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【府中牝馬S(G2)展望】心中複雑?お手馬「ディヴィーナVSライラック」が激突!主戦M.デムーロの決断は……

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【府中牝馬S(G2)展望】心中複雑?お手馬「ディヴィーナVSライラック」が激突!主戦M.デムーロの決断は……の画像1
撮影:Ruriko.I

 14日、東京競馬場では府中牝馬S(G2)が行われる。

 同じ府中の芝1800mが舞台の毎日王冠(G2)は、過去10年で関東馬が6勝、関西馬は4勝。しかし、牝馬限定の本レースは関東馬の2勝に対し、関西馬が8勝と圧倒している。今年も傾向通りの「西高東低」となるのか。早速展望していこう。

 関西の名門・友道康夫厩舎が送り込むのは充実一途のディヴィーナ(牝5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 G1馬のヴィルシーナを母に持つ良血馬で、デビューは3歳5月と遅かったが、その10か月後にはオープン入り。昨年のヴィクトリアマイル(G1)で重賞初挑戦を果たしたが、そのときは11着に敗れた。

 その後も重賞で苦戦続きだったディヴィーナだが、今年のヴィクトリアマイルで15番人気ながら4着に好走。起爆剤となったのが、そのレースで初コンビを組んだM.デムーロ騎手だった。

 レースではスタートこそやや立ち遅れたものの、焦らず中団後方で待機。直線で外に持ち出されると、上がり最速の末脚で上位を占めたG1馬3頭(ソングライン、ソダシ、スターズオンアース)に迫った。その後もデムーロ騎手が手綱を取り、中京記念(G3)と関屋記念(G3)に出走。どちらも2番人気で2着と、重賞制覇にあと一歩のところまで来ている。


 今回もディヴィーナとコンビを組むデムーロ騎手だが、その心中はやや複雑かもしれない。

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ライラック 撮影:Ruriko.I

 というのも、G1で2着の実績があり、自身が主戦を務めているライラック(牝4歳、美浦・相沢郁厩舎)も出走してきたからだ。

 近5走を含めてキャリア11戦のうち8戦でデムーロ騎手とコンビを組んでいたライラック。フェアリーS(G3)優勝とエリザベス女王杯(G1)2着(同着)も同コンビで成し遂げたもので、重賞未勝利のディヴィーナよりも、実績的にはこちらが上といえるだろう。

 ただし、近2走は目黒記念(G2)で9着、前走・宝塚記念(G1)が最下位17着と振るわない。今回は紫苑S(当時G3)以来となる戸崎圭太騎手に手綱が託される予定だ。

 その紫苑Sは6番人気で3着だったが、デムーロ騎手が騎乗したサークルオブライフ(4着)には先着していた。「落ち着きがあってスムーズな競馬ができた」「最後は良い伸びでした」と戸崎騎手はライラックの末脚を高く評価しており、再びデムーロ騎手に先着したいところだろう。

 ちなみに、今年のJRA重賞で前走から継続でデムーロ騎手が騎乗した馬は「1-2-2-17」とまずまずの成績。一方で、ライラックのように前走がデムーロ騎手で、今回は別の騎手に乗り替わった馬は「0-0-2-24」と、一度も連対がない。データ的には「ディヴィーナ>ライラック」ということになるが、果たして……。

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プレサージュリフト

 ライラックと同じ関東馬のプレサージュリフト(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)も3歳春に重賞を制した素質馬だ。

 デビュー2連勝で制したのは昨年のクイーンC(G3)。その後の牝馬三冠では桜花賞(G1)11着、オークス(G1)5着、秋華賞(G1)9着に敗れた。

 今年は中京開催の京都金杯(G3)で始動。秋華賞から16kg増と一回り大きくなった馬体に成長を感じさせたが3着。さらに東京新聞杯(G3)でも3着と、G3で上位争いを演じるにとどまっている。昨年の秋華賞から遠ざかっているG1の舞台に駒を進めるためにも、牝馬限定戦なら少なくとも賞金は加算しておきたいところだ。


 イズジョーノキセキ(牝6歳、栗東・中村直也厩舎)は、昨年の当レースに12番人気で出走。直線で内を突くと、粘り込みを図るソダシを差し切って、重賞初制覇を飾った。

 その後は引退レースとなるはずだった有馬記念(G1)で“想定外”の4着に健闘したため、引退を撤回。6歳シーズンも現役を続けることになったが、ここまで4戦全敗、最高着順も2走前のクイーンS(G3)の5着とやや苦しんでいる。06-07年デアリングハート以来の連覇達成なら、71回目にして初の6歳牝馬による戴冠となるが、1年前の末脚を再現できるか。


 ルージュスティリア(牝4歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、これまで3度も重賞で1番人気に支持されるなど期待は大きい。しかし、重賞での最高着順は前走・中京記念の3着と、その素質を開花できていない。

 東京コースは過去2回走り、いずれも2桁着順に沈んでいるが、引き続き川田将雅騎手が手綱を取るのはなんとも不気味といえるだろう。


 この他には、前走エプソムC(G3)でジャスティンカフェの2着に好走したルージュエヴァイユ(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)、今年の阪神牝馬S(G2)とクイーンSでともに3着に好走したコスタボニータ(牝4歳、栗東・杉山佳明厩舎)、3月の中山牝馬S(G3)でスルーセブンシーズの2着だったストーリア(牝4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)なども出走を予定している。

 エリザベス女王杯(G1)の前哨戦に位置付けられている一戦を制すのは、ディヴィーナか、それともライラックか、はたまた昨年のようにノーマークの伏兵が現れるのか。今年の府中牝馬Sは14日、15時45分に発走を予定している。

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