横山武史「コメントしないから!」に続いてマスコミと一触即発? 川田将雅「激怒」に担当者の直接謝罪まで発展…調教師が急遽代打の舞台裏
秋の7日から開幕した秋の東京開催は、121勝でリーディングに立っていた川田将雅騎手を5勝差で追うC.ルメール騎手が7勝の固め打ち。先週の開催を終えて122勝のライバルに1勝差をつける123勝目を挙げた。
ルメール騎手の猛チャージが決まった訳だが、逆転を許した川田騎手としても、ある程度想定内だったかもしれない。
というのも、毎日王冠(G2)で川田騎手が騎乗したのは、12頭立てのレースで11番人気の人気薄だったデュガ。勝ち負けの可能性が高い馬を厳選している同騎手にしては、少々意外に映るパートナーといえよう。3日間開催の期間中で最も騎乗数の少ない3鞍だったことも無関係ではないだろう。
こちらについては、やはり巷で噂されているように、お目当ては長男の純煌(ぎんじ)君が出場した「ジョッキーベイビーズ」だった可能性が高そうだ。
「水曜の想定段階では、毎日王冠に川田騎手の騎乗予定馬はいませんでした。当日の東京で騎乗こそしましたが、息子の勇姿を目の前で見る決断を早い段階からしていたと思われます。
土曜の最終レース後に前日の下見をしている息子と騎乗馬のツクモビジンのところに足を運んでいましたし、本人以上に力が入っていたのかもしれません。SNSなどにレース中の川田騎手の様子が上がっていましたが、普段は見せないような表情で喜んでいましたね」(競馬記者)
いわゆる“ギャップ萌え”といったところだろうか。勝利騎手インタビューなどの無愛想にも映る対応で、どちらかというと怖いイメージを持たれている川田騎手だけに反響は大きく、好感度も“爆上がり”したのではないか。
そんな川田騎手だが、“父親参観”の前日には、サウジアラビアロイヤルC(G3)で2着に敗れたボンドガールのコメント取りに対して、マスコミとただならぬ雰囲気となる一幕もあったようだ。
川田将雅騎手「激怒」で担当者の直接謝罪にまで発展…
「川田騎手は若い頃、自身が伝えたニュアンスとは違う受け取り方を発信された経験もあり、マスコミへの不信感が根強いみたいです。そのため現在は、レース後のコメントも質疑応答の形式ではなく、川田騎手が実際に話した言葉や単語のみを掲載するのが慣例となっており、マスコミからの質問は基本的にNGのスタンスを取っています。どんな有力馬であろうとも二言、三言で淡白なものが多くなりがちなのはそのためでしょう。
ところが今回は、某誌が掲載したあるレースのコメントについて『自分の言った内容と違う書き方をされていた』と憤慨する一件があったようです。それをきっかけにコメント拒否という事態にも発展。そういった経緯があった結果、ボンドガールのコメントは無しになり、現場は大混乱に陥ったそうです。
マスコミ各社は急遽、手塚貴久調教師のコメントを掲載して取り繕いましたが、事態を重く見た某誌の担当者が謝罪したことで収束。川田騎手は丁寧に説明しつつも強めの語気でマスコミの姿勢を厳しく叱責していたようで、その様子を目撃した周りの騎手も何事かと驚いていたみたいです」(同)
担当者が謝罪したこともあってか、月曜の京都大賞典(G2)で騎乗したヒートオンビートのコメントは無事に掲載。川田騎手の怒りも少しは収まったということだろう。
ただ、過去にも何度か一触即発の空気が漂うケースもあっただけに、これが最後とは言い切れない。川田騎手の要望は「とにかく僕が話したことをそのまま書いて下さい」というシンプルな内容らしいのだが、マスコミ各社も全社が直接聞いている訳ではなく、伝聞で掲載されるケースもあるため、最悪の場合はこういったミスが起こり得るという。
しかし、川田騎手の騎乗馬は有力馬が大半であり、レース後のコメントは必須といっても過言ではないほど。これから上手に付き合っていくためにも、「対岸の火事とは思えない出来事だった」と教えてくれた記者も肝を冷やしたようだった。
今回の一件は、なんとか「事なきを得た」とはいえ、エスカレートすると横山典弘騎手や岩田康誠騎手のようにコメントを出さないケースもある。つい先日も、セントライト記念(G2)で2着に敗れたソールオリエンスに騎乗した横山武史騎手が、レース中に受けた不利の怒りが収まらず、「コメントしないから!」と拒否する件があったばかり。
余談ではあるがソールオリエンスもボンドガールも手塚厩舎の管理馬。奇しくも2頭で騎手の代打に駆り出された手塚調教師には少々気の毒な話である。
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