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【京成杯(G3)展望】エフフォーリア、ソールオリエンスに続く「横山武史の秘密兵器」が登場!? C.ルメール×三冠馬アパパネの仔バードウォッチャーら逸材集う

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昨年の優勝馬ソールオリエンスは皐月賞馬に

 14日の中山メインに組まれているのは、3歳重賞の第64回京成杯(G3)。ハービンジャー産駒が「2-1-1-7」と活躍している当レースだが、今年はハービンジャー産駒の出走はない。代わりに母の父がハービンジャーという馬が1頭だけいる。

 それが2戦2勝のアーバンシック(牡3歳、美浦・武井亮厩舎)だ。

 父はレガレイラの活躍などもあって、昨年のファーストシーズンサイアーに輝いたスワーヴリチャード。今年の種付け料が一気に7.5倍に跳ね上がるなど、今最も勢いのある種牡馬である。

 父の勢いを後押しするのは、京成杯と抜群の相性を誇るハービンジャーの存在だ。

 ただ血統的には注目に値するアーバンシックだが、これまでのレースぶりは決して褒められたものではないようだ。夏の札幌で新馬戦、秋の東京で百日草特別(2歳1勝クラス)を勝利し、目下2連勝中だが、まだ課題も多い。

 両レースで手綱を取ったのは横山武史騎手。初戦後には「追い切りの時から扶助がきかず、競馬を終えることが最大目標でした」と、滅多に聞かないコメントを残していたが、実際に返し馬では暴れるなど気の難しさを見せていた。

 2戦目では「返し馬で大きく悪いことをしなかったのは成長」と横山武騎手も成長ぶりを認めていたが、スタートでは初戦に続いて出遅れ。4角でも大きく外に膨れるなど、気性的にはまだ成長待ちといえるだろう。

 それでも2戦ともにクビ差ではあったが、勝ち切ったのは才能がある証拠。エフフォーリア、ソールオリエンスに続く「横山武史騎手の秘密兵器」と期待される存在だけに、ここをあっさり勝てば、皐月賞(G1)でも主役候補と呼ばれることになるだろう。

三冠馬アパパネの仔がルメール騎手とコンビ


 そんな破天荒な競馬ぶりで2連勝を飾ったアーバンシックに対し、優等生な走りでデビュー戦を勝利したのが良血馬のバードウォッチャー(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 父ブラックタイド、母アパパネという筋金入りの“金子ブランド”の馬で、11月の東京でC.ルメール騎手を背にデビュー。スタートでやや後手を踏んだものの、落ち着いて中団を追走し、じっくりと脚を溜めると直線で先行馬を交わし、最後はセーフティリードを保って先頭で駆け抜けた。

 レースの流れは緩かったが、折り合いもバッチリ。レース後、ルメール騎手は「ずっと冷静に走って、直線の反応は良く、ギアアップしました」と、従順な走りを称賛していた。

「距離が延びても良さそうです」ともコメントしており、コーナー4回の中山2000mも問題なくこなしてくれるだろう。三冠牝馬アパパネの仔が、デビュー2連勝で春のクラシック戦線へ向かうことができるか。

非凡な自在性があるジュンゴールド


 新馬戦、紫菊賞(2歳1勝クラス)を連勝中のジュンゴールド(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)も秘める能力は相当高い。その証拠に、2着馬には2戦続けて「3馬身半」の差をつけている。

 しかも両レースの内容は全く異なるものだった。

 小倉の芝1800mで15頭立てによって行われた初戦は中団に控える競馬。4角でも8番手に位置していたが、極上の切れ味を発揮して、上がり3ハロンはメンバー唯一の35秒台(35秒4)をマークした。

 一方で、5頭立てとなった2戦目は、京都の外回り芝1800mが舞台。押し出されるようにハナを切ると、1000m通過が61秒4というスローペースを作り出し、後続に並ばれることなく逃げ切った。

 メンバーレベルは決して高くなかったが、逃げて上がり3ハロン最速タイをマークしたのは非凡なポテンシャルの証。今回はいったいどんな競馬を見せてくれるか。


 2022年のセレクトセール1歳セッションにて1億4850万円(税込)で落札されたダノンデサイル(牡3歳、栗東・安田翔伍厩舎)は、前走の京都2歳S(G3)で4着に敗れたが、勝ったシンエンペラーとは0秒1差の接戦。課題のスタートを決めて、持ち味の先行力を生かしたい。


 青森県で生産された希少なウインバリアシオン産駒のハヤテノフクノスケ(牡3歳、栗東・中村直也厩舎)も注目の1頭。新馬戦では、のちにホープフルS(G1)で5着に入ったミスタージーティーにクビ差負け。2戦目を5馬身差で快勝しており、その真価が問われる。


 この他には、葉牡丹賞(2歳1勝クラス)で、トロヴァトーレの2着に善戦したマイネルフランツ(牡3歳、美浦・和田正一郎厩舎)、芙蓉S(OP)2着のキャントウェイト(牡3歳、美浦・萱野浩二厩舎)、同レースを逃げて3着に残したドゥレイクパセージ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)など、伏兵陣も侮れない。

 勝利を収めるのは、横山武騎手の秘密兵器アーバンシックか、良血馬バードウォッチャーか、それとも2戦計7馬身差で圧勝のジュンゴールドか……。昨年のソールオリエンスに続くクラシックホースがここから誕生するか、注目の京成杯は14日の15時45分に発走予定となっている。

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