川田将雅「香港遠征」で一足先にプレゼント? リバティアイランド級不在でも…「重賞13連敗」の正念場で掴んだ絶好のチャンス
年の有馬記念(G1)は24日の開催。日程的にクリスマスイヴとなる訳だが、世間より一足先に“クリスマスプレゼント”といえるチャンスを手にした騎手がいる。
それは、今週末の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で、ボンドガール(牝2、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗を予定しているT.マーカンド騎手のことだ。
本馬は6月東京の2歳新馬をD.レーン騎手とのコンビで勝利。川田将雅騎手が手綱を取った2戦目のサウジアラビアロイヤルC(G3)では、最後の直線ですさまじい切れを見せたゴンバデカーブースの末脚に屈したが、世代トップクラスの実力に疑いはない。
というのも、デビュー戦で3/4馬身差の2着に退けたチェルヴィニアが、その後の未勝利戦とアルテミスS(G3)を楽勝。そこからさらに3馬身離されていた3着コラソンビートが未勝利戦→ダリア賞(OP)→京王杯2歳S(G2)と破竹の3連勝を決めており、相対的にボンドガールの評価がうなぎ上りとなった。
先述したレーン騎手は短期免許で来日していたこともあり、流れ的に2戦目で騎乗した川田騎手が続投する可能性も考えられたのだが、同騎手は香港国際競走で騎乗するために不在。リバティアイランドが優勝した昨年の阪神JFは日本で騎乗したが、今年は香港C(G1)でプログノーシス、香港マイル(G1)でセリフォスなどに騎乗を予定している。
「昨年のリバティアイランドについては、道中の進路取りでスムーズさを欠いたアルテミスSで2着に敗れていた川田騎手が、どうしても乗りたいと陣営にアピールしてコンビの続行が決まったと言われています。
そういう意味では、ボンドガールがリバティアイランド級ほどの評価ではなかった可能性もありそうですが、プログノーシスやセリフォスも川田騎手が期待している馬。どちらも有力馬ということに変わりはありません」(競馬記者)
強いて違いを挙げるとしたら、ボンドガールはダイワメジャー産駒のため、距離延長に不安のある血統。桜花賞(G1)はともかくオークス(G1)は未知数だが、マイル戦が舞台の今回なら十分に実力を発揮できるだろう。
「重賞13連敗」の正念場で掴んだ絶好のチャンス
不安要素があるとすれば、新コンビのマーカンド騎手の方かもしれない。
昨秋に初めて短期免許で来日したイギリスのトップジョッキーではあるものの、現在JRAの重賞で13連敗中。騎乗馬の質がそれほどではないにしても、そろそろ本人も勝利の二文字が欲しいところ。そんなタイミングで、世代トップクラスの有力馬が回ってきたからには力が入らないはずがない。
ちなみに4日時点で『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、1番人気の想定が濃厚。初重賞勝ちのかかるマーカンド騎手は、絶好のチャンスを生かして連敗をストップすることができるだろうか。
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