「砂のグランプリ」に有馬記念に劣らない超強力メンバー集結!? ミックファイア、キングズソードら「4強対決」は実現するか
2023年も残すところあと3週間と少しとなった。G1レースもいよいよ大詰めを迎えている。10日は阪神ジュベナイルF(G1)に加え、香港で国際G1競走4レースも実施。競馬ファンにとっては大忙しの1日となるだろう。
また来週も2歳G1の朝日杯フューチュリティSが開催され、その翌週24日にグランプリの有馬記念(G1)も行われる。その4日後にもホープフルS(G1)が行われるなど、年末にかけて注目レースが目白押しだ。
「砂のグランプリ」に有馬記念に劣らない超強力メンバー集結!?
ただ何も注目のG1は中央・海外だけではない。29日に地方・大井競馬場で開催される東京大賞典(G1)も今年はかなりの豪華メンバーが揃いそうだ。中でも出走を予定している「4強」に注目が集まっているようだ。
1頭目が昨年の覇者でもあるウシュバテソーロ(牡6歳、美浦・高木登厩舎)である。
5歳春にしてダートに転向すると5戦目で昨年の本レースを制覇。続く川崎記念(G1)も完勝してドバイワールドC(G1)に臨むと、日本馬として初となるダートで行われた同レースを優勝する快挙を成し遂げた。
今秋は米国ブリーダーズCクラシック(G1、以下BCクラシック)に出走するも、5着に敗戦。管理する高木師は「結果的にはもう少し後ろに構えた方がよかったかも」と、レース後に敗因を語った。なお東京大賞典に出走後は、ドバイWCの連覇が目標となるだろう。
そんなウシュバテソーロに前走のBCクラシックで先着したデルマソトガケ(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)も、陣営が東京大賞典に登録することを発表した1頭だ。
3連勝で昨年の全日本2歳優駿(G1)を制した同馬は、今年に入ってUAEダービー(G2)も優勝。続くケンタッキーダービー(G1)でも出遅れながら6着まで盛り返すと、前走のBCクラシックでは2着に入り、日本馬として初めて同レースで連に絡んでみせた。
東京大賞典に出走すれば、昨年12月以来となる日本でのレースとなる。“世界のデルマソトガケ”が日本でどのような走りを見せてくれるのか、期待しているファンも多いことだろう。
世界で活躍した上記2頭を迎え撃つのが、地元・大井所属のミックファイア(牡3歳、大井・渡辺和雄厩舎)である。
同馬は今年、史上2頭目となる無敗での南関東クラシック三冠制覇を達成。今秋の始動戦となったダービーグランプリも単勝1.1倍の圧倒的人気に応えて、デビュー7連勝を達成した。
3日のチャンピオンズC(G1)に参戦するプランもあったが、馬体の回復に時間がかかったため回避となった。中央の一線級と相まみえるのは東京大賞典が初となるだけに、真価が問われる一戦となるだろう。
勢いだけなら最後の1頭、キングズソード(牡4歳、栗東・寺島良厩舎)が一番かもしれない。
前走のJBCクラシック(G1)はG1初挑戦ながら、先行して後続を突き放す強い競馬で4馬身差の圧勝。先述のチャンピオンズCで2着に食い込んだウィルソンテソーロにも完勝したように、今まさに充実期を迎えている。
なお短期免許の特例で乗れるようであれば、引き続きJ.モレイラ騎手とのコンビで参戦を予定しているとのこと。当日は鞍上込みで要注目の1頭となることは間違いない。
「4頭が揃って出走してくるとなれば、今年の東京大賞典は有馬記念に勝るとも劣らないほどの盛り上がりを見せるのではないでしょうか。
また同レースで中央馬の出走枠は最大7つありますから、さらにテーオーケインズやクラウンプライドといった強豪も加わってくる可能性もありそうです。
まさに今年のダートナンバーワンを決めるグランプリレースにふさわしいメンバー構成となりそうです」(競馬誌ライター)
ちなみに東京大賞典はフジテレビ系列の地上波4局、ならびにBSフジで生中継されることがすでに決定済みだ。軍資金に気をつけながら残りの競馬も楽しみたい。
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