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C.ルメール騎手が武豊騎手の「トラウマ」を再び抉る!? 未完の大器シャケトラと「キタサンブラックの倒し方」を知る男が描く大番狂わせ

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 陣営の自信は、ただの”身内びいき”ではない。というのも天皇賞・春の直前のことだ。「2強」の一角サトノダイヤモンドを管理する池江泰寿調教師が『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)のインタビューに応じた。キタサンブラックとの「2強対決」について問われた師は「私の中では3強です」と即座に否定。

 その”第三の男”こそがシャケトラだった。

 日本が世界に誇る競走馬市場セレクトセールで2億4150万円(税込み)という超高額で取引され、ここまで菊花賞(G1)と有馬記念(G1)を勝つなど、生まれた時から絵に描いたようなエリート街道を突き進んできたサトノダイヤモンド。

 その「ディープインパクトの最高傑作」と呼び声高い超エリートと育成牧場時代、互角の動きをしていたのがシャケトラだった。世代のエリートが集まるノーザンファームの中でも群を抜いて目立つ存在だったのが、サトノダイヤモンドとシャケトラの2頭だったという。

 さらに今回のシャケトラには、強力な助っ人がいる。陣営は田辺騎手を降板させ、替わりに大本命のキタサンブラックと武豊騎手にとって最も厄介な人物C.ルメール騎手を招へい。昨年の有馬記念で快進撃を止めた「キタサンブラックの倒し方」を知るフランスの名手に、全権を託す構えだ。

 昨年の有馬記念。ターゲットをキタサンブラック1頭に絞り、勝負所の4コーナー手前から武豊騎手にプレッシャーを掛け続けたルメール騎手。最後の直線ではねじ伏せるように進出し、最後の最後でキタサンブラックを捉え切った。

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