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【京阪杯(G3)展望】勝ち星「倍増」永島まなみに重賞制覇のチャンス! 重賞2勝馬モズメイメイと初コンビ

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【京阪杯(G3)展望】勝ち星「倍増」永島まなみに重賞制覇のチャンス! 重賞2勝馬モズメイメイと初コンビの画像1
モズメイメイ 撮影:Ruriko.I

 26日、京都競馬場では京阪杯(G3)が行われる。

 同日の東京競馬場ではジャパンC(G1)が開催されるため、毎年リーディング上位騎手は東京で騎乗するが今年は横山武史騎手、松山弘平騎手、坂井瑠星騎手といったG1常連組が京都に参戦。いずれも京阪杯に騎乗を予定している。

 ただ、そんな一流騎手を押しのけて、3年目の永島まなみ騎手が主役を務めることになるかもしれない。

 18日終了時点で、年間勝利数は「42」に達し、自己最多だった昨年(21勝)の2倍に達した永島騎手。特に10月以降はハイペースで勝ち鞍を重ねている。

 これまで重賞には通算3度騎乗し、CBC賞(G3)12着、小倉記念(G3)9着、新潟2歳S(G3)4着と徐々に着順を上げている。4度目となる今回は、重賞2勝の実績馬モズメイメイ(牝3歳、栗東・音無秀孝厩舎)とのコンビで臨む。

 新たな相棒モズメイメイは今春に武豊騎手とのコンビでチューリップ賞(G2)を逃げ切り勝ち。続く桜花賞(G1)は13着に敗れたが、初スプリントの葵S(G3)で“反則級”の好発を決めて、まんまと逃げ切った。

 その後は2番人気に支持された北九州記念(G3)で、快速ジャスパークローネを前に逃げることができず10着。続くスプリンターズS(G1)は好スタートを決めたものの、大外16番枠でハナを奪えず、4角で手応えをなくし、最下位16着に沈んだ。

 2戦連続の惨敗を受けて陣営はダートに矛先を向け、JBCスプリント(G1)に挑戦。初の砂で変わり身が期待されたが、3番手追走から3角過ぎに早くも手応えをなくし、勝ったイグナイターから3秒0差の11着に惨敗した。

 陣営は1戦でダートに見切りをつけ、再び芝のスプリント戦へ。今回の京都芝1200mは逃げ切り勝ちを収めた葵Sと同じ舞台でもあり、あのロケットスタートを再現できれば粘り込みがあってもおかしくないだろう。


 その葵Sで1番人気に支持されるも3着に敗れたのが、ビッグシーザー(牡3歳、栗東・西園正都厩舎)だった。

 昨年9月にデビュー3戦目で初勝利を飾ったビッグシーザー。そのレースを皮切りに、怒涛の4連勝でスプリント界の新星に名乗りを上げた。

 その時は世代屈指のスプリンターとみられていたが、5連勝を狙った葵Sでまさかの敗戦。モズメイメイに逃げ切りを許しただけでなく、直後にいたルガルにも差される力負けだった。

 それでも陣営は強気の姿勢を崩さず、秋はセントウルS(G2)から始動。歴戦の古馬相手に堂々の1番人気に推された。

 同レースの最終追い切り後には西園正調教師が「能力とエンジンが違うんだろうね」と自信をのぞかせていたが、結果は好位5番手から直線で失速しての10着。さらに確勝を期した前走のオパールS(L)も12着と惨敗を喫している。

 ただし、前走で見限るのはまだ早い。鞍上を務めた幸英明騎手は、「最後の直線で追うことができませんでした」とコメントしたように、最後は前が詰まり、ほぼブレーキをかけていた状態。「追えたら良い勝負ができたと思います」とも付け加えており、スムーズなら勝ち負けに加わっていたはずだ。

 今回は坂井騎手に乗り替わるが、積極的に前目につけ、不利なく運べればチャンスはおのずと生まれるだろう。

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キミワクイーン 撮影:Ruriko.I

 横山武騎手は引き続きキミワクイーン(牝4歳、美浦・奥村武厩舎)とのコンビ。今夏の函館スプリントS(G3)で重賞初制覇を飾ったお手馬と重賞2勝目を狙う。

 ロードカナロア産駒の同馬は、それまでの先行競馬から一転、函館SSでは脚を溜める競馬を見せ、4角10番手から上がり最速の豪脚で差し切って新味を見せた。

 続くキーンランドC(G3)も同じ洋芝で上位人気の一翼を担ったが、4角8番手から直線伸びを欠き7着。ただ、奥村武調教師が「馬場が悪く、やる気をなくした」と語ったように、敗因は明らかだった。

 そして迎えた前走のスプリンターズSは4角15番手(後方2番手)とさらに極端な競馬を試みた。結果は直線で5頭ほど交わしての10着だったが、上がり3ハロンはメンバー最速を叩き出しており、勝ち馬とは0秒6差。着順ほど負けてはおらず、評価を一気に下げる必要はないだろう。

 今回もおそらく控える競馬が濃厚とみられるが、前崩れの展開になれば、最後は必ず伸びてくるだけにマークは必要だ。

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シングザットソング 撮影:Ruriko.I

 シングザットソング(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)は、3月のフィリーズレビュー(G2)を制覇。その後は桜花賞7着、NHKマイルC(G1)11着、朱鷺S(L)11着と精彩を欠いていたが、前走のオパールSで中団から鋭く伸びて2着と復調気配を示している。

 トゥラヴェスーラ(牡8歳、栗東・高橋康之厩舎)は、今年の高松宮記念(G1)で3着に激走。近2走は前残りの展開の中で、4着と6着と崩れておらず、展開次第で大駆けも十分あるだろう。

 この他には、昨年の阪急杯(G3)とセントウルSで3着に好走し、前走みちのくS(OP)でも2着に食い込んだサンライズオネスト(牡6歳、栗東・河内洋厩舎)、そのレースでサンライズオネストを破ったグレイトゲイナー(牡6歳、栗東・森秀行厩舎)、本来は先行脚質だが、前走のスワンS(G2)で後方から末脚を伸ばして4着に食い込んだルガル(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)など、前に行けばしぶとい3頭も走破圏だろう。

 秋の京都開催を締めくくるスプリント重賞、京阪杯は26日、16時15分に発走予定となっている。

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