
横山武史、ナミュール降板を胸に見据える「来年」のマイルCS(G1)。「エフフォーリアコンビ」で3連勝に導きたいフランケル産駒の好素材

G1シーズンとなり、毎週盛り上がりを見せている秋競馬。今週はマイル王者決定戦のマイルCS(G1)が開催される。
実力馬が多数出走し混戦模様のマイルCSだが、今やG1の常連であり、今年も皐月賞(G1)など重賞7勝を挙げている横山武史騎手は騎乗しない。
本レースには、かつて横山武騎手が8戦連続で騎乗したお手馬のナミュールも出走するものの、春のヴィクトリアマイル(G1)7着、安田記念(G1)16着という結果を受けてか、前走から乗り替わりとなってしまい、今回はR.ムーア騎手を背に出走予定となっている。
G1レースに参戦しない今週の横山武騎手は、土日共に東京競馬場で騎乗予定だ。土曜日では東京スポーツ杯2歳S(G2)の有力馬ファーヴェントへの騎乗に注目が集まっているが、日曜日は東京10Rの秋色S(3勝クラス・芝1600m)で騎乗するレイベリングに注目したい。
レイベリングの父は、欧州にて14戦14勝、無敗のまま引退した伝説の競走馬フランケルだ。日本で走った産駒としては、阪神ジュベナイルF(G1)とオークス(G1)を制したソウルスターリングや、安田記念とフェブラリーS(G1)を制し、馬場問わずマイル戦で活躍したモズアスコットらがいる。
夏に連勝し勢い止まらないレイベリングと横山武騎手
レイベリングは昨年11月に芝1600mの新馬戦を3馬身半差で快勝すると、朝日杯フューチュリティS(G1)では3着と好走した。その後、共同通信杯(G3)に出走したが9着に惨敗してしまう。
重賞の壁に跳ね返された格好だが、レイベリングは現在、春の挫折を忘れさせるような走りを見せている。前々走、前走と横山武騎手で危なげなく連勝しており、今回も勝てば3連勝に数字を伸ばすことになる。
レイベリングを管理しているのは、美浦の鹿戸雄一調教師だ。鹿戸調教師と横山武騎手の布陣といえば、皐月賞、天皇賞・秋(G1)、有馬記念(G1)を3歳で制した名馬エフフォーリアが思い浮かぶ。残念ながらエフフォーリアは今年の京都記念(G2)で心房細動を発症し、志半ばに引退してしまった。
今回レイベリングが勝利し、収得賞金を加算できれば、来年には重賞やG1の舞台も見えてくる。鹿戸厩舎所属のレイベリングが、横山武騎手を背にG1レースを駆ける光景を期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆