容もフロック視されるようなら、次走で再び高配当をもたらしてくれるかもしれない。

GJ 編集部

GJ 編集部

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