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東京「またレコード」4重賞連続の更新…イクイノックスらの超時計に日本中が沸く一方、ジャパンC(G1)の存在意義に心配の声

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横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

 4日、東京競馬場で行われた京王杯2歳S(G2)は、1番人気のコラソンビート(牝2歳、美浦・加藤士津八厩舎)が勝利。紅一点が牡馬を蹴散らし、未勝利、ダリア賞(OP)に続く3連勝を決めた。

「ビックリするくらい強かった」

 レース後、管理する加藤士調教師が驚きを隠さなかったように、勝ち時計の1:20.6は芝1400mの2歳レコード。牝馬ながらに京王杯2歳Sを勝ったのは、翌年のオークス馬に輝いたウメノファイバー以来であり、鞍上の横山武史騎手は「距離は1ハロン延びても問題ないと思います」と、早くも12月の阪神ジュベナイルF(G1)や来年の桜花賞(G1)を見据えている。

 好素材が揃う今年の2歳牝馬戦線にまた1頭大物候補が現れた格好だが、その一方で先週に続いて大きな注目を集めたのが、舞台となった東京・芝コースの馬場コンディションだ。

 東京の芝コースといえば、先週の天皇賞・秋(G1)でイクイノックスが1:55.2という日本レコードを叩き出したことで注目を集めたばかり。2011年の天皇賞・秋でトーセンジョーダンが記録した1:56.1を0.9秒も更新するスーパーレコードは、蛯名正義調教師も『東京スポーツ』で連載するコラムで「中山ダート1800mの勝ち時計ですよ、これは」と苦笑いするほどの“怪時計”だった。

 ただ、このスーパーレコードにはイクイノックスの強さも然ることながら、現在の東京・芝コースが「超」が付くほど……いや、「超」が2つ付くほどの高速馬場という背景もある。実際に先週の天皇賞・秋では、4着のダノンベルーガまでがトーセンジョーダンのレコードを“更新”しているのだ。

「実はこれだけではなく、先月21日の富士S(G2)、28日のアルテミスS(G3)もレースレコードと現在、東京・芝コースは重賞開催4レース連続でレコードを更新しています。もともと速い時計が出ることで有名なコースですが、それにしても速い……。

もちろんイクイノックスを始め、レコードを更新した勝ち馬たちの走りにケチをつけるつもりはありませんが、これだけ頻発すると、レコードの価値そのものが低下してしまわないかはちょっと心配です」(競馬記者)

ジャパンC(G1)の存在意義に心配の声

 記者曰く、これだけ今の東京・芝コースが速いと、もう1つの懸念材料が出てくるという。26日、東京を舞台に開催されるジャパンC(G1)の外国馬問題だ。

 日本最大の国際レースという看板を掲げるジャパンCだが、主催のJRA(日本中央競馬会)は毎年の外国馬の招致に苦労している背景がある。実際に2019年には、第39回にして初の外国馬ゼロという事態を招いており、国際レースとしての存在意義が疑われたばかりだ。

 その主な原因が、ジャパンCにおける外国馬の不振が極まっていることだ。外国馬がジャパンCを勝利したのは、2005年のアルカセットが最後。東京開催のジャパンCという括りでは1997年のピルサドスキー以来、8年ぶりの勝利だった。現在は17年間も勝利から遠ざかっていることになる。

 その原因は、日本馬のレベルアップも然ることながら、舞台となる東京・芝コースの時計が世界的に見れば「極端に速い」ためだ。毎年のように外国馬の陣営から「時計が速すぎる」と嘆き節が聞かれるのも、近年のジャパンCのお決まりのシーンになってしまっている。

 ちなみに、今年のジャパンCには19頭もの予備登録馬がいるが、その陣営たちは現状のレコード連発をどう踏まえているだろうか。

「速い馬場でも柔らかい馬場でも走れるし、誰もが思っているよりも優れている」

 日本の菊花賞(G1)にあたる英セントレジャー(G1)を勝利したコンティニュアスのジャパンC参戦を決めたA.オブライエン調教師はそう自信を深めているが、「速い馬場」でも“超速い馬場”までは想定していないかもしれない。馬場コンディションを理由に予定していたレースを取りやめるのは、海外では常識だ。

 果たして、東京の“レコード劇場”はどこまで続くのだろうか。

GJ 編集部

GJ 編集部

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