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有馬記念(G1)ソールオリエンス×川田将雅「内定」か。ジャスティンパレス継続も危うい状況…若手No.1横山武史に試練の時

有馬記念(G1)ソールオリエンス×川田将雅「内定」か。ジャスティンパレス継続も危うい状況…若手No.1横山武史に試練の時の画像1
藤岡康太騎手 撮影:Ruriko.I

「期待に応えられてよかった。すごい声援を頂きましたし、嬉しかった」

 19日のマイルCS(G1)をナミュールで勝利し、見事な代打Vを決めた藤岡康太騎手。この日の2Rで騎乗予定だったR.ムーア騎手が落馬負傷し、急遽の依頼が舞い込んだのは本番が約3時間後に迫った昼休み過ぎという“緊急事態”だった。

 だが、G1有力馬の代打という大きなプレッシャーに打ち勝った騎乗ぶりは、ファンだけでなく関係者にも大きなインパクトを残したに違いない。これが14年ぶりのG1制覇となるなど大舞台から遠ざかっていた藤岡康騎手だが、これからは間違いなく状況が好転するはずだ。

 その一方で、この藤岡康騎手の勝利によって、より厳しい視線に晒されているのがナミュールの元主戦だった横山武史騎手のようだ。

 初コンビとなった昨年3月のチューリップ賞(G2)で結果を残し、今年6月の安田記念(G1)までナミュールと共に歩んできた横山武騎手。しかし、その後の桜花賞(G1)以降、約1年3か月で勝利を挙げることは叶わず……。

 特に、2番人気に支持されたヴィクトリアマイル(G1)で本人が「不完全燃焼」「あのような不利を食らっては力を発揮できない」と嘆くほどの不利を受け、さらに安田記念でも「直線でまた不利を受けてしまいました」とコメントするなど、期待された今春のマイルG1・2戦を不完全燃焼に終わると、ついに別れの時が来てしまった。

 主戦騎手として煮え切らないまま終わってしまった感があるが、その後、秋の始動戦・富士S(G2)で新コンビを組んだJ.モレイラ騎手が一発回答。レース後に「もっと大きなレースを勝てる」と絶賛すると、その約1か月後のマイルCSで藤岡康騎手が今度は代打V……。

 横山武騎手にとっては、かつての相棒が自分の手を離れた途端、スターダムにのし上がった格好だ。

「はっきり言って、ナミュールの春2戦は横山武騎手にとっても可哀想な面があったと思います。しかし、競馬は結果がすべて。結果だけを見ると、後にマイル王になったナミュールで1年以上勝てなかった横山武騎手というイメージが残ってしまいます。

特にナミュールは一口馬主クラブのキャロットファーム所属と、競馬界で絶対的な影響力を持つノーザンファーム関係の有力馬。近年の社台・ノーザン絡みの乗り替わり事情は本当にシビアですし、それは横山武騎手のようなトップジョッキーでも例外ではありません」(競馬記者)

 記者がそう話すのも、今後の横山武騎手に「さらに大きな主戦降板」が囁かれているからだという。

ソールオリエンス×川田将雅騎手「内定」か…

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ソールオリエンス 撮影:Ruriko.I

「実は今年の皐月賞(G1)を横山武騎手とのコンビで勝ったソールオリエンスですが、有馬記念(G1)に向かった場合、川田将雅騎手と新コンビを組むことが内定しているそうです。

そうなってくると、横山武騎手は天皇賞・秋(G1)で2着したジャスティンパレスとのコンビが濃厚ですが、それも『C.ルメール騎手次第』と確定ではないとのこと。現状は凱旋門賞(G1)で4着に健闘したスルーセブンシーズに騎乗する予定のルメール騎手ですが、仮に本馬が回避ということになれば、ジャスティンパレスの鞍上がスライドする可能性が高そうです」(同)

 ソールオリエンスといえば、今年になって横山武騎手とコンビを結成。京成杯(G3)、皐月賞を連勝して世代の中心に躍り出た。

 その後も日本ダービー(G1)2着、セントライト記念(G2)2着、菊花賞(G1)3着と勝ち切れないまでも堂々たる戦いを見せているようにも見えたが、強いて挙げれば3戦とも1番人気を裏切ってしまっていることが響いたのかもしれない。

 奇しくも現在のリーディングはルメール騎手が1位で、川田騎手が2位で、横山武騎手が3位。競馬界を代表する2大ジョッキーに名実ともに食い込めるか、若手No.1ジョッキーに試練の時が訪れようとしている。

GJ 編集部

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