サトノ軍団の「真打ち」億超えホースが満を持して登場! 種付け頭数↓で社台「都落ち危機」の父を救えるか

今週末の中央競馬は引き続き、東京・京都・福島の3場開催。18日土曜には東京で東京スポーツ杯2歳S(G2)、19日日曜には京都で秋のマイル王を決めるマイルCS(G1)がそれぞれ行われる。
特に東京スポーツ杯2歳Sは、来春のクラシックを目指す2歳馬にとって非常に重要な一戦。結果次第で、2歳世代の勢力図がガラリと一変する可能性もあるだろう。
そんな2歳戦屈指といわれる出世レースの約3時間前に行われるのが、東京の芝2000mが舞台の5R・2歳新馬戦だ。
14頭立ての同レースには、神戸新聞杯(G2)2着サヴォーナの半弟アルシャリフ、京都金杯(G3)2着ピースワンパラディの全弟ラスジャンの他、近親にディープインパクトがいるカムフライなど複数の良血馬が出走を予定している。
サトノ軍団の「真打ち」億超えホースが満を持して登場!
そんな中、1番人気に支持される可能性が高いのは、半兄に2015年のホープフルS(当時G2)を勝ったハートレーがいるサトノギフテッド(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
馬名からも分かる通り、馬主はパチンコ・ゲーム機器大手セガサミーホールディングスの会長であり、冠名「サトノ」軍団を率いる里見治氏。これまでセレクトセールで億超えの高額馬を次々と落札するなど、クラシック、とりわけ日本ダービー(G1)制覇に並々ならぬ思いを抱いてきた人物である。2016年に所有馬のサトノダイヤモンドが菊花賞(G1)を制したのを皮切りに、サトノクラウン、サトノアレス、サトノアラジンが次々と国内外のG1を勝利。馬主として一気にブレークを果たした。
しかし、サトノクラウンが勝った17年宝塚記念(G1)を最後に6年以上もG1制覇から遠ざかっているが、今年の2歳馬は11頭がJRAでデビューし、3頭がすでに勝ち上がっている。
そんな「サトノ軍団」にとって“世代の真打ち”と呼べる存在が、今週デビューを迎えるサトノギフテッドだ。
同馬はサトノ軍団の2歳世代で唯一、1億円超(税込み1億2650万円)の高額で取り引きされた期待馬。父がサトノダイヤモンドなので、里見氏の思い入れもひとしおなのではないだろか。
ただ同馬の父、サトノダイヤモンドは種牡馬として大苦戦中だ。
今年の2歳世代がまだ2年目ではあるが、産駒の重賞勝ちは今年の京都新聞杯(G2)と神戸新聞杯(G2)を勝ったサトノグランツしかおらず、オープン馬も同馬と阪神ジュベナイルF(G1)2着のシンリョクカの2頭にとどまっている。
サトノダイヤモンドの種牡馬同期には同じ里見オーナーのサトノクラウンや、リアルスティールがいるが、前者はダービー馬タスティエーラという大物を、後者はすでに3頭の重賞勝ち馬を輩出しており、種付け料的にも“本命”だったサトノダイヤモンドが出遅れている感は否めない。
「(サトノダイヤモンドは)ただでさえ飽和状態のディープインパクト直系の種牡馬。来年には同じ長距離タイプのフィエールマン、2年後には三冠馬コントレイルの産駒がデビューします。
初年度から300万円を維持していた種付け料は、今年から250万円に減額されました。また、ずっと140頭前後を維持していた種付け頭数も今年は58頭と、3分の1近くまで激減。このままなら数年後には社台スタリオンステーションから“都落ち”してしまってもおかしくない状況です。G1で勝ち負けできるような産駒が何頭か出てこないと、厳しい立場は続くでしょうね」(競馬誌ライター)
そんなサトノダイヤモンドにとってサトノギフテッドは救世主となれるのか。1週前には栗東CWで追い切られ、6ハロン82秒1の好時計をマーク。ラスト2ハロンは11秒1-11秒2と抜群の切れ味を見せている。
サトノギフテッドは父の窮地を救うだけでなく、里見オーナーに悲願のダービー制覇を意識させるような走りを披露することができるのか。まずはJ.モレイラ騎手とのコンビで初陣を飾りたい。
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