JRA史上初「障害レース」ジョッキーカメラ映像公開に絶賛の嵐!「リアル走行を体験した気分」名物障害の飛越、バンケットの下り登りは迫力満点!

23日に行われた中山大障害(G1)は、1番人気マイネルグロン(牡5歳、美浦・青木孝文厩舎)が2着ニシノデイジーに10馬身差をつけて圧勝。4連勝で初の障害G1タイトルを手中に収めた。
騎乗した石神深一騎手は「レース前から自信がありましたし、強い内容でした」と振り返り、「まだ5歳ですし、これからも無事に行ってほしいです」と、マイネルグロンにさらなる活躍を期待するコメントを残した。
そんなジャンプ界の新王者が誕生した中山大障害のレース後、JRAがYouTube『JRA公式チャンネル』で公開したのがジョッキーカメラの映像だ。
今年の桜花賞(G1)から始まっているJRAによるジョッキーカメラ映像の公開だが、障害レースでの実施は今回が初。しかも道中の位置や走行速度、残りの距離などが表示されるトラッキングデータ入りとなった。
公開されたカメラ映像は優勝したマイネルグロンと石神騎手のコンビの他に、5着ジューンベロシティと西谷誠騎手、さらに6着ダイシンクローバーと高田潤騎手の計3頭である。
大竹柵・大生垣障害の飛越やバンケットの下り登りは迫力満点!
ゲートが開かれると各馬はすぐに50キロ以上の速度となり、ハードル障害を次々とジャンプ。どちらかというと高く跳んでいるというよりも、大きく跨いでいるような印象だ。またバンケット(坂路)の下り登りは、まさにジェットコースターを想起させるような高低差であり、思わず悲鳴を上げてしまいそうなスリル。さらに、たすきコースを正面スタンドに向かって走って行き、名物であり最難関の大竹柵・大生垣障害を跳び越えるシーンは迫力満点である。
また、走っているコースは同じでも、3頭の映像にはそれぞれに特徴がある。最初にハナを奪ったジューンベロシティの西谷騎手は馬をリラックスさせるためだろう、しきりに優しく声をかけているのが印象的だ。ダイシンクローバーのジョッキーカメラは公開された中で一番ブレが少なく、騎乗者である高田騎手のフォームが安定していることが窺える。

勝ち馬マイネルグロンの映像ではゴール後、検量室に向かう際に石神騎手が「素晴らしい。オジュウと1秒しか変わらない」と言葉を発するなど、かつて自身が主戦を務めた絶対王者オジュウチョウサンを引き合いに、マイネルグロンの力走を褒め称える声を確認することができた。
「以前から障害レースのジョッキーカメラ公開を希望する声はほうぼうから聞かれていましたが、ついに実現しましたね。大竹柵や大生垣の飛越や坂路の下り登りは見どころ満載で、これは素晴らしい映像を見させていただきました。
ちなみに、個人的には昔よくプレイしていた『ジーワンジョッキー』(コーエーテクモゲームス)シリーズの中山大障害を思い出しました(笑)。またトラッキングデータの仕様も同じくジョッキーゲームである『ギャロップレーサー』(同)シリーズを彷彿するものがありました」(競馬誌ライター)
そんな大興奮の中山大障害・ジョッキーカメラ映像の公開には、SNSやネット掲示板でも「きた!!障害レースのジョッキーカメラ!!」「データも入っていてわかりやすい!公開ありがとうございます!」「スタートからゴールまで、リアル走行を体験した気分」「馬券は外れたけどこんな素晴らしい映像が見られてむしろプラス」など、ファンから絶賛の声が多く寄せられていた。
今回は中山大障害ということで中山の障害コースだったが、障害のコースは各競馬場それぞれに特徴がある。現在、ジョッキーカメラが公開されているのはG1レースを始め、WASJなどの一部のレースだけだが、今後はもっと公開の機会が増えるかもしれない。他場の障害競走での映像も公開すれば、大きな反響を呼ぶことは間違いなさそうだ。
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