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【ホープフルS(G1)展望】『ウマ娘オーナー』の大器シンエンペラーがG1制覇にリーチ! 出世レースで豪脚披露ゴンバデカーブースと一騎打ちへ

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今年最後のJRA・G1ホープフルS

 有馬記念(G1)が終わり、中央競馬で開催されるG1は残すところホープフルS(G1)のみとなった。今年は22頭が登録しており、フルゲート18頭による競馬が濃厚。そんな中で中心を務めるのは、ステップレースで強烈な末脚を披露した2頭となりそうだ。

藤田晋オーナーのJRA・G1初勝利を託されたシンエンペラー

 1頭目は、『ウマ娘オーナー』こと藤田晋氏が所有するシンエンペラー(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)。凱旋門賞馬ソットサスを全兄に持つ超良血馬である。

 父シユーニは日本ではあまりなじみがない種牡馬だが、欧州を中心に次々と活躍馬を輩出中。JRAでは本馬を含めて14頭が走り、うち7頭が勝ち上がっている。

 代表産駒のヴィズサクセスとサトノジヴェルニーは、どちらも芝の短距離を主戦場としているが、本馬はスタミナ豊富な母系を持っており、距離適性に不安はない。

 実際に1800mのデビュー戦を好位から抜け出して3馬身差で優勝。2戦目の京都2歳S(G3)は一転、中団後方からの競馬となったが、徐々に位置を上げて、最後の直線で馬群の中を鋭く伸びて2連勝を飾った。

 2戦目で騎乗したJ.モレイラ騎手は「今日はスムーズな競馬ではありませんでした」とした上で、「スペースができると素晴らしい反応を見せてくれて勝つことができました。なかなか能力が高い馬にしかできない勝ち方をしてくれました」と称賛。血統的な背景も含めて「ポテンシャルの高さを楽しめる馬」とその将来性に太鼓判を押していた。

 今回は短期免許で来日中のB.ムルザバエフ騎手が代打を務めるが、馬主歴3年目の藤田オーナーにG1初勝利をもたらせるかに注目が集まる。

噂の大物ゴンバデカーブースは本物か?


 2頭目は新種牡馬のブリックスアンドモルタルを父に持つゴンバデカーブース(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 初戦は6月の東京2歳新馬(芝1600m)。D.レーン騎手を背に好スタートを決めてハナを切ると、後続に並ばれることなく逃げ切ってデビュー戦を勝利で飾った。

 その後は4か月の休養を挟んで出世レースのサウジアラビアロイヤルC(G3)へ。ボンドガールとシュトラウスの2強に次ぐ3番手という下馬評だったが、控える競馬で最後方を追走すると、直線だけで8頭をごぼう抜き。早めに抜け出したシュトラウスと中団を追走していたボンドガールをあっさりと交わして、2戦目で重賞勝利を収めた。

 2戦目で初めて手綱を取った松山弘平騎手は「あれだけ凄い脚を使ってくれて、強かった」と、同馬の走りを絶賛。マイル戦を2連勝中だが、朝日杯フューチュリティS(G1)ではなく、敢えて2000mの本レースへと矛先を向けてきた。

 松山騎手は「距離(の適性)についてはこれからだと思いますが」と、前置きした上で「末脚は凄いものを持っていますし、色々なパターンの競馬ができて、レースが上手な馬だと思うので、これから先も楽しみです」と期待を膨らませている。

 初の中山と2ハロンの距離延長を克服してあっさり戴冠するようなら、皐月賞(G1)の最有力候補に名乗りを上げることになるだろう。

JRA・G1完全制覇へ、武豊騎手はセンチュリボンドと挑む


 シンエンペラーとゴンバデカーブースの2頭を追う筆頭候補はセンチュリボンド(牡2歳、栗東・庄野靖志厩舎)だ。

 デビューから2戦は武豊騎手が手綱を取り、札幌のデビュー戦は3着に敗れたが、中1週で迎えた未勝利戦を逃げ切って勝ち上がった。

 C.ルメール騎手に乗り替わった前走の黄菊賞(2歳1勝クラス)は、2番手からの横綱相撲で2連勝。初戦で敗れたウールデュボヌールを相手にリベンジを果たしたのは成長の証しだろう。

 今回はケガから復帰した武騎手に手が戻るが、もしこのレースを勝てば史上初のJRA・G1完全制覇を達成することになる。

紅一点もレガレイラを侮るなかれ


 牝馬のレガレイラ(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎)は、阪神ジュベナイルF(G1)でも朝日杯FSでもなく、牡馬混合の2000m戦に挑む。

 デビューは7月の函館2歳新馬(芝1800m)。圧倒的1番人気に支持された一戦で完勝を収めたが、1馬身半差の2着に破ったのが、のちに札幌2歳S(G3)を完勝するセットアップだった。

 破った馬の重賞制覇で評価を確固たるものにしたレガレイラは、2戦目のアイビーS(L)でも単勝1.5倍の1番人気。しかし、レースでは最後の直線でダノンエアズロックとホウオウプロサンゲという高額馬2頭と追い比べを演じたものの、2頭の後塵を拝しての3着に敗れた。

 出走するためには抽選を通る必要があるが、もしゲートインがかなえば、有力候補の1頭に数えられることになるだろう。


 そんなレガレイラと同じく新種牡馬のスワーヴリチャードを父に持つヴェロキラプトル(牡2歳、栗東・高野友和厩舎)も大物候補と呼び声が高い1頭。実際に前走の野路菊S(OP)をレースレコードで制しており、あっさり3連勝で戴冠してもおかしくない。

 この他には、前走・芙蓉S(OP)を完勝したシリウスコルト(牡2歳、美浦・宗像義忠厩舎)や、ともに1勝馬で抽選突破が条件のミスタージーティー(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)と、ショウナンラプンタ(牡2歳、栗東・高野友和厩舎)はいずれも鋭い決め手が武器。思わぬハイペースになれば後方から差し込んでくる可能性は十分あるだろう。

 今年のホープフルSは『ウマ娘オーナー』のG1初制覇、武騎手のG1完全制覇など話題には事欠かない。注目の一戦は28日の15時40分に発走予定となっている。

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