キングズソード、ミックファイアと同じ父を持つ「怪物候補」が衝撃デビュー!逃げて上がり「最速」「大差勝ち」の圧巻パフォーマンス
鳥肌が立つくらい強い競馬だった。
5日の福島6Rに行われた2歳新馬戦(ダート1700m)は、1番人気オーケーバーディー(牝2歳、美浦・相沢郁厩舎)と横山琉人騎手のコンビが、後続に「大差」をつける衝撃的な逃げ切り勝ちを収めた。
15頭立ての2番枠からスタートしたオーケーバーディーは、1コーナーで無理せずハナを奪ってマイペースの逃げを展開。3コーナー過ぎに差し掛かっても抜群の行きっぷりで他馬を圧倒し、追走に余裕のなくなった2番手以下の馬たちが、手綱を激しく動かし始めることとなる。
ただ、本領を発揮したのはここからだ。4コーナーで早くもセーフティーリードを取ると、直線に入っても突き放す一方。終わってみれば2着以下を2秒9もちぎり捨ててしまった。
逃げて上がり「最速」「大差勝ち」の圧巻パフォーマンス
「オーケーバーディーは逃げていたにもかかわらず、上がり3ハロンでメンバー最速となる36秒8をマーク。2位のそれを2秒3も上回ってしまったのですから、3コーナー過ぎからライバル勢がついて行けなくなったのも当然です。
また上がり3ハロン36秒8は、今年の福島ダート1700m戦の勝ち馬において2位タイのタイム。トップは同日10Rのレリジールダモーレがマークした36秒1ですが、これは後方から追い込んでのものです。オーケーバーディーはハナに行ってこの上がりを記録したのですから非常に価値があると思いますよ。
ちなみに鞍上の横山琉騎手もこの日は3鞍に騎乗して3勝と、手綱が冴えわたっていましたね」(競馬誌ライター)
なお福島ダート1700mの2歳新馬戦で大差勝ちを決めたのは、オーケーバーディーが2007年のサクセスブロッケン以来、史上2頭目だ。
サクセスブロッケンはデビューから無傷のダート4連勝で日本ダービー(G1)にも挑戦。その後は再び戦場を砂に戻すと、G1・3勝をマークしている。そんな砂の大物に続くぶっちぎりの勝利を収めたオーケーバーディーにも、かなりの出世が期待できることは間違いない。
「血統表を見ると母系の3代母にサドラーズギャルがいるなど、エルコンドルパサーと同じ一族であることも、スケールの大きさを感じる魅力の1つです」(同)
1999年の凱旋門賞(G1)で僅差の2着に入ったエルコンドルパサーは、ジャパンC(G1)やNHKマイルC(G1)など国内外でG1・3勝。芝馬のイメージが強いが、デビューから3戦はダートで圧勝するなど、砂でも無類の強さを誇ったことで知られている。
オーケーバーディーはそのエルコンドルパサーの近親でありシニスターミニスター産駒。今年の南関東クラシック三冠を達成したミックファイアや、3日のJBCクラシック(G1)を4馬身差で圧勝したキングズソードと同じ、今もっとも旬といえる父を持つだけに、これからダートの怪物に育つ可能性を十分に秘めているだろう。
「逃げる形になりましたが、決して力んでいたわけではなく、スピードが違いました」
騎乗した横山琉騎手もレース後、ここではオーケーバーディーのスピードが違いすぎたことを強調した。次走での走りはもちろんのこと、これから長い目で追いかけてみたい1頭だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- もう「知らんけど」じゃすまない5戦連続1番人気!デビュー戦で藤田菜七子が騎乗した珍名馬がエリザベス女王杯参戦か
- 天皇賞秋前日にドウデュースのような豪脚一閃!DMMから登場した無敗の3歳馬に超大物の片鱗
- 10月東京「3着以内率42.9%」絶好調ベテランジョッキーの神騎乗!「集中力を切らさないように」20戦連続「凡走続き」単勝131.8倍が激走
- 武豊「これが本来のドウデュース」最強ライバル凌いだ32秒5!ディープインパクト、イクイノックスも未踏の快挙に挑戦権ゲット
- プロが教える「万馬券ゲット」必勝法!? まさかの11番人気「大本命」三連単10点で18万馬券ゲットのわけ
- 波乱必至のアルゼンチン共和国杯で買うべき激推し穴馬2頭!クロミナンスはピーク越えか,,,最低人気で141万馬券を演出したメイショウブレゲの激走再び!?
- JRA「支配者ノーザンと対立」で勝利激減の名調教師……「こだわり」が弊害、しかし”例外”もある
- 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
関連記事
松山弘平「意気消沈」も新たな「超有力パートナー」登場の予感!? 二人三脚で調教をつけた期待の新馬が「大差」の衝撃デビュー勝ち
藤田晋オーナー「2.8億円」凱旋門賞馬の弟がデビュー! 横山武史はエフフォーリア、ソールオリエンスに続く大物ゲットか
リバティアイランド彷彿させる「4馬身差」の大楽勝…チームソダシに川田将雅でデビュー勝ち、「加速ラップ」を突き抜けた新星にクラシックの期待
「332万馬券」大波乱のレースで勝ち馬アースイオスに「◎」もまさかのハズレ…『みんなのKEIBA』に出演する「あの人気記者」に同情の声
「10億円まで降りない」話題の母からついに超大物出現!? 関東名門「悲願」のダービー初制覇へ…コントレイル産駒の当歳馬も要注目か